鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

新知事の所信表明から

2024年06月20日 | 議会活動
令和6年6月20日(木)

 静岡県議会6月定例会が開会となり、冒頭において鈴木新知事の所信表明がありました。選挙中の発言を踏まえ、この4年間の県政の舵取りをどのように進めていくか、まさに「羅針盤」を示しました。ここでは、その要旨について触れます。

 最初に、これまで経験してきた国会議員、浜松市長の経歴に触れ、この間に得られた経験、知見、人脈など全てを注ぎ込み、県民の負託に応え、本県発展のために尽くすと前置きしています。

 選挙期間中、県内各地を訪問し、行く先々で、県民の皆様から、産業振興や防災対策、子育て、医療、教育などについて、直に意見や要望をいただいた。
 各地域の魅力や特性を十分に活かし、本県全体の均衡ある発展に向け、全ての県民と力を合わせ、オール静岡で幸福度日本一の静岡県を実現していく。
 県政の様々な課題に対応していくため、県議会とのコミュニケーションをしっかり図り、真摯に議論を積み重ね、車の両輪として県政を推進していく。また、住民に最も身近な基礎自治体である市町長の意見も丁寧に聞き、スピード感を持って様々な課題解決に取り組んでいく。

 県政運営にあたっての基本的な考え方、「経営」の方針について、行政運営は企業経営とよく似ており、行政に求められるのは明確な「経営」の方針である。リーダーである首長が、判断の物差しを持っていることが大変重要であり、5つの経営方針がある。

 第1の方針は、経営感覚を持ち、将来世代に対して責任を負うこと。税金も資源も有限であり、将来にツケを残さない健全財政の堅持に努め、将来を見据えた様々な施策に取り組む。
 第2は、税金を無駄にしないこと。最小の経費で最大の効果を挙げる。
 第3は、前例踏襲や役所の常識にとらわれず、新しいことに挑戦する。自治体の体質や組織の考え方を変えていくLGX(ローカル・ガバメント・トランスフォーメーション)を実行する。
 第4は、巧遅より拙速。巧みで遅いよりも、多少拙くてもスピードが重要である。
 第5は、人を活かす。人財が育たなければ県の発展も県民サービスの充実も図ることができない。
以上が、鈴木知事の政治姿勢の基本です。

 今後の県政運営については、浜松市長時代の成果を振り返りながら、様々な取組から得た経験や知識を最大限に活用するとともに、伊豆・東部、中部、西部それぞれの地域特性に合わせた施策を展開することにより、県民の皆様が暮らしやすさや幸せを実感できるように、幸福度日本一を目指し、県政運営に全身全霊で取り組んでいく。
 具体的な取組の例として、リニア中央新幹線、遠州灘海浜公園篠原地区の整備、産業・観光分野について、子育て・教育・健康分野について、防災・減災分野について、暮らし・環境分野について、行財政改革等についての基本的な取り組み姿勢を示しました。

 知事選挙戦では、伊豆・東・中部と西部の対決がありました。それを是正するかのように県政全体の均衡に配慮した内容となっています。県議会との連携についてもその重要性を示しており、県政の様々な課題がある中で、この二つは今後注視すべきものと考えています。
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