思惟石

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泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』

2020-03-16 14:58:37 | 日記
3冊の短編集が刊行されている<亜愛一郎シリーズ>の第1作。

亜愛一郎が初登場する『DL2号機事件』は、
作者のデビュー作でもあります。
レジェンド連城三紀彦と同じく、
『幻影城』主催の幻影城新人賞です。

幻影城新人賞は、たった4回しか開催されていないのに、
栗本薫や田中芳樹も出身だそうで。
『幻影城』すごいわ…。

安楽椅子探偵の亜愛一郎(あ・あいいちろう)は、
ギリシャ彫刻のような彫りの深い顔とセンスの良い服を着ている割に、
言動がポンコツです。
初対面の人は、だいたい見た目でテンション上がって
言動で落胆して、推理でちょっと見直す。
でもポンコツ。
という愛されキャラ設定。
ずるくないですか?!

『亜愛一郎の狼狽』は
さらっと読めるページ数の短編8本が収録。
1978年初版とのことで、
時代を感じる設定も多いけれど(団地族!)、
それはさておきで楽しめます。

通勤読書とかにちょうど良い内容と文量です。
時節柄、私の会社はリモート推奨になり
読書時間も大幅に減りましたが…。
(通勤時間以外で読書しなくなってしまったな…)

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