簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

石垣の上に(四国遍路)

2012-11-16 | Weblog
 今治市は造船やタオル・伊予かすりの生産で知られ、その人口は松山市に次いで
県下では2番目に多い町である。
近年では焼き鳥の町としても知られるようになっている。
 ここは古くは、“イマバリ”とも“イマハリ”とも“イマハル”とも呼ばれていたが、大正
9年に市制が引かれ、“イマバリ”に統一されたらしい。



 南光坊から次の札所56番・泰山寺までは、今治の中心地を外れ3キロほどの道程
である。再び予讃線の高架を潜り進むと、町中の道筋には今治明徳高校、今治精華
高校、今治西高校などの学び舎が連なって見えてくる。

 国道196号バイパスの広い道を横切ると、道幅は少し狭くなり、田畑の中に住宅の
建つ長閑な道に変わり、そのまましばらく進むと右手前方、田圃の向こうに大きな甍
が見えてくる。



 道路左側に広い駐車場を構えているが、門前の道は余り広くはない。
入口のお土産屋さんが参拝を終えた団体の客に盛んにミカンの試食を進めている。
そんな光景を横目に進むと、大小の石を組み上げ見事に立ち上がる石垣の先に、
15段ほどの石段が見える。





 それを上ると山裾を平らに切り開いたような広々とした境内に入る。
すぐ右手に大師堂が建ち、その先の一際目を引く大きな建物が本坊で、そこには宿坊も
併設されている。本堂はその左に建っていて、全体が圧倒されるようなスケールの大き
なお寺である。



 が、なんとなく寒々とした、落ち着けない感があるのは、境内が広い割に周りに大きな
樹木がないせいであろうか・・・。
 団体の参拝客が引いた境内は、ひっそりと静けさを取り戻し、乾いた地面の上を秋の
風が吹き抜けていた。(続)


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