『少年倶楽部』の小説でまだ覚えているのがある。南方に駐屯している兵隊の一人が欲をかいて大きなバナナを食べるとまずかったが、欲をかかぬ他の兵隊が取った小さいバナナは味が良かった、という話。そのおいしいのはモンキーバナナという種類だと。バナナに飢えていた私にはこの小説は格別に面白かった。「モンキーバナナ!」どんなに美味しいんだろう。小学生の時覚えたこの名前はバナナが話題になるとすぐ出てくる。
講義でフィリピンのバナナ農園とそこでの農薬禍の話をしたついでに、「モンキーバナナというのがあってそれは格別にうまいそうだ、まだお目にかかったことも無いが」と余計なことを言った。終わると、学生は何の関心も示さず退室したが、一人残っていて「先生、モンキーバナナなら新宿の高野で売ってますよ」と少し気の毒そうな顔で言った。ウヘッ、日本で売っているのか。学生たちはもう食べて知っているんだ、と愕然とした。
自分が知らないと、つい、他人も知らないと思ってしまう。悪い癖だ。
講義でフィリピンのバナナ農園とそこでの農薬禍の話をしたついでに、「モンキーバナナというのがあってそれは格別にうまいそうだ、まだお目にかかったことも無いが」と余計なことを言った。終わると、学生は何の関心も示さず退室したが、一人残っていて「先生、モンキーバナナなら新宿の高野で売ってますよ」と少し気の毒そうな顔で言った。ウヘッ、日本で売っているのか。学生たちはもう食べて知っているんだ、と愕然とした。
自分が知らないと、つい、他人も知らないと思ってしまう。悪い癖だ。
最近、なんかのパンフレットで1000万ドルの夜景というのを見ました。100万より凄いな、と感心した記憶があって、いま手元を見たのですが、そのパンフが見つからない。今度よく探してみます。
100円パソコンは便利です。2年月賦で8万~9万円くらい払う勘定になりますが(利用料金)、どこででも使えるのが良い。何より、遅くて困っていた古いパソコンに比べて早いこと、早いこと。また、当分迷惑メールが来ない。一方で資料を出し、他方で書く、という夢みたいなことも出来る。私は朝寝床で遠国の新聞を読んでます。