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bad guy's dance

2010-07-14 | product
       江戸後期の浮世絵師・戯作者、山東京伝自画作『心学早染艸』のキャラクター善玉悪玉の悪玉
              

          墨版

               2色摺り

自分で浮世絵を作ってみようと思い立ち、先ず必要な道具を買いに行きました。
巧くできなかったり途中で頓挫させるかもしれないので、高価なものは最初はもったいないなと考え、百均で3本セットの彫刻刀を買い、版木は流石に画材店で探しましたが今版画は人気ないらしく、桜の版木どころか店内の隅っこに少しだけ置いてあるだけでした。とりあえず葉書サイズの普通の版木を入手。

さて、次は彫る題材選び。せっかくなので自分の好きな絵が彫りたいと思ったのですが、特にコレというものも思い浮かばず、練習だからパターンにでもしようか…と迷っていた矢先、読んでいた草双紙に愛らしい絵を見つけました。
小さいしちょっと難しそうだけど、挑戦し甲斐ありそうだし、なんといっても出来上がりを想像すると楽しいのが一番の理由。
本から4パターンある悪玉踊りを写し、カーボン紙で版木へ裏向きに写し取ります。
2回失敗した後に、3本ある彫刻刀のうち主に使うのがナイフ型の刃で、それを集中力と根気でもって丁寧に彫ってゆくと(試行錯誤しながら)、一気に彫ったわけじゃないのでどれ位時間がかかったのかわかりませんが、なんとか彫り終えました。でも右足の足の裏の線が取れてしまいました。

試し摺りをしたら、顔の「悪」の字が潰れてしまい、字は別摺りにした方がいいかもしれない、と。そうすれば「善」を入れれば善玉もできるし。

肌の色版は、彫るのはあっという間にできました。線を浮き立てるより断然簡単。
ただ、墨と茶色の絵の具しか家にないので、茶色を薄くして摺ってみました。
和紙もないのでコピー紙。

初めてにしちゃ、なかなか可愛くできたし楽しかったので、版木の裏面でまた挑戦してみようと思います。

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