しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

メギス。(1/31*水)

2007-01-31 | 食べもの大好き!
金沢のもっとも庶民的な魚は、アジやカレイやタイじゃなく
この魚「メギス」だと思います。私はこのメギスが大好き。
正式には『ニギス』、キスに似ているからついた名だとか。
でもキスの仲間ではなく、深海魚のようです。

県外出身の友人に「食べたことある?」って聞くと
『キスなのにキスじゃないから30年間眺めてました』っていうお返事。
もう一人は『見たことあるような気がするけど食べたことがない』という。

私はいつも塩ゆでしてから、甘酢におしょうゆを少し、
それにしょうがをすりおろして食べるのがお気に入り。
白身のこの魚は酢を使うと身がしまる。
また、このメギスをたたいてお団子にした白身魚のお吸い物も絶品!
キスなんて足下にも及ばない!なんて言う人さえいる。
先日買ったのは1パック6匹入りで148円。わぁ~、安い!
それに鱗も虹色にキラキラ光って新鮮そうだった。
この魚、身が柔らかく痛みやすいので新鮮さが命。

2パック買ってさっそくお料理。
何ともいえないこのメギスの香り。
どこかで見かけたら、ぜひ一度食べてみるべし。


リュウノヒゲ。(1/30*火)

2007-01-30 | 植物大好き!
雑木林を歩いていて登りの道で見つけた鳥のフン。
それはそれは美しい青紫色をしていました。
あまりきれいな色だったので写真を写したのですが
実物ほどきれいに写っていなくて、とても残念!
こんなときは、とってもくやしい思いをします。(笑)

後日見つけたのは、この実。場所は少し違うのですが
この時期に実る美しい青紫色の実!
リュウノヒゲ(別名:ジャノヒゲ)のこの実は何て美しい色を
しているのでしょう。吸い込まれそうな宝石のような色です。
あの時のフンはきっとこの実を食べた鳥のフンだったんだなぁ~!
と何だかひとりで納得しました。
私もひと粒、鳥の気持ちになって食べてみたのですが
中から魚の目玉のような大きな白い種が出てきました。

ちなみに、私のたくさんある夢の一つは
アラスカの原野のハイブッシュ・ブルーベリーを
お腹いっぱい食べて、紫色のフンをすることです。
これって美しい夢?それとも・・・。

イカルのなる木。(1/29*月)

2007-01-29 | 野鳥大好き!
最近は山を歩いていると必ずといっていいほど
会えるのはイカルの群れとウソの群れです。

今日も高台にある大きな木にずらりとイカルが勢揃い!
まるでこの木の実のようにイカルが沢山とまっています。
数えると全部で50羽近くいました。
朝から青空が広がって気持ちがいいのか
あちこちでさえずりはじめる子もいます。
思い思いのしぐさで並んでいる姿は見ていて飽きません。
双眼鏡で覗くと黄色くて太い嘴がとても印象的!

その後、アオジに会いましたが
この子たちもお腹の黄色がとてもステキ!
帰り道の川沿いでは、キセキレイが浅瀬で水浴びをしていました。
こちらも明るい黄色がとても眩しい野鳥です。

その日によって自分の中に残る印象は違うのですが
今日は何だか「ラッキーカラーは黄色!」のような日でした。

タマキクラゲ。(1/28*日)

2007-01-28 | 自然大好き!
雨が降ったり止んだりの一日。
午後の晴れ間に卯辰山を歩きました。
今日はアカゲラの姿をあちこちで見ました。
相変わらずウソの群れもいてにぎやかです。
桜の固い蕾を食べていました。

秋から冬にかけて、松の枯れ木があちこちで倒れていたのですが
今日は枯れ木がきれいに切られて丸太になって
一カ所に集められていました。

道を歩いていくと、細い枯れ木の倒木もバラバラと落ちていました。
腐ってきて、根っこが木を支えきれなくなったのでしょう。
これも世代交代なのでしょうか?
よくみると倒木の中に、キノコが生えているものがあります。
上の方に見えるのがキクラゲ、下の方にもシロキクラゲがあります。
丸い玉のようなキノコは後で調べるとタマキクラゲという名らしい。
その場で一つかじってみましたが、味も匂いもしない
まるでコンニャクのような食感でした。

