岡山県のキャッチコピーは、「晴れの国 岡山」である。
その根拠は「日の降水量1ミリ未満の日数」が276.8日で、全国一多
いというもので、平成元(1989)年から使われている。
加えて、「晴れの日が多い」「瀬戸内の温暖な気候で災害が少ない」
「緑豊かな自然」、「おいしいものが沢山ある」など、観光客誘引の
施策には必ず用いられるフレーズが幾つもある。
ところがキャッチコピーの根拠として、比較に使われてきた気象デー
タの平年値が、近々全国的に変更される事となった。
気象庁の発表によれば、今年の5月19日からは、現行1981~2010年が
10年分ずれて、1991~2020年の30年間の数値に変更されるのだそうだ。
そこで気になるのが、その根拠が揺らぎはしないか?と言うことだ。
県関係者の中では根拠が変動するのでは、と危惧する者もいるとか、
いないとか。
そんな中、早速専門家(岡大名誉教授)による独自なデータ分析の結
果が新聞報道された。気象庁のHPから気象データを収集し、新たな
基準で平年値を導き出し、比較したのだそうだ。
分析によると、「日の降水量1ミリ未満」は276.7日で、2位の山梨
県(276.1日)を僅かに抑え1位の死守が確認された。
「日の降水量0.5ミリ未満」でも同様山梨県を抑えている。
ただ、「年間降水量の少なさ」では、長野が965.1ミリで1位となり、
岡山はそれに次ぐ1143.1ミリで2位となった。
ただ「年間日照時間の長さ」は、残念ながら15位との結果だった。
1ミリ以上の雨が降る日は少ないが、晴れの日や日照時間では他都市
に譲っている。特に山梨県が、これらの項目全てが上位5位以内にラン
クインしているのが気掛りな存在だ。
「晴れの国 岡山」の命運は如何に・・・。
気象庁の正式な数値データーによる発表が待たれている。(続)
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