![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/eb/86974706bc0d9796c64ccf8479f30c44.jpg)
境木中学校前のバス停で旧街道は右に曲がる。
ここを左に160mほど取れば、街道で行き倒れた人馬を葬ったと言う跡に、供養の
投げ込み塚の碑が立っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/dd/7c62da0545d53a706c8645498c1919e3.jpg)
旧街道の権太坂もここまで来ると上りもあと僅かで、ほぼ平坦に見える道を暫く
進む。やがて前方に緑濃い森のようなところが見えてくる。
標高で言えば72mほどのサミットで、そこが武蔵の国と相模の国の境である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/be/17c3a2a88dd350a271cb1894176ae425.jpg)
ここには地元の信仰が厚いと言う地蔵尊が鎮座している。
又権太坂の難儀な峠道を行き来する旅人に取っては、旅の無病息災、安全を祈願
したところでもあるらしいが、現在の旅人に取っても格好の休憩場所になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/26/d6d6faf49d1cb8ebc22ec6e72d64c9a9.jpg)
ここのお地蔵さんは、東海道が整備されて間もないころに祀られたと言い、そこに
はこんな面白い伝説も残されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/6a/a706c1382e8c9372ad1efef91840d5e4.jpg)
『昔鎌倉・腰越浜に打ち上げられたお地蔵さんが、地元の漁師の夢の中で「江戸
に連れて行ってほしい。もし途中動かなくなったらそこに置いて行けばいい。」と頼ん
だのだそうだ。
漁師たちはそんなお地蔵さんを牛車に乗せて運んだが、どう言う訳かこの地に差
し掛かると動かなくなり、困り果てた漁師はこの地に置き去りにして帰ったそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/c2/27480cf03e1441b95d6456f67e74e60e.jpg)
困ったのは境木の村人たちだ。どうするべきか悩んでいると、今度は村人の夢枕
にたち、「粗末なものでいいからお堂を建ててくれ。」と懇願されたと言う。
村人たちはお堂を造り、そこにお地蔵様をお祀りすると、夢のお告げの通り村には
お参りの人々が大勢押し掛けて、名物のボタ餅を売る店も出来るなど大層賑やか
になったと言う。』(続)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/3a/d16715ea58a5b0b741c4cbc41f734086.jpg)
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