しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

サンシュユの赤い実。(10/31*火)

2006-10-31 | 植物大好き!
久しぶりに遊びに来た友人と午後から川沿いをお散歩!
秋晴れの気持ちいい日が続きます。

春に黄色いかわいい花を咲かせていたサンシュユ。
紅葉の今見ると、同じ木とは思えない姿をしています。
どちらもきれいな姿の木です。
そして、ちょうどグミのような色形の実をつけていました。
ピカピカ光ったきれいな赤い実です。
サンシュユは薬用として中国から渡って来たらしい。
実をひとつかじってみましたが見かけによらず渋~い味。
実の核をお薬として使っていたようで、
めまい薬、滋養強壮、利尿作用もあるらしい。
実を漬け込んでサンシュユ酒もいいんだとか。

今日はきれいな冬鳥のジョウビタキの♂が
枝に止まってさえずっていました。
渡って来たばかりのこのさえずりは
無事にたどり着けた喜びを歌っているように聞こえました。
珍しくイソヒヨドリにも会えたし、カワセミにも会えました。
秋の日を思いきり楽しんでいるのは、
人間ばかりではないようです。

熊出没注意。(10/30*月)

2006-10-30 | 自然大好き!
私の好きないつも歩くお散歩コースが3つある。
それは川沿いコース、神社コース、卯辰山コース。
その中の卯辰山コースをいつものように歩いていたら
途中でこんな看板が!あれっ、こんな町中に近いところに?
ここで出たという情報はないので最近の出没状況から
きっと用心のために出したのだろう。
何十年も歩いていて、こんな看板がここに出たのは初めて。

一瞬どうしようか迷ったが歩くことにした。
あまりに歩き慣れているので、もし出会ったら
早めに熊を見つけて引き返せばいいだけです。
歩きながら頭に浮かんだことは、もしそれでも熊に襲われたら、
この看板と怪我して運ばれる私の姿がテレビに映し出されて、
キャスターが「自己責任です!」としゃべっている場面でした。

でも本当に熊って恐いんだろうか?私は人間の方が恐いと思うな。
だって熊を見かけただけで追いかけて殺しちゃうんだから。
山の畑の住民は「熊はいつだっているさ」と当たり前のようにいう。
そこでは熊がいることなんて当たり前なんだ。
ちゃんと怖がらずに付き合っている。

耳を澄ませながら、鳥の声を聞きつつ
時々、手を叩きながら歩く。
いるかもしれないと思って歩けば大丈夫。
それで襲われれば動物としての本能は
全く自分の中から抜け落ちてしまっているんだと思う。
そちらの方が恐いことかもしれない。
でも、こんなに誰もいないこの道を歩くのは初めてかもしれない。
叩きすぎた手の平が赤くなった。

夜、手の平を広げて家族にその話をしたら
子どもたちに大いに受けました。

青空の虹。(10/29*日)

2006-10-29 | 自然大好き!
地球環境のNGOで知り合った仲間が闘病の末に
亡くなってしまったので昨夜はお通夜、今日はお葬式でした。
頑張り屋さんでストレートな物言いの彼女は私と同じ年。
もしかして何にでも頑張りすぎてしまったのかもしれません。
でも、そんな彼女が好きでした。ちょっと早すぎた死。

彼女の畑にランチ付きで招待してもらったこと。
梅採りに一緒に出かけたこと。一緒に話し込んだこと。
病気を必死で受けとめて直そうと頑張っていたこと。
みんな彼女との想い出です。
最後に「自分の人生にすごく満足している」と言っていたらしい。
自分の死を肯定して旅立ったのも彼女らしいと思いました。

誰にでも避けられないものはあるよね。
彼女のぶんまで、ちゃんと生きれたらいいな。
そう思いながら、午後からひとりで息抜きに
山をひとまわりしました。
何気なく見上げた青空にうっすらと浮かんでいたのは“虹”!
雨も降っていないのに、半円の形もしていない
“虹”があるんだと思いつつ見上げていました。
きっと彼女もこの“虹”のように清々しく旅立ったのでしょう。
私も希望をもってすすみましょう。
“虹”ひとつがそんな勇気をくれるのだから不思議です。

