1月21日は、石川県河川課から
質問書の回答をいただくために県庁に出向きました。
私たち野鳥の会石川が毎月、定例探鳥会を行っている
普正寺の森が河川工事で掘削されるため、何とか野鳥たちの森を
守るために対策委員会を立ち上げて活動を始めています。
それは
ブログ『普正寺の森を守ろう』にアップしています。
この日は12/17に具体的な質問書を渡してあり、
その回答を文書でお願いしたのですが、
文書では出せないとの返答だったので、
メンバーたちと県庁まで出向きました。
いろいろと質問をして、回答を聞いたのですが
結局、こちらの要求に対処していただける手応えは
なかったように感じました。
野鳥や生物保護に対する考えも、
最初から掘削ありきになっている話で、
その掘削ありきのか考え方から、何とか
生きもの視点に立って再考してみてほしいと伝える私たちと、
掘削後の話をしてくる河川課とで話が噛み合ないのでした。
行政は一度決めたことは、全く変更しないのでしょうか?
この森は、この計画が立てられたときよりずっと価値が上がっています。
数少ない野鳥の渡りの中継地となっている貴重な森です。
生きものたちが消えたとあとで嘆いても遅いのです。
まずは今の環境を守ることが大切なのです。
河川課から知事にこの話が伝わっている様子もありませんでした。
査察に来られた大熊先生からは、なるべく森を残す方法で
話し合いをしながら進めるといい、とアドバイスいただきましたが
「なるべく森を残す」というイメージにお互いの中で隔たりがあるのです。
これから時間をかけてもっと話し合わないとなりません。
あと、この森は私たちだけでなく県民市民の森でもあります。
広く県民のみなさんに知っていただく、
その視点も忘れてはならないと思います。
私の方からは、野鳥の会の本部や中部10県の各支部、
大熊先生などともつながっていて、この河川工事を見守ってくれている。
二年後には、中部ブロック会議が石川県で行われる予定で
普正寺の森の河川工事が野鳥や生物多様性のためにどう行われるのか、
10県21団体の支部長たちがここを訪れることになるので、
生物多様性を唱っている石川県が、普正寺の森の河川工事に於いて
生物の環境配慮に対して素晴らしい対応をすれば、
それは全国的に注目されるであろう。
そういう対応を望んでいます、と伝えました。
わかりました、と答えていただいた言葉がどんな形になるのか?
いい方向に持っていかねば、石川県の生物多様性のテーマは
空論となってしまいます。今の時代では、生きものたちに対する
積極的な保護がないと姿を消していくのが現実のような気がします。