簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

小坂井から国府 (東海道歩き旅・三河の国)

2021-12-10 | Weblog


 才ノ木南で国道247号小坂井バイパスを越え、小坂井の町に入る。
右に国道1号線が、左は少し離れて名鉄の名古屋本線が並走している。
才の木の交差点では、右側に五社稲荷社のもので有ろうか、赤い大き
な鳥居が、前方には菟足神社の森も、黒い塊となって見えている。



 菟足神社は、案内書によると、延喜式にも登場する歴史が有らしい。
生け贄伝説の「風祭り」は、豊川市の無形民俗文化財に指定されている。
あの武蔵坊弁慶が、「あづま下りの折、今橋(後の豊橋)断絶し七日間
逗留し、納経した」と伝わる社でも有る。



 JR飯田線を踏切で渡ると、名鉄の伊奈駅の近くに明光寺という浄土宗
のお寺があった。
休憩がてら立ち寄ると、境内の一画に上部のかけた五輪塔が立っていた。
昔地境争いが起き、この塔を双方で奪い合った結果、割れて上部は相手
方の手に渡ったのだと言う。
寺の本堂の脇には、夥しい数の野仏や小さな地蔵石像も祀られていた。



 寺の敷地の脇には、古い民家が有り、「もくせいの花」と言う古民家
カフェになっていた。手作りのケーキと豆腐が評判で、モーニングを中
心に昼過ぎまで営業しているらしい。
ここでは、手作りアクセサリーや雑貨などの手作り市も開かれるという。



 この辺りの旧街道には、所々に松が切り忘れたたように残されている。
何があると言う訳でもないが、古い民家や社寺等も多く、緩やかに曲が
る余り広くはない道などは、如何にも旧街道らしい雰囲気で、長丁場の
退屈しのぎには丁度良く、疲れもいやしてくれるようだ。(続)





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