某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

『パンツの面目ふんどしの沽券』

2011-07-28 23:26:33 | ぼやき
 畏友近藤さんから注文を受けた時すぐ思い出したのはこの表題の本だった。しかし、ちょっと気が引けて書かなかった。以来そればかり気になって「何だおまえ気取りやがって」ともう一人の私がわめく。著者はご存知の「米原万里」。今をときめく?小森陽一と似たような育ちかたをした「帰国子女」。何故気が引けたか。話が私の感覚ではちょっと「汚い」。気持ちが悪くなるような話が、間違いなしに本当のこととしてきちんと書かれているから。例を挙げると、ルパシカの裾は何故みな黄色く汚れているか、答えは、用便のあと紙を使わないから(パンツははいてない)。これは何もロシアばかりの習慣ではないらしい。似たような、もっと深刻な話が女性の生理についてもきちんと書かれている。とても小話には出来そうにない。しかし、そんな神経の細い感想を持つのは「日本人男性」の一人たる私だけかもしれない。
 江戸時代にはふんどしの洗濯屋が沢山あって繁盛したという。江戸っ子の清潔感。しかし今では、例えば旅行に行くとき、どうせ一泊だし、宿に全部あるから、と私などつい何も持たずに行ってしまう。同行する人が云う「何もないの?」「一日くらいどうということはないだろう。」「いやだ、明日は離れて歩きましょう。」 ロシアやバルカンのおおらかさを日本人も見習ってほしいね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大和市教育委員会の良識

2011-07-28 16:31:06 | ぼやき
 今日教育委員会の7月定例会があって、傍聴に行ってきた。傍聴者56名。こんなに多いのはおそらく開闢以来だろう。理由はメインの議題が「平成24年度使用中学校教科用図書の採択」だったから。それも、歴史と公民の教科書に、話題の自由社と育鵬社のものが候補の一つに挙がっていたから。あんなアナクロ皇国史観・大日本帝国憲法礼賛・新憲法否定・神話と歴史的事実の意識的混同・天皇賛美・アジア太平洋戦争肯定etc.の戦前型歴史教科書と公民教科書を大和の中学生に教えられては困る、とお母さん方が心配してはせ参じた。
 幸い、教育委員会の決定はすべて良識的なものだった。自由社,育鵬社を推薦する人は一人もいなかった。採決は挙手で行われた。つまり記名投票。前には無記名投票だったから、今回は透明性が確保された。教育委員が自己の責任を強く感じたのだろう。
 横浜市はどうなるだろう。前回は市の半分の区で自由社が採択された。それも、現場の先生たちの意見や選考委員会の評価では最低だったにもかかわらず、それらを全部無視して自由社を採用した。今年は横浜市全域にわたって同一の教科書を採用することになっている。教育委員会は独自に選ぶ権限があるという建前を崩していない。自由社の本には間違いが沢山あるし、年表も盗作だとはっきりしてしまったから、今度は育鵬社に変えるつもりだろうか。それでは自由社が黙っていまい。前から汚職の噂まで出ているほどだから。
 大和市の教育委員会は良識のあるところを示してくれた。それを支えた大勢のお母さん方に心から感謝したい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする