おもしろいかなと読みかけても新聞の連載小説はどうしても最後まで読み通すことはできない。自分の気ままな性に合っていないと思う。7月に入ってから珍しく毎朝読んでいる話がある。「読んであげて 広げよう おはなしの輪」で桂文我さんが書いている“喜六と清八・おもしろ伊勢参宮”である。小説ではなく童話にちかいもので1分もあれば読むことができるのに加えて大阪から伊勢までを歩いていく道中の話であり、落語の味も入っているので楽しませてもらっている。
2010.11.12に難波宮跡から平城宮跡まで歩いた時の暗越奈良街道から話は始まっているので行間に自分の体験を重ねることができる。今日までで奈良街道⇒上ツ道(上街道)へと抜けてきて山道である初瀬街道に入ったところ。私もいつかは伊勢まで歩いてみたいと思っている。
落語の味が存分に出ているのは7/5の⑤での喜六・清八と煮売屋の親爺とのやりとり。頓珍漢なやりとりをしながら煮豆と高野豆腐を食べることに落ち着いた二人、酒も飲みたくなって親爺に問う。
清「親爺さん、酒はないか?」
爺「ムラサメ・ニワサメ・ジキサメというのがあるわ」
清「ムラサメとは、どんな酒や?」
爺「飲むと酔いがまわって、ええ気分になるが村を出たらさめるで、ムラサメじゃ」
清「たよりない酒やな。ほな、ニワサメは?」
爺「庭を出た所でさめる」
清「ジキサメは?」
爺「飲んでも、ジキにさめる」
清「そんな酒は、飲んでも仕方がないわ。それは、酒の中へ水をまぜてるやろ?」
爺「いや、水の中へ酒をまぜますのじゃ」
清「水臭い酒やな?」
爺「いや、酒臭い水じゃ」
清「さからうな!」
このくだり声に出して読む、ついでに上方風から江戸風にしてみるとことばの遊びになる。大雨の時なんかは楽しんでいる。
たわいもない話だが興味があればクリック⇒「読んであげて 広げよう おはなしの輪」“喜六と清八・おもしろ伊勢参宮”
2010.11.12に難波宮跡から平城宮跡まで歩いた時の暗越奈良街道から話は始まっているので行間に自分の体験を重ねることができる。今日までで奈良街道⇒上ツ道(上街道)へと抜けてきて山道である初瀬街道に入ったところ。私もいつかは伊勢まで歩いてみたいと思っている。
落語の味が存分に出ているのは7/5の⑤での喜六・清八と煮売屋の親爺とのやりとり。頓珍漢なやりとりをしながら煮豆と高野豆腐を食べることに落ち着いた二人、酒も飲みたくなって親爺に問う。
清「親爺さん、酒はないか?」
爺「ムラサメ・ニワサメ・ジキサメというのがあるわ」
清「ムラサメとは、どんな酒や?」
爺「飲むと酔いがまわって、ええ気分になるが村を出たらさめるで、ムラサメじゃ」
清「たよりない酒やな。ほな、ニワサメは?」
爺「庭を出た所でさめる」
清「ジキサメは?」
爺「飲んでも、ジキにさめる」
清「そんな酒は、飲んでも仕方がないわ。それは、酒の中へ水をまぜてるやろ?」
爺「いや、水の中へ酒をまぜますのじゃ」
清「水臭い酒やな?」
爺「いや、酒臭い水じゃ」
清「さからうな!」
このくだり声に出して読む、ついでに上方風から江戸風にしてみるとことばの遊びになる。大雨の時なんかは楽しんでいる。
たわいもない話だが興味があればクリック⇒「読んであげて 広げよう おはなしの輪」“喜六と清八・おもしろ伊勢参宮”