今日は野鳥の声がとても多い。たくさん渡って来たんだな。
ツグミやジョウビタキ、イカルの群れにも会いました。

ポップコーン用トウモロコシ。(10/28*土)

2006-10-28 | 家庭菜園大好き!
去年友人宅に遊びに行ったら
袋に入ったトウモロコシが1本ありました。
買ってきたものらしいのですが、ラベルを見ると
ポップコーン用のトウモロコシと書いてある。

その粒を10粒くらいもらって
今年は畑で育ててみました。
収穫したのがこの写真。
何倍にふくれあがったのでしょうか?
無農薬で育てた割にはきれいな出来でしょ!

もちろん友人には○倍返しをしました。(笑)
しばらく干してから
今度はお鍋でポップコーンを作ってみます。

ホトトギス。(10/27*金)

2006-10-27 | 植物大好き!
“ホトトギス”と聞くと始めに頭に浮かぶのは野鳥のホトトギス。
次に思い浮かぶのがこの植物のホトトギス。

何と、この花の模様がホトトギスの胸の斑点になぞられて
つけられたと言うからすごい!
昔の人はよく野鳥のことを知っていたんだなぁ!と思う。
そんなにどこにでもいる見やすい鳥でもないし
ましてや双眼鏡などない時代。
おまけによく似ているカッコウやツツドリでなくて、
なんでホトトギス?と思ってしまう。

それに、そのまま鳥の名前を植物につける発想も
大胆と言うか横着と言うか・・。

そんなことにおかまいなしに
今、このホトトギスの花は満開!
この名前に満足しているのかどうか
一度聞いてみたいものです。

フジアザミの花。(10/26*木)

2006-10-26 | 植物大好き!
先日、医王山でフジアザミの花を探したけれど
草刈りされた後で見つかりませんでした。
それが市ノ瀬の遊歩道の脇にたくさん咲いていました。

フジアザミは日本産のアザミの中では
一番大きな花を咲かせるそうで、
この花も直径8cmくらいはありました。
大きなものでは10cmくらいにもなるらしい。

この時は、ハチが蜜を集めに花の中に体を突っ込んでいました。
大きな花なので蜜も集め甲斐がありますね。
葉も大きくて根元に集まるのが特徴的でした。
大きな山の足元に咲く花として
堂々としていてとても貫禄がありました。

映画「狩人と犬 最後の旅」78点。

2006-10-25 | 映画大好き!
この地球のどこかに、まだ文明社会から遠ざかり生活している人たちがいるのを知ったのはいつの頃だったか・・。日本ではもう伝説にしかなっていない生活を、ロッキー山脈で狩人としてずっと生きてきた主人公ノーマン・ウィンター(実存の狩人)。そんな生活を見てみたくて映画館に行った。実際に起こった出来事を再構成して作ったというこの映画はドキュメンタリーに近い雰囲気を出している。大自然の中で、犬ぞりを使い、野生の生き物を捕ってナハニ族のインディアンの妻と生活している。自然の中で生きていくとはこんなことかと、力をまざまざと魅せてくれた。「人間は自然を調和させる役目にある」という彼の言葉が印象的だった。犬はペットではなく命を支えてくれる生き物。森の伐採が激しく動物たちの姿も減り、狩人として生きていく選択はきびしい。それでも彼はきびしい自然の中に入り込み、生きていく生活をきっとまた続けるのだろう。犬という動物の存在がどうして人間にとってかけがえがないのか伝わってくるような映画だった。インディアンの人たちと日本人とは、星野道夫氏がいっていたようにルーツが同じなのかもしれない。それほど私たちとよく似ていました。力のない女性には、あんな場所で一人で生きていくのは不可能に近いな!今日、それがわかりました。あちこちに出てくる野生の生き物の姿に見とれているうちに映画は終わったのでした。

キジバト。(10/24*火)

2006-10-24 | 野鳥大好き!
川沿いのいつもの道をウォーキング。
夏から野鳥の姿がとても少なかったのに
今日はさっと歩いて13種類の鳥たちを見かけました。

