いろいろなこと――もっとも大きなことはグローバルな環境の危機ですが、その他公私とも――があり、気分が少し沈んでいました。
ふと、「そろそろかな」と思い、玄関を開けてみると、真っ白に夕顔のこの夏最初の花が咲いていました。
白く、大きな、香りのいい、とても品のある花で――『源氏物語』に「夕顔の巻」がありますね――今年は我が家に咲かせたいと思って、春種から育てました。
播くのが少し遅かったらしく、ふつうは盛夏に咲くのが遅れ、晩夏になってしまいましたが、それだけにいっそう風情を感じます。
小さな感動で、一瞬心が慰められました。
これからしばらく、毎夕、感動をもらえそうです。