鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

地元農業振興について意見交換

2021年09月07日 | 議会活動
令和3年9月7日(火)

 地元の農業団体と農業振興についての意見交換の場がありました。日本一の茶どころ静岡県を支える私の地元富士地域も、年々、茶農家が減少しその流れは県下全体でも同様の流れがあります。かつての日本一は鹿児島県に抜かれ、茶農家の厳しい現実が突きつけられています。茶以外でも農業全般に元気がないという現実に、本県農業をどのように支えていくか、農業の現場では県が取り組んでいる農業振興では網羅しきれない厳しい意見をいただきました。

 農業が抱える問題には、高齢化する農業従事者と後継者不足があります。また、効率が上がりにくい小規模農業であるため、農地の集約化や機械化などを進めることも必要とされています。また、商品価値を上げるためには付加価値を高めるブランド化が重要であり、県も農業研究において新たな品種改良により県産品の高付加価値化への支援も行っています。
 また、高度なバイオ技術やセンサー技術などを導入し、いわゆるAIやICTを活用し、大学や民間企業の研究機関と先端農業研究を進める研究施設(AOI―PARC)を沼津市内に設置しています。

 県が認識する農業の課題とその対策については、ある一定規模以上で農業を専業とする事業者向けとして支援しているという印象があります。これはこれで大切な農業支援と考えますが、現在農業を担っているのは兼業農家が多く、彼らも農業生産において重要な役割を果たしています。県は農業政策を進める上で使う言葉に「やる気のある農家の支援」という言い方をします。兼業農家でもその思いが強い農家もあるのではないでしょうか。彼らがこれからも農業に従事するためには彼らが求める支援策も考えて欲しいというのが農業団体からの意見でした。
 この意見は、行政が取り組む農業支援と現場が求める支援と必ずしも一致していない事を感じます。

 兼業農家ではありますが、退職後やUターンなどで担い手が戻ってくることもあり、それまでのつなぎとして頑張っている農家もあると思います。また、新規農業者にバトンを渡すにしても、農業は現場での実習が重要であり、その指導的役割を兼業農家が担うこともあり、今規模は小さくても農業をやっている人たちへの支援について考えていくことが必要と感じました。
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