久しぶりに見たのはゴイサギの若鳥でした。
昔はあちこちで見かけたゴイサギですが
何故か最近、あまり見かけなくなりました。
これも環境の変化のせいでしょうか。

すぐ近くの草むらをペアで歩いていたキジバト。
小さなデジカメでも写せる距離でした。
キジバトの鳴き声は何だかのどかな声で好きです。
歌の中では“山鳩”とも呼ばれていますね。

キジバトと言えば、大学生の頃
下宿していた二階の窓からすぐ見える杉の木に
夫婦2羽で巣作りをしていました。
卵を温めてひなが孵って育つのを観察していて
その日々の楽しかったこと!
それがある日突然、ヘビに襲われて
ヒナ達は飲み込まれ親たちは巣を捨てて逃げていきました。
私にとっても、とても悲しい出来事でした。

ドロノキの綿毛。(10/23*月)

2006-10-23 | 植物大好き!
昨日、市ノ瀬に着いてから
さっそく木々の中を少し散策しました。
足下に、落ち葉とともに朝露に濡れていたのはドロノキの綿毛でした。
辺り一面にこの綿毛がフワフワとたくさん落ちていたので
この場所がとても個性的な場所に思えました。
花軸についた綿の中に種を探してみましたが見つかりませんでした。
種はもうとっくに落ちてしまったのでしょうか。

ドロノキは、別名ドロヤナギとも言うそうで
材が柔らかく泥のようなのでこんな名前がついたらしいです。
マッチの軸の材料としても使われているらしい。
見あげるととても高い木々がそびえています。
川の近くに生える落葉高木で高さは30mになるといいます。

近くのビジターセンターで聞くと9月中頃には、
辺りはこの綿毛で空が真っ白になるそうです。
そんな風景を味わいにいつか来てみたいなぁ!と思いました。

チブリ尾根。(10/22*日)

2006-10-22 | 自然大好き!
毎年、紅葉を思いきり楽しめるのは何度くらいあるでしょうか。
今日は白山のチブリ尾根で探鳥会があったので参加してきました。
金沢から車で90分くらい走って、登山口の市ノ瀬に着くと
空気がひんやり冷たくて山々は紅葉の真最中でした。
色とりどりの木々の色で山は染まっています。

今日はブナ林の湧き水のあたりまで歩きました。
湧き水は冷たくて美味しかったです。
思ったより鳥の声は少なかったのですが
山の空気や落ち葉の香ばしい匂いを嗅ぎながら歩きました。
見れた野鳥は、トビ、コゲラ、ウグイス、コガラ、ヤマガラ、
シジュウカラ、ゴジュウカラ、ホオジロ、クマタカでした。

帰り道で天然温泉につかって、
山の幸ナメコをお土産に帰ってきました。
山々の紅葉にすっぱりと包まれたいい日でした。

縄文真脇土器。(10/21*土)

2006-10-21 | アート大好き!
昨日は、石川県能登町にある縄文真脇遺跡を訪れる
研修会がありました。かつての縄文という時代に惹かれます。
金沢からバスで2時間半くらい能登に向って走ります。
静かな入り江の近くにこの発掘場所はあり
土器と一緒にイルカの骨もたくさん出てきたようです。
イルカの魂を決められた場所に埋めて祭っていたとも想像されています。
その場所には、大きな栗の木で作られたトーテムポールのような形の
モニュメントも一緒に埋められていたそうです。
クジラ猟をするアラスカの先住民の生活とどことなくだぶりました。

写真の土器は、石川国体の聖火台のモニュメントとしても使われました。
約6.000年前に作られたとは思われないほどの美しい造形です。
取っ手のように見える部分は魚の口をイメージしているようです。
こんな大きな土器を手で作り上げたすごさ、
そして形のバランスが美しい!
人の持つ“力”について私は時々考えるのですが
文明が発達して人は力をつけてきたような気がしていますが、
それは錯覚で古代の人の方が人として
大いなる力を持っていたように思っています。

