鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

商工振興委員が感じる街の魅力について

2024年06月12日 | 議会活動
令和6年6月12日(水) 

 富士商工会議所の商工振興委員から提供された直近の市内経済等に関するレポートが届きました。それぞれの業界の実情を現場の声として届けるもので、興味深く拝見させていただいています。

 その中から、人口減少や少子高齢化に伴う人口流出など、まちの賑わいに関する情報がいくつかあったので紹介したいと思います。

 税理士からの報告では、最近、M&Aに関する動きが活発で、事業継承に関心が高まっている。事業主の高齢化や後継者がいない現状が浮き彫りで、これまで培ったノウハウなどは、他社に引き継がれていくことになる。
 後継者となる次世代は、地元外に仕事や生活の魅力を感じ、地元に戻ってこないケースもこの現象を後押ししている。
 人口減少等に関し、学校の統廃合や人手不足などのニュースが増えており、このことはどこの地方都市も同じ課題を抱えている。人口を維持していくためには、流出防止と流入促進に努めるしかかないので、行政は魅力あるまちづくりに努めて欲しい。
 県内に複数の支店を持つ住宅建設業は、各支店から得られる情報として判断すると、本市の場合は低調で、街の魅力の差があると感じている。

 いずれも、まちの魅力が大きな課題と指摘しています。一方で、こんな投稿もありました。
 本市の人口減少の理由に、市外に進学した若者が就職先も市外に選ぶことがある。これを緩和するためには、通学定期の補助を手厚くし、市内企業が首都圏の就活イベントに積極的に出展し、富士市で働く環境の良さを地道にアピールしていくことが大切ではないか。
 市内には富士川河川敷や富士総合運動公園などの運動施設が充実しており、スポーツを行う環境が整っている。これらの有効活用により、多くの人は外から呼び込むこともでき、街の魅力発信につながるので、行政と企業の連携による仕組みづくりを期待したい。
 富士市は富士山とレトロな街並みが人気で、外国人観光客も増えている。これを見込んで外国人向けのホテル建設の話もある。街の魅力としてもっと発信すべきだ。

 街の魅力が決してないわけではありません。それをうまく伝えていないことは課題です。また、様々な魅力につながるアイデアもあります。少子高齢化、人口減少対策は待ったなしの喫緊の課題です。今回紹介したような声にも真摯に耳を傾け、行政と県民が一体となって取り組むことが大切だと感じています。
コメント
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