思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

殊能 将之『黒い仏』バカミス?

2018-03-05 14:59:41 | 日記
トンデモミステリという前情報を仕入れて読みましたが、
これは、バカミスというヤツではなかろうか…。

というわけで、殊能 将之『黒い仏』の
ネタバレの感想です。
未読の方はご注意ください。



えーっと、ひとことで感想を述べると、
バカミス?

あ、もう言ったか。



いや、バカミスがダメとは言いませんが。
(というかよくわかってませんが)
前半部は、なんか、ちゃんとしたミステリっぽいんですが
後半から、なんか、唐突に、作者が何かを放棄した感じになります。
(個人的な感想です)

人ならざる者が唐突に出るとか、
「力」がどーのこーのとか、別にいいですよ。
別にいいんですけど。

肝心のミステリ部分が投げやりになってないか。

探偵が推理した通りにするためにタイムスリップするとか、
ちょっと、何がしたいのかわからなくて、
私は理解に苦しみました。

それ以上にですね、
くろみさまとか、天台宗の僧が隠れていた理由とか、
お宝の在りか(これもムリヤリ感がすごい推理で…)とか、
いろんなことを放棄しすぎではないだろうか。

石動探偵かわいそう。

『美濃牛』がミステリとして
よくできていたなと思ったので、
第二作にしてこの扱いはどうなのよ……。
と、私は思いました。
個人の感想です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中島京子『小さいおうち』結... | トップ | 奥泉光『モーダルな事象─桑潟... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事