しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

山サクランボ酒。(5/31*木)

2007-05-31 | 食べもの大好き!
この時期、毎年楽しみにしているのはサクランボの実。
サクランボといっても、お花見に楽しむ
染井吉野やしだれ桜の実です。
街中の木より山の木の方がなりがいいのは
きっと媒介する虫たちの数のせいなのでしょう。

山のお散歩の途中で、早く実が色づいた木を見つけました。
黒くなった実が完熟した実です。
口に含むと、渋くて甘い味が広がります。
予定外でしたが、少し摘んで帰ることにしました。
(こういう誘惑に弱い!)
小さな実を一つずつ摘んでいると
誰もいない山の中に鳥たちの声が響きます。
ツツドリ、ウグイス、サンショウクイ、アオバト、ヤマガラ、
シジュウカラ、ヒヨドリ、メボソムシクイ、ヤブサメ、キジバト、
おまけにサンコウチョウの声まで聞こえてきました。

家に帰って、さっそくホワイトリカーに漬け込むことにしました。
柔らかい葉もおまけに何枚か入れました。
これから少しづつ、サクランボの色がお酒に溶けていきます。
それを眺めるのが好きです。
もうしばらくしたら梅の実を加えましょう。
赤紫色のお酒を味見するのは、秋を過ぎてからです。

ユキザサ。(5/30*水)

2007-05-30 | 植物大好き!
白山の麓、市ノ瀬で出会ったお花の紹介をいくつか。
まずはユキザサ、漢字で書くと雪笹というように
白いお花を雪に、葉をササに見立てて名づけられたと言います。
なるほど!と頷けるような美しい花です。


その近くに咲いていたのがこのホウチャクソウ。
こちらも漢字で書くと宝鐸草。
花の形が寺院や五重塔の軒に下がっている宝鐸(ほうちゃく)
に似ていることから名づけられたようです。


こちらはツクバネソウ。
名前はけっこう有名ですよね。
葉の形が面白いので覚えやすい花かもしれません。
葉が羽根つきの羽に似ていることからこの名がつきました。
花のあとに丸く黒い実がつきます。


この模様はな~あに?これは水芭蕉の葉の模様です。
明るいグリーンの中に濃いグリーンの模様がきれいでした。


昨日に続いて、またチゴユリの登場です。
先のホウチャクソウとともにユリ科チゴユリ属です。
昨日、一番たくさん咲いていたのがこのチゴユリでした。
いつの間にかこの時期は、
この花に会いに山へ行きたくなるのです。

帰りに寄ったのはハーブの里・ミントレイノ。
ハーブガーデンを散策して、ハーブの苗も買いました。
ハーブティ付きのケーキセットを注文してティータイム。
ちょっとリッチな休憩時間でした。
鮮やかなピンクの薔薇が微笑んでいました。

白山展望台へ。(5/29*火)

2007-05-29 | 自然大好き!

いくつかの仕事が一段落した今日、
友人との約束で白山登山の入り口の市ノ瀬まで
行ってきました。市ノ瀬を基点に少し足を伸ばせば
ブナの原生林など、白山の自然にふれることが出来ます。
今日は、新しく出来た岩屋俣谷探勝路を歩き、
白山展望台、白山パノラマ展望台まで登りましたが
ひたすら登り詰める急な斜面だったので
けっこう体力を使いました。

それでも、そよいで来る風が気持ちよく
展望台に出ると、雪を頂きに残した白山が
すぐ近くに見えてきました。
登山道の途中では、チゴユリがあちこちで
たくさん咲いていました。いつ見てもかわいい花です。
道の真ん中で、芽を出したトチの実を見つけました。

(何の芽か、確かめるために少し土を掘りましたが、
 あとで土をかけてもと通りに!)

ザリガニ釣り。(5/28*月)

2007-05-28 | 生き物大好き!

