思惟石

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【読書メモ】2016年11月 ③ アメリカ小説

2022-11-28 15:46:46 | 日記
<読書メモ 2016年11月 ③>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『奪回指令』ジョゼフ・ガーバー
熊谷千寿:訳。
主人公チャーリーは元CIA工作員で
連邦刑務所から出所したばかり。なにやったんだよ。
で、ロシアのスパイに奪われた新兵器の奪回を
指令されるという、いわゆる「冒険アクション小説」。
映像化を意識しているのか、飛行機跳んだり爆発したり、
とってもハリウッドっぽい。
美人ロシアスパイとか、設定がベタかよ!と思ったけど、
長男の嫁になるというオチは良かった。

(この読書メモがすべてなんですが、
 ベタベタなアクションミステリ設定なのに
 きちんと読み切らせるおもしろさがあるんですよ!
 ちゃんとおもしろかった!
 意外と凄いことかもしれません)


『高い窓』レイモンド・チャンドラー
もちろん村上春樹:訳。
「大いなる眠り」「さよなら、愛しい女」に続く
長編3作目。
前2作よりもプロットや謎解きがしっかりしている反面、
疾走感は控えめ、というのが一般の評価らしい。
そういえばあまりアクションとか
美女にぶんぶん振り回されるシーンとか
少なかったかな。
淡々と展開したというか。
まあ、でも、やっぱりマーロウかっこいいけどね!!
黒髪のリンダはもうちょっと活躍しても良かった。

(マーロウが、偏屈な老女の依頼を受けるところから始まります。
 息子の嫁を探してくれ、と。
 義娘が、大変高価な金貨を盗んだという理由だけれど、
 依頼内容もその周辺もキナ臭いことばかり。
 という、安定の不穏な幕開け!
 今日もマーロウはかっこいい。!
 ところで、村上春樹翻訳シリーズの文庫は、
 表紙のデザインがタイポグラフィでできていておしゃれです。
 『リトルシスター』が一番可愛いと思ってますが、
 この『高い窓』のタイポがスッキリしていて一番好き。)

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