塩尻からの中央線は、木曽川に沿って、また旧中山道に沿って、所謂木曽路を名古屋に向けて進む。
江戸時代に整備された中山道には69の宿場が設けられ、その内木曽路には11の宿場があったとされる。
江戸から来ると木曽路最初の宿が奈良井宿、急峻な鳥居峠越えに備える宿場として栄えたところだ。
その玄関駅、奈良井は塩尻からは五つ目、30分足らずの距離だ。
駅を出て、左に暫く進むと、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された屋並みが、約1Kmに渡って
残されている旧奈良井宿の入り口に着く。
ここから屋並みの先を眺めて見ると、通りの両側には、旅籠や商家を思わす家屋が立ち並び、その千本格子などが、
昔の面影を色濃く残し、まるで、江戸の時代に舞い戻ったようなノスタルジックな雰囲気が楽しめる。
街道筋には沢水の流れ落ちる水場が何か所も有る。
用意されて柄杓で水を掬い、少し口に含んでみる。
まろやかな味を静かに味わっていると、ここで当時の旅人が喉を潤していた情景が浮かび、何だか複雑な思いがする。
街道には高札場や鍵の手もそのまま残されている。
中ほどの「上問屋資料館」は、天保時代に立てられた建築物である。
明治天皇が御巡幸の折、御座所と成った部屋が残されている。
猫が日向に眠る細い路地にも風情が有る。
こうして古い町並みを眺めながら街道を歩いてみると、しばし当時の旅人の気分に浸る事が出来る。(続)
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江戸時代に整備された中山道には69の宿場が設けられ、その内木曽路には11の宿場があったとされる。
江戸から来ると木曽路最初の宿が奈良井宿、急峻な鳥居峠越えに備える宿場として栄えたところだ。
その玄関駅、奈良井は塩尻からは五つ目、30分足らずの距離だ。
駅を出て、左に暫く進むと、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された屋並みが、約1Kmに渡って
残されている旧奈良井宿の入り口に着く。
ここから屋並みの先を眺めて見ると、通りの両側には、旅籠や商家を思わす家屋が立ち並び、その千本格子などが、
昔の面影を色濃く残し、まるで、江戸の時代に舞い戻ったようなノスタルジックな雰囲気が楽しめる。
街道筋には沢水の流れ落ちる水場が何か所も有る。
用意されて柄杓で水を掬い、少し口に含んでみる。
まろやかな味を静かに味わっていると、ここで当時の旅人が喉を潤していた情景が浮かび、何だか複雑な思いがする。
街道には高札場や鍵の手もそのまま残されている。
中ほどの「上問屋資料館」は、天保時代に立てられた建築物である。
明治天皇が御巡幸の折、御座所と成った部屋が残されている。
猫が日向に眠る細い路地にも風情が有る。
こうして古い町並みを眺めながら街道を歩いてみると、しばし当時の旅人の気分に浸る事が出来る。(続)
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