昨日のつづきです。
ここは、夕日寺自然公園の中にある
トンボのサンクチュアリ。森を抜けて階段を下りると
キショウブが池の周りできれいに咲いていました。
木の影から「ホイホイホイ~」とサンコウチョウの声。
立ち止まってみると、もう一度鳴きました。

休日なので親子連れがザリガニ釣りをしています。
いつの間にか、ここではアメリカザリガニが繁殖してしまい
ヤゴを食べてしまうので、ザリガニ釣りを勧めています。

子どもがやった~!と叫んだので
釣り上げたザリガニを見せてもらいました。
私も子どもの頃が懐かしくなりました。

最後にみんなで鳥合わせをした場所は、
ハナニガナが群生していてきれいでした。

貝の化石掘りの出来る場所では、
チガヤが風に吹かれて美しかったです。
ちなみに、このチガヤの若い穂は茅花(つばな)
と呼ばれ、食べられるのだそうです。

夕日寺自然公園探鳥会。(5/27*日)

2007-05-27 | 野鳥大好き!
今日は野鳥の会・石川支部主催の
夕日寺自然公園での探鳥会がありました。
私はこの日の探鳥会の担当だったので、
ちょっと早めに出かけました。
着いたら、もうたくさん人が集まっていました。
時間より早くみんなが集まることって世間では少ないと思いませんか。
参加者がみんなこの場所を歩くのを楽しみにしているのがわかります。
ここは、身じかな里山やトンボのサンクチュアリを楽しめる場所です。
山あり谷ありで軽い登山気分も味わえます。
あちこちに熊出没注意の看板が立っています。
私の家からはけっこう近いので
時々、気が向くと歩きに来る場所です。

歩き始めると、ササユリの花が
咲いていて甘い香りを漂わせていました。
噂をすれば何とやらで、ギンリョウソウにも会えました。

野鳥は33種カウント出来ましたが、
声だけのカウントも何種かあります。
ジュウイチの声、サンコウチョウの声、
山の稜線では、サシバやミサゴ、ハチクマの姿もありました。

最後に、スイバの実を親子で無心に食べるカワラヒワを
観察して、私たちもその実を味見してみることにしました。
ちょっと酸っぱいような、それでいてちょっと上品な味!
なかなか好評でしたよ。今度は「野を味わう会」をしようよ!
と話が盛り上がったのでした。

ギンラン。(5/26*土)

2007-05-26 | 植物大好き!
去年、山の公園のツツジの木の下で
ひっそりと咲いているこの花を偶然見つけました。
10株くらい楚々と咲いていたでしょうか。
それから、何日か通って楽しんでいたのですが
ある日訪れてみてびっくり!

公園のお掃除で、きれいに全部抜かれて無くなっていました。
「あぜ~ん」というのは、こういう時に使う言葉なのでしょう。
そばにいた、植木屋さんに聞いたら
申し訳なさそうに「採っていけばよかったね」なんて言われたのですが
植物だって、自分が選んだ好きな場所にいたいんだと思いませんか。
そんなこんなで、ささやかでも私にとっては
ちょっとした事件でした。

今年は期待せずに同じ場所を訪れてみました。
すると、たった一輪だけでしたが咲いていました。
会えてよかった。


エゴノキの花。(5/25*金)

2007-05-25 | 植物大好き!
白い花をたくさん咲かせているのはエゴノキ。
垂れ下がっているようにいっせいに咲く花の姿は見事です。

花のあとにはたくさんの黒い実をつけるのですが
この実は有毒とされ、食べるとノドを刺激して
えごいことからエゴノキという名になったそうな。

人には有毒でも、ヒヨドリなんかは
美味しそうにパクリと食べている姿を見かけます。
花はけっこういい香りがします。
山でこの花に出会うと、
なぜかとてもうれしくなります。
たわわな花からパワーが溢れ出ているようで
白い花が、私にはきらめいて見えます。

ニワゼキショウ。(5/24*木)

2007-05-24 | 植物大好き!

