簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

浜名旧街道 (東海道歩き旅・遠江の国)

2020-12-16 | Weblog


 旧東海道が国道42号線に出る辺りの地名は浜名と言うが、昔は橋本と
呼ばれたところだ。
ここがかつての「津波で消えた幻の宿場・橋本」かと思ったが、格段の
説明も書かれてはいないので、真意のほどはわからない。



 当時、浜名湖から流れ出る浜名川には、浜名大橋が架かっていたが、
その位置も定かにはわかっていないようだ。
現在でもこの近くには浜名川も流れているし、流れそのものも変わり旧
浜名川と言われるものもあるらしく、そうした場所からは橋柱と思われ
る跡が何か所か発見されているらしいので、度々架け替えられたのでは、
とも言われている。



 旧東海道は、橋本西の教恩寺の前で国道42号線と別れ、浜名旧街道に
入り西に向かう。
国道から離れ500mほど行った途中には、室町時代に将軍・足利義教が
紅葉狩りをしたことから「紅葉寺」と呼ばれるようになった寺がある。



 寺も今は「苔むした石段の上のそれは跡形もなく廃寺になっていた」
(「東海道中膝栗毛を旅しょう」田辺聖子 2016年 KADOKAWA)の
有様で、街道からは山に向かってのぼる石段を見通すだけである。



 所々に松並木を残す、緩やかなアップダウンを繰り返す道で、通行す
る車も少なく、多くは歩道が整備されていて歩くには快適だ。
右手は急傾斜な山の斜面が迫り出し、その裾の窮屈そうな場所に民家が
建て込んでいる。



 左手には国道42号とその向こうに国道1号潮見バイパスが併走する。
その奥は砂丘が延びる遠州灘の筈だが、松の防風林であろうか、濃い緑
の帯が見えるだけで、残念ながら海は見えない。(続)




にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 棒鼻と加宿(東海道歩き旅・... | トップ | 元白須賀 (東海道歩き旅・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事