スナブログ

砂川自動車商会のドモドモ日記

スナブログ:「きっと、うまくいく」

2023-03-06 18:53:41 | 映画
ども、砂川です。


録画したままだったインド映画「きっと、うまくいく」を見ました。

いや~、めちゃくちゃおもしろい!

かのスピルバーグ監督がこの映画の大ファンというコトですケド、まったくうなずけます。

インドで興行収入歴代ナンバーワンを記録する大ヒットとなったコメディドラマ。

インド屈指のエリート理系大学ICEを舞台に、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの3人が引き起こす騒動を描きながら、行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての10年後の物語が同時進行で描かれます。

巨大な人口を有する国でありながら階層社会であり、学歴偏重が著しいインド社会を痛烈に批判した内容で、「教育とは何か?」という問題を真正面から投げかけます。

「主人が手に鞭を持っていれば椅子に座る必要があるとサーカスのライオンは学ぶ。しかしそいつがよく教育されたライオンと呼ばれることはないだろう。よく調教されたライオンと呼ばれるはずだ。」 

「自分がなりたいものは心が教えてくれる。臆病になった時は胸に手をかざしてこの言葉を言うんだ。“”AAL IZZ WELL”(きっとうまくいく!)」 

素晴らしい映画でした。(^^)


 

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スナブログ:「認知症」

2023-02-21 18:17:44 | 映画
ども、砂川です。


「クリスマスの亡霊」と呼ばれたかの人が「認知症」と診断されたそうで・・・。

スタローンやシュワちゃんのようなマッチョではなく、ボヤきながら敵に向かっていくあのキャラが大好きでした。

なんとか回復して欲しい、と切に願ってます。



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スナブログ:「エール!」

2023-02-07 17:29:35 | 映画
ども、砂川です。


録画したままだった映画「エール!」を見ました。

2014年のフランス製作。

フランスの田舎町に暮らすベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外の全員が聴覚障害者でしたケド、「家族はひとつ」 を合い言葉に明るく幸せな毎日を送っていました。

ある日、ポーラは音楽教師からパリの音楽学校への進学を勧められます。しかしポーラの歌声を聴くことのできない家族は、彼女の才能を信じることができない。

家族から猛反対を受けたポーラは、進学を諦めようとしますケド・・・。

いや~、なんと言うか、ホントにいい映画でした。

ラストシーンの感動はとても素晴らしくて、ストップモーションで終わるポーラの笑顔が最高です。

昨年、アメリカでリメイクされ、「コーダ あいのうた」というタイトルで公開されて話題になってましたね。

コチラも見てみたいです。



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スナブログ:「ドライブ・マイ・カー」

2023-01-11 18:28:29 | 映画
ども、砂川です。

もう1本、「ドライブ・マイ・カー」です。


脚本家である妻の音と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の家福悠介ですが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消えます。

2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かいます。

口数の少ない専属ドライバーの渡利みさきと時間を共有するうちに悠介は、それまで目を向けようとしなかったあることに気づかされ・・・。

村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマで、妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が、ある女性との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出すさまを描いています。

正直、スタンディングオベーションというほどでもなかったのですケド、ドライバー役の三浦透子さんの演技力に驚きました。

無口というより、魂が抜けたようなその表情、それで何もかもを表現してしまう・・・。

日本人でここまでできる俳優さんがいたんだ・・・、という驚きは「万引き家族」の安藤サクラさん以来でした。

そしてラストシーンの、救われたような気持ち。

カンヌ四冠というのもうなずけます。

 

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スナブログ:「そして父になる」

2023-01-10 18:28:29 | 映画
ども、砂川です。

まぁ、そんなこんなでキホン自宅でおとなしくしていた正月休みだったのですケド、映画をたくさん見て、本をたくさん読んで・・・、でした。


その中の一つが「そして父になる」です。

大手建設会社に勤務し、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多は、人生の勝ち組で誰もがうらやむエリート街道を歩んできました。

そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明します。

妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しみ・・・。

是枝裕和監督が福山雅治を主演に迎え 、父親が抱く苦悩や葛藤を描いたドラマ です。

是枝裕和監督は「万引き家族」、「真実」、「誰も知らない」に次いで4本目、すべての作品が「家族とは何か?」を問いただしている内容で、なるほどなぁ・・・、と思わずにはいられません。

そして成功とは何か? 正解とは何か?

傑作です。

 

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スナブログ:「子宮に沈める」

2022-12-16 18:13:38 | 映画
ども、砂川です。


「子宮に沈める」、スゴい映画を見た気がします。

「終わらない青」「体温」の緒方貴臣監督が社会問題化している児童虐待や育児放棄に切り込んだドラマ。

夫に一方的な別れを告げられ、幼い子ども2人とアパートで新生活を始めた由希子は良き母であろうと努力し、日々の長時間労働、資格試験、家事、子育てなどに汗を流します。

しかし、学歴や職歴のないシングルマザーの由希子は社会から孤立し、孤独に追いつけられていき・・・。

平成21年に大阪市西区で起こった二児餓死事件をそのまま映画にしたものです。

全編通して音楽は一切鳴らず、説明らしきナレーションもなく、動かないカメラは防犯カメラの画像を見ているようです。

母親が出ていったまま帰ってこず、日にちがたつに従って部屋が汚れていき、2人の子どもが弱っていき、ただ淡々とその様子が映されます。

ネット検索すると、「ひたすら気分が悪くなった」「こんな映画見るんじゃなかった」などのネガティブなレビューばかりが並んでいるのですケド、ソレは映画のクオリティの問題ではなく、胸が痛すぎる現実を、なんの装飾もドラマ性もなくそのまま表現しているからなのです。