ゆったりとした時間の中で、自然のリズムに合わせて生きる時にこそ
人本来が持っている力が開花したり研ぎすまされるような気がするのです。
その頃の人は、人が生きるということをどう捉えていたのでしょうか。
今に生きる私たちとは違う価値観や死生観を
何だか無性に探ってみたい気持ちに駆られます。

ツマグロヒョウモンのサナギ2。(10/20*金)

2006-10-20 | 生き物大好き!
またしても昨日からの続き!
今朝もワクワクして覗き込むと・・・。

そう、昨年見たあの美しいサナギに変身していたのです!
金色の粒が10個。ピカピカ光っています。
全身は黒一色で、昨日の半身の茶色はもう見られません。
少しづつ時間をかけてこうして変化していくんですね。

昨日よりサナギの表面はしっかりと堅くなっています。
ちょっと触っても今日はクネクネ動きません。
サナギとしての自覚?(笑)が出てきたのでしょうか。
それとも動けないサナギの運命を甘受したのでしょうか。

きっとこれから毎日飽きるほど
このサナギに見とれる日々が続きます。
この秋に、空に飛び立つのを夢見て。

ツマグロヒョウモンのサナギ。(10/19*木)

2006-10-19 | 生き物大好き!
朝、さっそくツマグロヒョウモンの幼虫を見に行きました。
あら、もう早々とすっかりサナギの姿になっていました!
地面には脱ぎ捨てたらしい黒い皮が落ちていました。
トゲトゲもつけたまま丸めて脱いだ感じです。

サナギになったばかりの姿は上半身は茶色なんですね。
まだ何となく幼虫のときの色の感じが残っています。
金色になるであろう突起も今は白色です。
ときどきクネッと動くのがわかります。
まだサナギの体になじめないのでしょうか?
じっとしていなければならない
窮屈な気持ちがわかるような気がします。

まっ、とりあえず無事にサナギになれたようで
ほんとにおめでとう!!
これから少しづつ色が変化していくのでしょうか。
突起があの美しい金色になるのを
しっかり見届けたいと思っています。

ツマグロヒョウモンの幼虫2。(10/18*水)

2006-10-18 | 生き物大好き!
今日はいつもの散歩道にいるキアゲハの幼虫を
指でなでてみました。無性に触りたくなる時があります。
ぷっくらとした体の感触が気持ちいいです。
幼虫は「まっ、仕方ないな!」とでも思っているのでしょうか、
警戒もせずにおとなしくしていました。(笑)

昨日、幼虫がじっとしていた場所を探すと
いました、いました!ツマグロヒョウモンの幼虫が。
やっぱりサナギになる準備を始めたようです。

アゲハの幼虫も、モンシロチョウの幼虫も
枝に停まったままの姿からサナギになるのに対して
この蝶の幼虫はお尻に糸をかけて茎にくっつけてから
なんと逆さまにぶら下がっています。
へぇ~、こんな方法も有りか!と
時々風に揺れるその姿を眺めていたのでした。

昨日鮮やかだった背中のオレンジのラインは
色が黒っぽく変わってきていました。
うっすらとしてしまったラインが見えますか。

ツマグロヒョウモンの幼虫。(10/17*火)

2006-10-17 | 生き物大好き!
こんなに綺麗なサナギは見たことがない!と感動から始まった
ツマグロヒョウモンの美しすぎるくらいのサナギとの出会い。
去年、家の前のローズマリーの枝に
3つぶら下がっていたのでした。

関東では早くからこの幼虫や蝶が見られるらしい。
今日家の前のお庭で会ったこのツマグロヒョウモンの幼虫は
終齢幼虫のような雰囲気。何故だかゴムの木を降りようとして
ウロウロしていたところを見つけました。

我が家のお庭で出会うのはいつも秋です。
サナギはここでは越冬できずに死んでしまいます。
それでも春先に羽化しないかとかすかな期待をしたものです。

この子はちゃんと羽化できるのかな?
この陽気が続けば大丈夫かもしれない。
今日見つけたのはたった1匹。
うまくサナギになれたらいいね。
そっと見守れたらいいな。

(昨年の11/8のブログにサナギの写真を載せています)