素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

小冊子『退職後の父のあゆみ』の中から

2021年01月29日 | 日記
 小冊子『退職後の父のあゆみ』の中で、私が一番気に入ったのが『平成2年・8号」の一文である。

 「晴れてよし、降ってよし、健かでよし、病みてよし、若くてよし、 ・東西ドイツ統一
老いてよし、遇ってよし、別れてよし、生きてよし、死してまたよし、 ・礼宮,紀子様ご成婚
すべてのご縁によしよしとうなずいていける三百六十五日でありたい  ・小中で日の丸、君が代義務化
ものです。」F高校長からいただいた、退職記念出版のご本に書かれて          
いる、あるご住職からの、心にしみる年賀状の一文である。私も人生
そうありたいと念じ、皆様にもご紹介した次第です。 (平成2年・第8号)


 私は今、「~である」という事実と「よい(幸)わるい(不幸)」の価値判断を分けることを意識して生活をしている。何が幸せで何が不幸かはそう簡単に決められないぞという思いが強く根底にあるからだ。【塞翁が馬】の故事を事あるごとに引用してきたのもそのためだ。

 父と生き方についてゆっくり話したことはなかったが、この一文に父が心を留めたことを知りなるほどと感じ入った。         
                    
コメント
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