【part1】
グラウンドのような場所
なにかのイベントで
私は友らと観客席から観ている
薄暗い所に照明が
当たっているから夜か?
客席は鉄の棒を組んだような感じ
ノリのイイ音楽の生演奏が始まり
父の好きそうな曲だと思っていると
真剣に見ていた父は
ガマン出来なくなったように
若い人らにまざって
グラウンドにおりて
踊りだしてビックリ!
私:踊ってる! 写真撮らなきゃ!
スマホを構えるが
やけに画面が黄色くて
色の設定を変えようと
もたついていたら
女性スタッフから
「写真撮影は禁止です」
と注意される
別にいいじゃん、
と思いつつ
友だちが1枚だけ
撮ってくれていたので
私:後でそれ送って
友:イイよ
私:ありがとう
*
私たちの出番が近づいて
「そろそろ用意する?」
皆はロッカーに行くが
まだ2曲ほど時間があると思い
私は管楽器やらを
紙袋に入れて
下の階の通路に置いてあるから
それを取りに行ってから
ロッカーに向かうと
みんなはもう祭りのような
リズムに乗って
揃いの紺の法被を着て
列になってピッタリ動きを合わせて
会場へと飛び出して行く
わあ、間に合わなかった!

まあ、OPに1人くらい
いなくても分からないだろう
仕方ない
自分の演奏の出番までには
紛れ込もう
父も熱心に見て
楽しみにしているし
ロッカーに行くと
私:法被がない!
ちょうど女性が片付けて
階段をのぼろうとしていたが
手に持った法被を
「コレ、あなたの?」
分からないが
私:ハイ、ありがとうございます!
腰に帯でも巻くんだっけ?
それもないから
適当なヒモでくくろう
黒なら目立たないし
1人くらい違っていても
誰も気づかないだろう
【part2】
どこか広い球場の
観客席みたいなところ
段を1人であがっていくと
一番上の数列に
クラスメイトがいて
今日は卒業の最後の日で
それぞれ別れる前に
名残惜しくて話している
私の机の上に
友だちからきた
手紙が置いてある
いつもの手づくりで
透明なビニールの袋に
私の大好きな超可愛い
柴犬
の切り抜きが
なぜかミニトマトの
写真の切り抜きの中に
ちょうどまぎれていて
一見分からない仕組み
私:
かあいい~!
よく作れるよなあ!
文章を読もうとすると
横にいるコが
「何? 見せて」と言うので
渡して、説明する
前にいる柴犬大好きな
ライヴ友さんにも見せると
「かわいいーー!!
」
としばらく見てから
手紙も読もうとしているので
私:私、まだ読んでないんだ
と返してもらう
*
左のほうでなにか
盛り上がっていて
私:何? と聞くと
以前、みんなで行った
神奈川方面の旅行の時の
写真の現像が出来ていて
Kくんがそれぞれに配っている
私が撮ったのは、
なにかの工場群と道路
風景写真が2枚だけで
私:え、これ2枚だけ?
なぜ、ここを撮ったのかも分からない
Kは、私が神奈川を
バカにしたかのように
皆に大きな声で説明する
Kは神奈川出身なんだっけ?
K:冗談 冗談w
しばらく写真を見てから
私:あ、いくら? と席まで行く
1枚をKの足元に落としてしまい
私:ごめん、ごめん と拾う
(下は土
Kの机をふと見ると
苔むして?山村の模型の
ようになっていて驚く
私:
今までずっとこの状態だったの?!
スゴイね!
Kは机を押して見せると
大きく2つに折れそうに凹む
若干引きつつ
私:苔の研究とか出来そうじゃない?
K:神奈川の大学に行くの?
私:迷ってるんだよねぇ・・・
待ってましたとばかりに
席からスルスルと
私の右横にピッタリ寄り添って
肩に手を回して
頬ずりするほどの勢いで
どーしたんだ!?と思いつつ
悩みを聞いてもらう
私:
私はどうしようかと思ってるんだけど
親は行って欲しいと思ってるのも分かるし
でも、こっからまた4年間
学校で縛られるかと思うと
ゾっとする
今まで誰にも言ってなかったことを
Kに話しているのも妙だな
これまでほとんど喋ったことも
なかったのに
それに、自分はもう
短大を出たことを思い出して
なぜまた4年制の大学に
行く必要があるんだ?
と改めて思い、
やめようかと思う
Kは横でものすごい親身に聞いて
K:うん、うん 言いつつ
下心もありそうだし
周りも何気に
なんであんなに親密?
という目を感じて
明るく、軽く、大きめの声で
話しながら、早く話を
切り上げようと思う
グラウンドのような場所
なにかのイベントで
私は友らと観客席から観ている
薄暗い所に照明が
当たっているから夜か?
客席は鉄の棒を組んだような感じ
ノリのイイ音楽の生演奏が始まり
父の好きそうな曲だと思っていると
真剣に見ていた父は
ガマン出来なくなったように
若い人らにまざって
グラウンドにおりて
踊りだしてビックリ!
私:踊ってる! 写真撮らなきゃ!
スマホを構えるが
やけに画面が黄色くて
色の設定を変えようと
もたついていたら
女性スタッフから
「写真撮影は禁止です」
と注意される
別にいいじゃん、
と思いつつ
友だちが1枚だけ
撮ってくれていたので
私:後でそれ送って
友:イイよ
私:ありがとう