「児童虐待」という問題の本質を知るにはこんな映像の方がいいかもは知れません。

ただ、本当に辛いです。



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スナブログ:「ダイアナ」

2022-10-05 12:32:26 | 映画
ども、砂川です。

なんだか最近、いろんな人とお別れをした気がします。


で、このタイミングで映画「ダイアナ」を見ました。

ナオミ・ワッツ主演のイギリス作品。

1995年、夫と別居して3年、ダイアナはふたりの王子とも離れ、さびしい暮らしを送っていました。

そんなある日、心臓外科医のハスナット・カーンと出逢い、心から尊敬できる男性にやっと巡り逢えたと確信します。

BBCインタビュー番組に出演して別居の真相を告白、“人々の心の王妃"になりたいと語って身内から非難された時も、ハスナットだけは「これで、君は自由だ」と励ましてくれたのだが・・・。

チャールズ皇太子(当時)との結婚や、最期の事故のコトにはあまり触れず、ハスナット氏との日々にフォーカスしているのがかえってよかった気がします。

アルファイドさんの前にこんなコトがあったのですね。

返す返すもザンネンでした。



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スナブログ:「アス」

2022-08-25 18:16:14 | 映画

ども、砂川です。

もう1本、「アス」です。

「ゲット・アウト」がアカデミー賞にノミネートされ、脚本賞を受賞するなど大きな話題を集めたジョーダン・ピール監督が、自分たちとそっくりの謎の存在と対峙する一家の恐怖を描いたサスペンススリラー。

小さい頃、ミラーハウスに迷い込んで自分とそっくりな少女と出会った経験を持つアデレード。その後成長し、結婚して夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンと幸せな生活を送るようになっても、あの日の記憶が脳裏から消えることはありませんでした。

そんなある日、サンタクルーズのビーチハウスで夏休みを過ごすことになったアデレード。昔この場所で不気味な出来事に遭遇した彼女に、忌まわしい記憶がフラッシュバックします。やがて、このビーチハウスに、アデレード一家と全く同じ姿をした4人の家族=“わたしたち”がやってきます。果たして彼らの正体とは・・・?

「ジョーズ」や「シャイニング」など、いたるトコロに散りばめられたオマージュ的な映画の数々、思わず腰が浮くような衝撃の結末、いやいや、この監督はタダモノではありませんね。

「私たちが享受するに値すると思っているものは、他者の自由や幸福の犠牲の上に成立しているのです」とこの作品のテーマを語っています。

「ゲット・アウト」では黒人差別、そして本作ではアメリカ中心の資本主義社会を強烈に皮肉り、入念に作り込んだ設定と、笑いを絶妙に織り込んだバイオレンス描写など、単に「ホラー映画」とくくれないほどの仕上がりで、映画好きなら見ておくべき1本ですね。

ちなみにこの作品でジャック・ニコルソンの孫、デューク・ニコルソンが映画デビューだそうで・・・。


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スナブログ:「ゲット・アウト」

2022-08-24 18:06:12 | 映画

ども、砂川です。

やはり夏は怖い映画だよね・・・、ってコトで録画したままだった「ゲット・アウト」を見ました。

ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、ある週末に白人の彼女ローズの実家へ招待されます。

若干の不安とは裏腹に、過剰なまでの歓迎を受けるものの、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚ええ・・・。

2017年に全米で公開され、その不気味な怖さが話題となりました。

米国社会に潜んでいる黒人差別問題をテーマにしているサプライズ・スリラー映画で、結末は衝撃的です。

監督・脚本はコメディアンのジョーダン・ピールで、本作でデビュー。

冒頭からさまざまなシーンに細かな伏線があり、なるほどそういう意味か・・・、と感心するのがホントに多いコト。

批評家から極めて高い評価を得た、というのもうなずけます。

 


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スナブログ:「ある画家の数奇な運命」

2022-08-19 19:12:36 | 映画

ども、砂川です。

さて、お盆休み中も毎日1~2本の映画を見ました。

その中でも印象的だったのが「ある画家の数奇な運命」です。

長編監督デビュー作「善き人のためのソナタ」でアカデミー外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が、現代美術界の巨匠ゲルハルト・リヒターをモデルにドイツの激動の時代を生きた芸術家の半生を描いた人間ドラマ。

ナチ党政権下のドイツ、叔母の影響で幼い頃から芸術に親しむ日々を送っていたクルトは、終戦後に東ドイツの美術学校に進学しエリーと恋に落ちます。

エリーの父親は、精神のバランスを崩して強制入院し安楽死政策によって命を奪われた叔母を死に追いやったナチ党の元高官でした。

しかし誰もそのことに気づかぬまま2人は結婚します。

やがて東のアート界に疑問を抱いたクルトは、エリーと⻄ドイツへ逃亡し創作に没頭しますケド・・・。

ベルリンの壁が建築される中、東から西へ逃亡するのはトム・ハンクス主演の「ブリッジズ・オブ・スパイ」でも描かれていましたケド、国が分断されるってホントに大変なコトなんですね。

ナチスの支配から共産主義の支配へと変貌する時代の中で、真の芸術とはなにかを垣間見せてくれる作品。

とにかく美しい映画でした。

 


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