近場の森の中で、キノコをたくさん見つけることは少ないので
いつも観察だけするのですが、このキノコは乾燥すると樹皮面に
紙のように張り付いてしまって全く姿をとどめないらしい!
それを知ると、今度とって来ようかな~!なんて気持ちになりました。

ツチグリ。(1/27*土)

2007-01-27 | 自然大好き!
先日、雑木林を歩いていて見つけたのはキノコの仲間のツチグリ。
丸い部分を指で押すと、中央の穴から茶色い胞子が出てきます。

いつもの年なら雪の下になっていて会えないはずが
雪のない雑木林で会えました。
全体が革質で乾燥にも湿りにも適応するので腐りにくいらしいです。
星形の外皮は、湿っているときは開いて、
乾くと再び閉じて球状になるという。
そのとき自分で真ん中の球を押しつぶし、
袋の中の胞子を飛散させるらしい。
球状になると風に吹かれて地上を転がって移動!
そして別の場所で湿気を帯びると、再び星形に開く!ス、スゴイ!
何だかどこか宇宙人のようなイメージです。

晴れた日に移動するので「晴天の旅行者」と呼ばれたり、
英名では、「星形の湿度計」という意味らしい。

じっと見つめていたら、『一緒におしゃべりしよう!』と
話しかけられているような気分になりました。
きっとこのツチグリはユーモアたっぷりの会話ができる人(?)
だと思うのですが、いかがでしょうか。

アンモナイト。(1/26*金)

2007-01-26 | 自然大好き!
友人の家に行くと、新しいアンモナイトの化石がありました。
持つとずっしりと重たい。どうも、この友人はアンモナイトに弱いらしく
他にもたくさん持っていて、以前にも見せてもらったことがあります。

これはフランス出土のものらしく
たくさんの数のアンモナイトが石の中に埋まっています。
かつて海にいた古代の生き物が、
こうして化石になって自分の手の中にいるのが何だか不思議!
(※アンモナイトは殻の形の似ているオウムガイよりも、
  現在のイカやタコに近縁であるとする説が有力みたいです)

金沢にも数カ所化石を掘り出せる場所があり
何度か挑戦したことがあります。土の中から小さな
貝の塊を見つけ出すのはすごく楽しい時間でした。

そういえば、地球温暖化が進めば陸地はどんどん海に沈んでいく。
いつか遠い未来、かつてのアンモナイトのように
私たちもみんな海に沈んでいつか化石になってしまうのだろうか・・
なんて雪の降らない冬空が、私にそんな連想をさせるのでした。

みかんもち。(1/25*木)

2007-01-25 | 食べもの大好き!
『みかんもち』って知っていますか?

関西出身の友人が「みかんもちって知ってる?」って、
私に聞いてきたので「え~、そんなの知らない!
初めて聞いたよ、食べてみた~い!」と答えたところから
今日のお呼ばれとなって、初めての対面となったのでした。

餅つき用に、餅米と一緒にみかんも蒸して一緒につくそうで
見た目はみかんの姿形はなく黄色いお餅。
食べるとほんとにみかんの香りが漂ってきます。
これはそのお餅にあんこを入れたもので見た目もきれい!
みかんとお餅の意外な組み合わせでしたが
新しい発見に大満足でした。

私も今日は、秋田のfuuさんのレシピを見習って
リンゴのグラフティというお菓子を作ってみました。



リンゴをバターで炒める加減がよく分からなかったのですが
味はリンゴのプティング!って感じでさっぱりと上品なお菓子でした。
リンゴをたくさん使うので、とってもフルーティー!
今日集まった友人たちも美味しい!と言ってくれたので、
今度また作ってみようと思いました。

はやっ、オオイヌノフグリ!(1/24*水)

2007-01-24 | 植物大好き!
去年は大雪だったので、雪が溶け始めて
この花を写したのが3月の終わり頃。

その花、オオイヌノフグリが今年はもう咲いていました。
このブルーの小さな花は、私の中では春の目印!
何だかとっても心惹かれる花です。

オオイヌノフグリ、この名前の由来はちょっと下品かも。
種の形が♂犬のブラブラぶら下がっているものに
似ているのでついたからとか。今イチ、ピンと来なかったのですが
イヌノフグリの種の形を見てなるほど~!と頷いてしまいました。

私の春の小さな青い妖精!
そんな名前の由来も何のそので、
やっぱりこの花、私は好きですよ。

龍のような雲。(1/23*火)

