鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

東京2020パラリンピックが閉会

2021年09月06日 | 議会活動
令和3年9月6日(月)

 東京2020パラリンピックが閉会しました。メダルは51個獲得し最高の感動を与えてくれました。一方で新型コロナウイルス感染症がまん延する最中、選手はもとより主催者、多くのボランティアの皆さんには大変な裏方としての活躍に心から感謝申し上げたいと思います。

 今回のパラリンピックは、「共生」をテーマに掲げ、世界全人口の約15%(12億人)が何らかの障がいを持つことを認識していただくために、この東京2020パラリンピック開催前から「WeThe15」のキャンペーンが始まり、障がいをはじめ全ての差別を無くす大きなうねりとなることが大きな目標と言われてきました。まさに、このパラリンピック競技を通じて障がいを持つアスリートの素晴らしく美しい、力強さと勇気を与えてくれたことでその目標は達成したと感じています。
 しかし、この活動は始まったばかりであり、今後も本当に意味での差別が解消できるときまで続くことになると思われます。

 ネット上の評価では、最初に開催されたオリンピックもさることながら、パラリンピックの評価は至るところで絶賛されており、この機会がいかに多くの障がい者に対する理解を深める機会であったかも想像できます。

 競技は同じ名前であっても障がいの種別や度合いに応じて異なります。特に補佐を必要とする競技もあり、マラソンの伴走者などが代表的な例です。パートナーとなる伴走者といかに呼吸が合って競技を進められるか、競技中継を通じてはもちろんのこと、競技後の選手からの最初の言葉にはその重要な役割と感謝が満ちあふれています。

 車椅子バスケットやラグビーをはじめ、車椅子が関わる競技において巧みな操作には想像を超えるものがありました。

 エジプトから参加した卓球のラケットを口でくわえる選手は、勝敗はもちろんですがこの大会に参加した最大の目的は、どのような障がいを持っていても努力により、その苦難を乗り越えていくことができることを世界の人に知って欲しいと述べていました。

 オリンピックでは若いアスリートが目立ちましたが、パラリンピックで50歳を超えた本県出身の杉浦選手が自転車競技で金メダルを2冠獲得するなど、年齢に関わらない場面もありました。また、本県出身のボッチャに出場した杉村選手は初の金メダルを獲得し、多くの人がその巧みな技術に魅せられ、ボッチャというパラリンピックならではの競技をきっかけに知名度が増し、それに取り組もうとする全国のファンが増えているそうです。

 今回のパラリンピックが残したレガシーは、間違いなく私たちの普段の生活の中で「共生」を実現する大きなきっかけとなったと感じています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 県の感染症に対する医療体制... | トップ | 地元農業振興について意見交換 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

議会活動」カテゴリの最新記事