*
私たちの出番が近づいて
「そろそろ用意する?」
皆はロッカーに行くが
まだ2曲ほど時間があると思い
私は管楽器やらを
紙袋に入れて
下の階の通路に置いてあるから
それを取りに行ってから
ロッカーに向かうと
みんなはもう祭りのような
リズムに乗って
揃いの紺の法被を着て
列になってピッタリ動きを合わせて
会場へと飛び出して行く
わあ、間に合わなかった!


まあ、OPに1人くらい
いなくても分からないだろう
仕方ない
自分の演奏の出番までには
紛れ込もう
父も熱心に見て
楽しみにしているし
ロッカーに行くと
私:法被がない!
ちょうど女性が片付けて
階段をのぼろうとしていたが
手に持った法被を
「コレ、あなたの?」
分からないが
私:ハイ、ありがとうございます!
腰に帯でも巻くんだっけ?
それもないから
適当なヒモでくくろう
黒なら目立たないし
1人くらい違っていても
誰も気づかないだろう
【part2】
どこか広い球場の
観客席みたいなところ
段を1人であがっていくと
一番上の数列に
クラスメイトがいて
今日は卒業の最後の日で
それぞれ別れる前に
名残惜しくて話している
私の机の上に
友だちからきた
手紙が置いてある

いつもの手づくりで
透明なビニールの袋に
私の大好きな超可愛い
柴犬

なぜかミニトマトの
写真の切り抜きの中に
ちょうどまぎれていて
一見分からない仕組み
私:
かあいい~!

よく作れるよなあ!
文章を読もうとすると
横にいるコが
「何? 見せて」と言うので
渡して、説明する
前にいる柴犬大好きな
ライヴ友さんにも見せると
「かわいいーー!!

としばらく見てから
手紙も読もうとしているので
私:私、まだ読んでないんだ

と返してもらう
*
左のほうでなにか
盛り上がっていて
私:何? と聞くと
以前、みんなで行った
神奈川方面の旅行の時の
写真の現像が出来ていて
Kくんがそれぞれに配っている
私が撮ったのは、
なにかの工場群と道路
風景写真が2枚だけで
私:え、これ2枚だけ?
なぜ、ここを撮ったのかも分からない
Kは、私が神奈川を
バカにしたかのように
皆に大きな声で説明する
Kは神奈川出身なんだっけ?
K:冗談 冗談w
しばらく写真を見てから
私:あ、いくら? と席まで行く
1枚をKの足元に落としてしまい
私:ごめん、ごめん と拾う
(下は土
Kの机をふと見ると
苔むして?山村の模型の
ようになっていて驚く
私:
今までずっとこの状態だったの?!
スゴイね!
Kは机を押して見せると
大きく2つに折れそうに凹む
若干引きつつ
私:苔の研究とか出来そうじゃない?

K:神奈川の大学に行くの?
私:迷ってるんだよねぇ・・・
待ってましたとばかりに
席からスルスルと
私の右横にピッタリ寄り添って
肩に手を回して
頬ずりするほどの勢いで
どーしたんだ!?と思いつつ
悩みを聞いてもらう
私:
私はどうしようかと思ってるんだけど
親は行って欲しいと思ってるのも分かるし
でも、こっからまた4年間
学校で縛られるかと思うと
ゾっとする

今まで誰にも言ってなかったことを
Kに話しているのも妙だな
これまでほとんど喋ったことも
なかったのに
それに、自分はもう
短大を出たことを思い出して
なぜまた4年制の大学に
行く必要があるんだ?
と改めて思い、
やめようかと思う
Kは横でものすごい親身に聞いて
K:うん、うん 言いつつ
下心もありそうだし
周りも何気に
なんであんなに親密?
という目を感じて
明るく、軽く、大きめの声で
話しながら、早く話を
切り上げようと思う