2007-01-23 | 自然大好き!
今朝は川沿いを歩いていて、ふと空を見上げると
まるで龍のような雲がダイナミックに空で泳いでいました。
目まであるので「すごいなぁ!」と思って立ち止まって
見つめてしまいました。(龍の形に見えますか?)
いつものことながら、雲の形は一瞬で消えてしまいます。
空の瞬間の芸術を楽しみました。
今日はベニマシコがお迎えでした。

午後からは、山好きな友人が遊びに来たので
一緒に医王山に車を走らせましたが、
さすがに医王山は雪で埋もれていました。
Uターンして、里山の夕日寺自然公園へ行くことにしました。
お天気がいいので、まるで春の散策のようでした。
ゆっくり歩いて落ち葉の感触を楽しみました。



歩いていると、トンボ池の周りのハンノキの木に
マヒワの30羽くらいの群れが飛んできました。
みんな必死に、ハンノキの種をついばんでいます。
すぐ目の前の木だったので、初めて双眼鏡を覗く友人も
じっくりマヒワの群れを見れたらしく感激してくれました。
マヒワのやさしい黄色が印象的でした。

21世紀美術館へ。(1/22*月)

2007-01-22 | アート大好き!
非常勤で行っているデザイン専門学校の卒制が
兼六園のそばの21世紀美術館で行われているので見てきました。
ここは今や金沢の観光名所となっていて
県外客からの人気度も高いらしい。
私の家からは歩いていける場所にあります。
(写真はここの常設作品で、プールを上下から見て
楽しむという不思議な雰囲気を醸し出している作品です)

広い美術館の大きな部屋にびっちり卒業作品が並べられていて
たくさんの人たちでにぎわっていました。
プレゼンで見た時とまた違った印象を放っていた作品たちでした。



今年も受け持った子どもたちがもうすぐ卒業!
会場で、生徒たちや卒業生の子たちとも何人か出会って話しました。
もうすぐ就職が決まりそうな話、社会に出て仕事をしている話、
また会おうね!なんて約束しました。
いろんな個性を持った子どもたち!
授業では私もそれを味わえた時間でした。
これから広い社会に出て、大いに活躍していってほしいものです。

ソシンロウバイ。(1/21*日)

2007-01-21 | 植物大好き!
今日は兼六園での探鳥会でした。
雪の全く見当たらないこの時期の探鳥会は珍しいです。
園内では、運のいい人はアオバトが見れたそうです。

ウソの群れやカワセミ、アオゲラ、キクイタダキと
27種の野鳥が観察できました。
梅園もゆっくり歩いてみましたが、梅はまだ蕾のまま。
その中にあるソシンロウバイの黄色い花だけは満開でした。
梅の花よりも、強く香るこの春の匂いを
胸いっぱいに吸い込みました。
マンサクの花も咲き始め、黄色い花がここでは主人公でした。



空を見上げると雪吊りされた大きな松が
降り積もる雪もなく、何となく寂しそうでした。

霜と氷の朝。(1/20*土)

2007-01-20 | 自然大好き!
年末に制作した作品が賞をもらったので
富山県の福光美術館まで行ってきました。
子どもたちの版画も展示してあるので、
絵画教室の子どもたちも一緒に連れての鑑賞会です。

今朝はこの冬一番の冷え込みだとかで
山の木々も地面も霜で真っ白。とてもきれいな風景でした。
ウソの群れがすぐそばまでやってきました。

作品を見てからは近くにあるという
美味しい手打ちうどんのお店に行きました。
駐車場に着いたら、隣の畑にはまだ霜柱や氷が張っていたので、
子どもたちと畑に入って大声を出して遊びました。
だって油断すると柔らかい土の中に沈んでいくんです。
こんなときは躊躇なく遊べるのは私の得意技!
おかげで、靴は泥だらけになりましたけど。(笑)
氷が張った表情がとてもきれいでした。

うどんを食べてお店を出た時には、
もうこの氷も霜柱もすっかり消えていて、
自然が創り出した冬の時間を楽しめたことに、
とても満足したのでした。

ヨコヅナサシガメ越冬幼虫。(1/19*金)

2007-01-19 | 生き物大好き!
今朝歩いていて見つけたのは、桜の木のくぼみで越冬している虫。
くぼみの奥に重なり合ってくっついています。
棒でつついてみましたが『冬眠中だ、じゃまするな!』と
相手にしてもらえませんでした。お腹の赤色が見えました。
たくさんの足がクモのように見えたのですが
この色の配色は、昨年の5/27日に成虫をブログで紹介した
ヨコヅナサシガメの幼虫たちです。集団越冬しているのですね。
成虫の羽の周りがヨコヅナの綱に似ているからつけられた名だとか。

