家の前の土手に植えたサンシュユ:山茱萸(ミズキ科ミズキ属)の赤い実が今も残っています。
この木は、中国、朝鮮の原産で、享保年間に薬用として日本に渡来したといわれます。グミ(茱萸)に似た紅色楕円形の果実は、山茱萸と呼ばれて生薬の強精薬にされたそうですが、いまではこの木はもっぱら庭木として植栽されています。
早春3月葉に先立って黄色い花をつけるので春黄金花、秋は赤い実で秋珊瑚と季節によって呼び名が変わります。果実は鮮やかな赤色でよく目立ちますが、あまり美味しくないのか、年を越えてもよく残っています。
夜来の雨の雫が赤い実の下で白く光っています。大きく膨らんだ花芽が春の近いことを教えてくれます。