思惟石

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国盗りからの国蹴り、そして司馬

2017-04-05 11:27:51 | 日記
「国盗り物語」を読むぞ!
と心に決めたはずだったのに、
気づいたら
「国を蹴った男」を読んでいました。

最初の一文字だけ合ってる!

作者は伊東潤。
ここ最近の直木賞候補の常連さんですね。

というか、まだだったのか…。
直木賞って時代小説に厳しい気がしませんか。
よくわからないですけど。
「天地明察」がとれないなら、もう無理だろ!とは思った。
あ、でも朝井まかてはとってる。
うん、よくわからん。

それはさておき。

戦国期の有名無名取り混ぜた6人の武将が主題の
6つの短編集。

最初の「牢人大将」と、最後の表題作「国を蹴った男」が
ぶっちぎりで面白かったです。

歴史をベースにした創作小説だからか、
あまり有名な人物や転がしようのない史実が立ってくると
違和感を抱いてしまうとういうか。

直江兼続が出た時点で話の流れが見えてしまうとか、
信玄や秀吉は死の間際にああいうこと言ってないだろうとか。

という考えが私の頭にあったからだと思うのですが、
全く予備知識のなかった無理之介(いい名前だ)と今川氏真の話が
新鮮で楽しく読めたのかもしれないです。

あと、「ふたり道三」の時も感じましたが、
私、司馬信者かも…。
(ハルキストみたいなネーミングあるんですかね)

なんというか、
「道三はこういう性格じゃないんじゃないかな?」とか
「明智光秀ってこういう思考の人だっけ?」とか
思ってしまったのです!
司馬れちょる!!!

うーん、恐るべし、司馬史観…。

しかし伊東潤はおもしろかった。
次は司馬っ気のない「巨鯨の海」を読みたいと思います。
(と言いながら違う本を読むと思う)
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