簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

雲仙と普賢岳 (JR乗り潰しの旅)

2013-02-04 | Weblog


 島原半島を巡ると、至る所で雲仙普賢岳の特徴のある溶岩ドームを目にすることに成る。
平成2年11月突然噴火した山は、平成8年5月までの凡そ6年間その活動を続け、付近に
甚大な被害をもたらした。



 この噴火活動で形成されて異様な山塊は、普賢岳の山頂よりも高くなり、「平成新山」
と名付けられ、火山活動の終息を宣言されると、今や島原を代表的する景観となり、雲仙
や島原城・武家屋敷と並んで観光客の目を楽しませている。



 雲仙が国立公園に指定されたのは昭和9年で日本では一番古い指定であると言う。
その雲仙には、JRの諫早駅前や島原市内からバスが頻繁に出ている。

 雲仙の魅力は何と言っても自然の景観や野鳥・高原植物など四季の移ろいが実感
できることであるが、訪れたこの日は生憎の大雨。
重く垂れ込めた雨雲と、降りしきる雨とで周りは乳白色のベールに包まれ何も見えない。



 キリシタン殉教の舞台となった雲仙地獄は、噴気孔から水蒸気が吹き上げり、辺りに
硫黄の匂いを漂わせている。雨のせいか立ち込める蒸気が異常に多く衣服がしっとりと
濡れるほどだ。



 その近くにある「レトロなおもちゃ博物館」が面白い。
懐かしい映画のポスター、ブリキのおもちゃ、ビー玉、おはじき、メンコなど並ぶ店先は、
まるで昭和の昔にタイムスリップしたようで、思わず手にしたくなるような面白いものが
並んでいる。



 ここは名うての観光地、他にもビードロ美術館やガラスの体験工房など、雨が降っても
遊べる施設は整っている。

 ここから更にバスで20分ほど西に下りれば、日本一長い足湯温泉で知られる小浜温泉
がある。(続)






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有明海に沿って (JR乗り潰しの旅)

2013-02-01 | Weblog
 長崎本線は、鹿児島本線の鳥栖から長崎までの148.8キロの路線である。
西九州の主要な都市、佐賀や長崎、佐世保に向かう幹線らしく、博多から頻繁に
特急列車が出ており、これらの列車は、佐世保本線の分岐駅である肥前山口で
分割・併合される。





 本線を通して運行される普通列車は少なく、鳥栖と肥前山口の間では凡そ1時間に
1本程度、その先の諫早までは、更に少なく成る。



 鳥栖から15分ほど走ると有名な吉野ヶ里遺跡が右手に見える。
20年近く前始めて立ち寄った時にはまだ発掘の最中で、入口付近には掘立小屋の
ような売店が僅かに有るだけで、辺りは赤茶けた色の原野と、至る所にある堀穴と、
それを覆うブルーシートがパッチワークのように広がり、不思議な場所で有った。
 今は竪穴住居や物見櫓などが復元され、国営吉野ケ里公園として整備され公開
されている。



 肥前山口で佐世保本線と別れ、その先の肥前鹿島を過ぎた辺りから、列車は海岸線
を忠実になぞるように小さなカーブを繰り返しながら進む。



 ここら辺りがこの線の絶景区間で、左手に有明海が広がりその先に雲仙を突出した
島原半島が見え隠れし、車窓を楽しませてくれる。
 その島原半島を巡る島原鉄道との接続駅諫早は、大村線との分岐駅でもある。(続)




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