新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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コンニャク:蒟蒻(農家は見ない花)

2012-06-02 07:32:00 | 植物観察1日1題

薬科大学の薬草園に珍しいコンニャク:蒟蒻(サトイモ科コンニャク属)の花(?)が咲いていました。
東南アジア、中国原産の多年草で、古くから渡来し、各地で栽培されます。高さ1mにもなり、球茎は扁平形で、3年ほどかけると直径30㎝ほどにもなり、これがコンニャクの原料になります。
雌雄異花で、数年たって球茎が大きくなると、初夏に花が咲きます。花は太い棒のような肉穂花序にびっしりとつき、暗紫色の大きい仏炎苞に包まれており、花の頃には葉はありません。農家の人は花が咲く前に大きくなった球茎を収穫するので、ふつうこの花を見ることはありません。
仏教とともに中国から伝わったというコンニャクは、当初味噌煮にしたものを僧侶など上流階級だけが口にしたそうで、庶民の食卓にのぼるのは江戸時代後期になってからだといいます。
現在群馬県が全国一の生産地として知られていますが、国産品保護のため馬鹿高い関税で保護されているのは、歴代首相が群馬県出身だからと、某大臣が発言したりして話題になったことがありました。
実際はそれほどでもないようですが、庶民的なおでんのネタも、国際的な農業問題のなかで苦しんでいるようです。

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