鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

郷土芸能の伝承

2024年06月11日 | 議会活動
令和6年6月11日(火) 

 先週末はコロナ禍前の賑わいに戻った市内各地での祭典に参加してきました。その中から、8日(土)、9日(日)の二日間にわたり開催された、「東海一の祇園」と評される「吉原祇園祭」について報告します。








(吉原祇園祭の様子)

 「吉原祇園祭」は、吉原の中心市街地である吉原商店街の本町通を会場に開催される、21台もの山車が出る賑やかさから「東海一」と言われています。
 祭典を構成する6社の神社が合同で運営するもので、「おてんのうさん」ともよばれています。
 山車が行き交う本町通沿いには、200軒以上の露天がならび、二日間の人出は20万人とも言われ、ほぼ富士市民の全てと言っても過言ではありません。私が訪れた8日の夕方からは、どこからこのような人が湧き出てきたのだろうと思うくらいで、満員電車の中の混雑が東西1kmの通り全てに起きているという感じで、前に進むことすら困難でした。

 私も子どもの頃から、半世紀以上に渡り「吉原祇園祭」に出かけています。両親に連れられて訪れたこの祭りの記憶は鮮明で、露天での買い物とそこでの飲食は大きな楽しみでした。その光景は、今も全く変わっていません。

 私が市議会議員や県議会議員になり、商店街の活性化事業などを通じて交流が深まりました。「吉原祇園祭」以外の様々な商店街を会場とした行事にはお声がけをいただき参加しています。
 先日のブログでも触れましたが、商店街総会の際に出会った商店で活躍する若い後継者は、自分の居場所は「吉原祇園祭」の折に実感し、ここで生活する人はもちろんのこと、普段は域外で学んだり仕事をしている、あるいは転出者も、この特別な日には必ず戻ってくると断言していました。
 お祭りの魅力は、当日の熱気に触れることですが、祭りを盛り上げるためには自らがその主役になるため、先輩たちから太鼓やお囃子、山車の引き方など、そのノウハウを指導していただくことで、その人間関係に魅力を感じ、それが普段の生活でも地域の人間関係を良好にする秘訣との話しがありました。

 郷土芸能伝承の過程が、地域の人間関係醸成のきっかけになっているとなれば、素晴らしいことです。「吉原祇園祭」の盛り上がりは、このような地域のこよなく祭りを大切にする住民の皆さんの思いが表れていることに感動です。
コメント
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