膜厚計を借りることが出来たので、マイ・ベンツSLの塗装膜厚を測定
してみる事にしました。。。殆ど興味本位ですが・・・。(^_^;)
画像では、測定器本体と測定子(プローブ)2本と測定時の校正をするための
基準シートが写っています。
この膜厚計は、電磁式&渦電流式の両用でそれぞれ異なるプローブを使います。
前者は、鉄素地に施された塗装やメッキ、ライニングなどの厚さを測定。
後者は、非鉄金属(アルミ、銅、SUS304など)の素地に施された同じ様な
膜厚を測定すること出来ます。
測定は、測定器の校正(キャリビレーション)をすることから始めます。
最初は、鉄板製のボディを測定することにし 鉄板の素地板金にプローブ
を当てて 0点を補正~ (^^)/。
で、更に校正用基準シートで・・・
基準の厚さになるよう校正します。・・・これで、準備完了です。
まずは、右フロントフェンダーの画像の辺りを測定してみました。
測定値 310μm 。・・・結構分厚い塗装だぁ~ (^^)
僕のSLは、買ったときからオールペン(多分?)の再塗装がされていて
かなり厚塗りがされてるようですね。。。
ところで、僕は、職業柄 外置き機器の筐体の検査や塗装膜厚測定をする機会が
有るのですが鉄製筐体では、正規な工程で下処理を実施したウレタン塗装で
100μm以上 もあれば8~10年は十分耐え得る性能が有ることを認識しています。
外置き産業用機械なんかは、僕の知る限り外装筐体などのメンテナンス等は
一切されません。
車の様に洗浄やらワックス掛けやらの類は皆無で、そういう扱われ方から
鑑みれば、この性能はかなり生けてると思います。
逆に、趣味の車などは本当に手厚く扱われれると思いますね~。。。(^_^)
さて、塗装工程は、ザッと言うと 下塗り・中塗り・上塗り工程が有って
塗料の厚さを稼ぐで言えば、上塗り工程を何回実施するかで決まります。
・・・経験上、300μといったら相当な回数上塗りをしないと得られない
厚さ ですね。。。
右フロントファンダーの手前部分も同じに厚塗りされています。
ここ、フロントウィンドー下のプレートも同じ回数塗られてるようですね。
エンジンルーム前方のこの部分は、半分以下の測定結果でした。
これ、明らかに工程(塗装回数)が他の部分と異なっていることが判ります。
・・・この部分は ひょとすると、オリジナル塗装のままかもしれませんね。。。かな?
ピラーの部分です。・・・ここも先程のエンジンルーム部分と同じ。。。
ここも、オリジナル塗装なのかな・・・?
オールペン塗装ってこの部分も塗るよね・・・?
と、すると実は、オールペン塗装じゃないのかもしれません・・・ね。(^^;)
ドアー部分を測定・・・
ありゃらん・・・ う、薄い・・・(>_<)
フェンダー部分と明らかに違う・・・(^^;)
ヤッパ、オールペンじゃ無いかも。。。か、フェンダー部分は塗装上の不具合
が有って塗り直しているうちに厚くなったって可能性が有るかも知れません。
・・・う~む、わからん。。。Σ( ̄□ ̄;屮)屮
次回は、フード部分の測定結果を紹介します。。。