この虫は中国からの外来種で、今日本で繁殖範囲を広げています。
古い我が家の昆虫図鑑には載っていないはずでした。
春に羽化して成虫になり、他の虫たちの体液を吸うのですが
これから他の虫たちにどんな影響を与えるのかまだ解らないそうです。

何となく不気味な虫に思えるのは、
この配色と習性からくるのでしょうね。
鳥たちはこの虫を見つけたらやっぱり食べちゃうのかな?

高校生に環境の授業。(1/18*木)

2007-01-18 | 自然大好き!
環境活動をしている友人に頼まれて、一昨年からこの高校の
2年生のクラスで総合の授業をしてきました。
今日は、今学期最後の授業でした。
私の担当は、環境の授業の“森と野鳥”をテーマにしています。

生徒と同じ、自分が高校2年生頃の話から始めるのですが
話しているとその頃がついこの前だったような気になります。
自分の進路をこの頃に決めたこと。
美大受験に向けて勉強を始めたこと。
人生の中で一番楽しく充実しながら学んだ日々。
それから美大進学、卒業、東京への就職。
自然に飢えて、改めて故郷の地を選んだこと。
一羽のカワセミとの出会い。
何とか失いつつある自然をキープしていきたいという気持ち。
それと重なるように地球環境の勉強を始めたこと。

今は自分にできることを少しづつ
あきらめずにやっていきたいと思っている。周りを見ていても
結局、地球環境や自然を守ることはその人の生き方なんだなぁ!と思う。
この若い高校生たちに、この授業がほんの少しでも
考えるきっかけになってくれればと思っている。

帰りに玄関で待っていてくれていたのは
かつて地球環境の勉強を共にした仲間。
ずいぶん会っていないのに、この親しさと信頼感情は何なのだろう!
そして、お互い今もそれぞれに自分の立場でがんばっているうれしさ!
前回来た時に、この学校の先生をしていると偶然知った。
少し話をして今度からメールでやりとりする約束をした。

今日は、野鳥の会で一緒に山登りした方が校務士さんだったり
英語の先生が、エコサイクルプロジェクトのスタッフだったりと
知らない間に環境で多くの人とつながっている。
人と人とのつながり!これこそが未来を変えていく力だと思う。
(写真は自分たちに何ができるのかグループワークをしている様子)

映画「愛の流刑地」82点。(1/17*水)

2007-01-17 | 映画大好き!
今日は仕事が一つ片付いたので、友人と映画を観にいきました。
あまり期待もせずに観たのですが、これが意外と面白くて良かったです。
寺島しのぶと豊川悦司が主演なので、表面的な濡れ場だけで
終わるのかも・・と思っていたのが、いい意味での期待はずれ。
こんなこと滅多にないので何だか得した気分です。
ただ、長谷川京子演ずる検事役にちょっと嫌悪感を感じました。

ストーリーは、恋人同士の男性の方が女性に殺してほしい!と懇願されて
“愛”故に成り行きで殺してしまい裁判になるというストーリー。
最近、TVや新聞で殺人事件のニュースが多く
殺伐とした気分の人も多いはず。
最近のそんな事件の発端が憎しみや嫉妬がほとんどなのに対して
この映画の殺人は“愛”がテーマ。「幸せすぎて死にたい!」なんて
どこかで聞いたことのあるセリフがストーリーになってしまっています。

「若くてきれいなうちに死にたい!」なんて言うのも
死生観の一つとしてあるのかもしれないけれど
これとどこか共通しています。

私的には、山があれば谷もあるのが人生!なんて
ささやかな自分の人生の中で感じています。
だから、美しいばかりじゃ面白くな~い!
冷めてしまった愛も、しわになった顔もそれなりに美し~い!
なんて思うので、この映画の主人公に同調はできないけれど
何はともあれ、ひとつの人を愛する形を描いた作品としては
なかなか面白かったです。

今この殺伐とした社会の中で、いかに人を愛するか?てことを、
あちこちで私たちはもっと考えたり話し合ったりしてもいいように思う。
愛って、言葉でどこまで表現しきれるのか解らないけれど・・。