しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

路地裏のタヌキ。(4/25*火)

2006-04-25 | 自然大好き!
昨日は黄砂で金沢の町全体が霧がかかったように白かった。
時折冷たい風が強く吹いていた。
昨日から始まったエコサイクルの
イベントで私の方は気合いが入っている。
なのにお天気はと云えば、朝から雷が鳴り雨が降ったり止んだり。
チャリで出かけようかどうしようかと迷ったが
これでめげたら晴れ女がすたるぞ!と思い
カッパ持参で今日もチャリで出かけることに!
チャリは自然や季節を直接肌で感じられる乗り物だ。

若い頃、仕事で東京に出て金沢には戻らないつもりだった。
故郷は遠きにありて思うもの・・・なんと上手い表現なのだろうか。
その言葉どおり、東京での生活は故郷を恋しく思う時間だった。
山や川に囲まれた町、お城のある町、お魚が美味しい町、
金沢弁で話す町、思い出が詰まったいろんな場所。
そして、後に私は今度は自分でこの地を選んだのだと思う。
今も旅行にでかけ金沢に帰ってくると
ここが好きという気持ちが湧き上がってくる。
そんな金沢は、自転車で走ればどこでも行ける大きさの都市。

今日は裏道を走ったらタヌキの像が立っていた。
駅裏のこの細い道路は、かつては商店街だったことを伺わせる。
きっと昔ここは人が出入りする賑やかな通りだったに違いない。
昭和の“三丁目の夕日”の頃の世界。それが、次々に小中の商店が消え
大型店に変わろうとしている。日本中にあちこちに見られる均一な風景。
それは町から個性が消せ、町の人の存在感やつながりも
消え失せることではないのか・・。
このタヌキの像はそんな時代の移り変わりをきっと見てきたのだろう。
写真を写しながらそんなことを考えながら、今日は自転車をこいだ。