この時期、河原を歩いていると
1.5cmくらいの小さなかわいい花が目につきます。
花の名は「ニワゼキショウ」。
花色はピンク色と白色があります。
まとまって咲いている場所は華やかです。

10cmくらいの背丈のこの花に近づいてみると、
アヤメ科の仲間らしく、
葉や茎がアヤメ科の植物を連想させてくれます。
ただアヤメなどに比べると、ずいぶん小さいので
ミニチュアの花のように見えるのがまたかわいい。

ニワゼキショウは、北アメリカ原産の帰化植物で
場所によっては20cmほどになります。
もともと観賞用として渡来したものが野生化したものらしい。

ニワゼキショウが群生する場所は、日当たりのいい
痩せた土壌であることが多いらしいのですが
今、この河原ではアカツメクサの花も咲いていて
全然個性の違う花同士が、誇らしげに咲きあっていて美しい。

モンキアゲハ。(5/23*水)

2007-05-23 | 生き物大好き!
気温がぐんぐん上がって、朝のお散歩でも汗をかきました。
こんな暑い日に「待ってました!」とうれしそうに
飛び出してくるのはアゲハの仲間。
今日は飛んでいる姿をよく見かけました。

お花もあちこちで咲いているので、ご機嫌です。
ピンクの甘い香りのする花の周りを飛んでいたので
じっとしていると、目の前で蜜を吸い始めました。
時々、通り過ぎる車に驚いたように飛んではまた戻ってきます。
この子は、モンキアゲハの♀タイプ。
アゲハの中でも、最も大きな蝶です。

いつもは丸めている口吻を真っすぐに伸ばして
花の中に差し込んでいるのがわかります。


場所を変わって、フェンネルが生えている所では、
いました!いました!こちらはキアゲハの幼虫です。
毎年、この場所にはキアゲハの幼虫が
たくさんいて、私のお気に入りの場所です。
幼虫と一緒にいつもフェンネルの味も楽しみます。

ジョウカイボン。(5/22*火)

2007-05-22 | 生き物大好き!
山に行くと、この日の主人公っていますよね。
卯辰山を歩くと、あちこちで目についたのがこの虫。
いろんな草の上にとまっていました。
カミキリの仲間だと思っていたのですが
調べてみると、どうもホタルに近い仲間らしい。
名前が変わっていて『ジョウカイボン』。

肉食で他の虫を食べちゃうらしいですが
お花の花粉なども食するようです。

ついでに、大きく育ってきたミツバを見つけて
卵とじにしたら絶品の味でした。
そりゃもう、スーパーで売っている
上品な姿のミツバとは似ても似つかぬ姿でしたけど。

クマ笹のグリーンに魅せられて。(5/21*月)

2007-05-21 | 食べもの大好き!
この季節、山道を歩いていると美しいのが
クマ笹の葉のグリーンです。
新葉のグリーンの中にグイグイ引き込まれそうです。
さっそくムズムズしてきて、葉を集めました。


そう、この葉を見ていると作りたくなるのが押し寿司です。
今回は葉を二枚重ねて笹寿司を作ってみました。
仕事が忙しい時に自分で「何をしているんだろう?」と思いながらも
やめられません。季節を味わう!というのは私の大きな楽しみですから。
今朝の1時半までかかって作りました。

いつも具はいろいろと変化するのですが
今回は至ってシンプルに!
鯖と新生姜、酢レンコン、シソ&ワカメ&ゴマのふりかけを
使いました。新生姜の香りと味が効いていて
この季節ならでは!の味に出来上がったと思います。
今日はこの押し寿司を、じっくり楽しみま~す。

シロコブゾウムシ。(5/20*日)

2007-05-20 | 生き物大好き!
今日は晴れるはずのお天気が、午前中は雨でした。
晴れ間の見え始めたお昼近くからお散歩。
いつもよりたくさんゆっくりと卯辰山を歩きました。

山道にさしかかる前に出会ったのはこの虫。
よく見ると、見たことのない大きなゾウムシです。
体はまるでピーナッツの殻のようです。
体を触るとゴツゴツしていました。
そのわりにかわいいのはこの目です。

家に帰って調べてみると
シロコブゾウムシという大型のゾウムシ。
豆科の植物が食草のようです。体長は15~17mm。
私が見つけた時もムシャムシャ葉を食べていました。

近づくと殺気を感じてポロリと枝から落ちるそうですが
このときは触っても素知らぬ顔で
なかなか堂々としていました。
これからもどんどん面白い虫たちに
会えそうな予感がしてうれしい季節です。

イワツバメたちの巣作り。(5/19*土)

2007-05-19 | 野鳥大好き!
土曜日、今日は絵画教室。
子どもたちが来る前に早めに起きて、山をお散歩!
川に降りようとすると、階段の下ではたくさんのイワツバメたちが
巣作りのための土を集めに来ていました。
昨日の雨で柔らかくなった土をここで見つけたようです。


古い巣に新しく土を盛りながら、上手に作っています。
でも見ていると決して順調とは言えず、先日は
せっかく作った巣を壊されているのを見かけました。
カラスの仕業でしょうか。こんなときは、
ほんとにイワツバメたちに同情してしまいます。

今日はいつもより山の奥まで歩きました。
すると、聞こえて来たのはアオバトの声です。
何だか調子はずれの尺八のような声。
山の2カ所から声がしたので、声の方を捜してみましたが
もうずいぶん葉が茂った木々の中で姿は見えず残念。
明日も来てみようと思いました。

(足下のシダの造形美が美しい!)

そうこうしているうちに、余裕のあった時間もなくなって
慌てて帰宅しました。いつもこんな調子です。(笑)
帰ってきたら雨が降り出し、
どんどん気温が下がって寒い一日となりました。
朝のお散歩が、今日をラッキーな気分にしてくれました。

(卯辰山から見下ろす金沢の町)

罪のないツミ。(5/18*金)

2007-05-18 | 野鳥大好き!
おとといの夕方、米作りを一緒にしていた仲間から
電話があって「作物の網に鷹がからまってしまい
怪我をしているのでどうしたらいい?」と問合せがありました。
怪我をした野鳥を保護している県の施設を教えたら、
しっかり届けてくれた様子です。

それがこんな鳥だったよ、と今日写真を送ってくれました。
見るとツミの♂タイプのようです。
図鑑などでは、目が黄色とあるのですが
オレンジ色の目だったので、ちょっと迷いましたが
とてもよく似ているアカハラダカと言うタカ♂は
こんなふうに、目のアイリングははっきりと見えないらしい。

私のフィールドでは、じっくり観察できるタカといえば
ほとんどがトビ。あとはサシバくらいなので
この写真を見て、惚れ惚れしてしまいました。
猛禽といえども、何て愛らしい表情をしているのでしょう!

日本のあちこちで、相変わらずどんどん野原や山が開発
されていき、野鳥たちが生息するには
日々、とてもきびしい環境です。
野生の生き物たちが、生きにくくなっています。
まず、野生の生き物たちが生き延びていける
自然環境を戻してあげること!
それが、いつも一番大切なことだと私は思っています。
(実はそれが私たち人間にとっても、大切なことなのでは?)

罪のないツミは、いつかまた無事に大空を
飛べる日が来るのでしょうか。
そんな日が、早く来ればいいなぁ!

ブルー・ハイビスカス。(5/17*木)

2007-05-17 | 植物大好き!

今年も咲き出した、ブルー・ハイビスカス。
英名では、ライラックハイビスカスと呼ぶそうです。
何ともいえないこの花色が好きです。
原産は、南西オーストラリアで名前のように
ハイビスカスに近い植物ですが、葉や全体の雰囲気は
ハイビスカスより柔らかい感じです。
ヒョロヒョロと茎が伸び続けてもう1以上の高さがあります。
押し木で増やせるらしいので、今度やってみようと思います。

今日は朝から、雨が降ったり、雷が鳴ったり、かと思うと
晴れて見たりと一日コロコロと変化するお天気でした。
朝のお散歩中に、急に激しく雨が降り出して
ズボンと靴がびしょ濡れになりました。
でも、野外で聞く雷の音や稲妻の光はなかなか良かったです。
その中で会えたのは、電線にとまっていたカワセミ。
あら、こんな場所で珍しい!3羽のムクドリと一緒でした。