『ベルナールトス嬢曰く』第7巻に出てきた本、何冊読んだ? その4

2024年04月02日 | 

 施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。

 ということで、前回に続いて、

 

 「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」


 
 との企画。第7巻の第4回。

 

 


 ★『ご冗談でしょうファインマンさん』R・P・ファインマン(未読)
 

 一時期、理系の本をたくさん読んだときに買って積読
 
 おもしろそうなんだけど、長くて分厚いと、つい後回しに。
 
 ユリゲラーが、自分が曲げたスプーンでコーティングしたベンツに乗ってたって噂は本当なのかな。
 
 


 ★『奇岩城』モーリス・ルブラン(読了
 

 長谷川さんの気持ちは痛いほどわかる。
 
 最初に読んだとき、ホントにホントーに腹がたったもん!
 
 しかも、ドイル先生に怒られてもモーリスの奴ヘラヘラしてんの。

 

 「遊びやのに、コナン君がマジんなってて草」

 

 芸人気取りの大学生か! 陽キャの悪いところ出てるわー。
 
 キライなんだよー。だから今でも、ミスヲタのくせにルパンはほとんど読んでない。
 
 「愛」がないのが最悪なんよ。どついたろか、ホンマ。
 

 


 ★『マーダーポットダイアリー』マーサ・ウェルズ(未読)
 


 「あらゆる本を他人の日記だと思って読むよ!」
 

 「私小説」文化のある日本だと、すんなり入って来る発想。
 
 私が明治大正くらいの日本文学を読まないのは、きっとこの「痛い日記」を読まされる共感性羞恥が耐えられないから。

 太宰とか好きな人は、それがたまらないんだろうけど、ダメだなー。
 
 友達と朗読しながら、バンバンつっこみ入れて、笑いながら観賞すると、すげえ楽しいんだけどね。藤村とか。
 
 


 ★『映画を早送りで観る人たち ファスト映画ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』福田豊史(未読)
 
 
 この「早送り」問題。私が若いころもあったよ。VHS倍速にしてドラマ見るとか。
 
 好きでない歌手の曲をカラオケのためだけにCD買っておぼえたり、いつの世も若者は「ついていく」ために努力しているのだ。

 まあ、私は完全に放棄してましたが。おかげで怒涛のマイナー野郎だ。 
 
 


★『虛航船団』筒井康隆(未読)
 
 外国人観光客のマナーの悪さに憤っている人は、ぜひ『農協月へ行く』を読みましょう。
 
 日本人だってそうだった。なかなかなことを、よそさんでしてたんです。コメディだけど、全然笑えない。

 で、少しずつ改善していく。こういうのは「順番」なんですね。
 
 そういや、よく本やマンガや映画の話から


 
 「物語の世界にトリップできるなら、どの作品を選ぶか」


 
 なんてテーマになることがあって『ドラえもん』だ『ハリー・ポッター』だいろいろあるけど、私は筒井の『20000トンの精液』一択。

 「バキ童チャンネル」あたりで、ぜひ大いに語りたいところだ。
 
 


 ★『ぐりとぐら』なかがわりえこ(未読)
 
 有名だけど、どんな話か全然おぼえてない。

 なんか、プレゼントがスベってたから神様を怒らせて、ぐらがぐりを殺して逃げるとか、そんな話だっけ?
 
 
 


 ★『吾輩は猫である』夏目漱石(未読)
 
 
 なぜか、水島新司先生のコミカライズ版で読んだけど、漱石の魅力が、あまりよくわからない。
 
 最初に『こころ』を読まされたせいかな。

 でも坊ちゃんとか、

 

 「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている」

 

 こんなこというヤツが主人公の物語、あんまし読みたくないじゃん。

 

 「オレって~無鉄砲だからさ~、人生で損ばっかしてるわけじゃん?」

 

 「知らんけど」しか答えはないよ!

 ずーっと松山の悪口言ってるし(なぜ松山人は怒らない?)、私の印象では坊っちゃんて、「器の小さい、イタいヤツ」にしか見えんのだよなあ。

 


 ★『タイタンの妖女』カート・ヴォネガット・ジュニア(読了)
 
 
 『ローズウォーターさんあなたに神のお恵みを』を読み終わったときの衝撃は、今でも忘れられない。
 
 『スローターハウス5』など、私に「文学」をつきつけてきた作家。


 
 「わたしを利用してくれてありがとう」


 
 というセリフにもシビれた。
 

 


 ★『5分間リアル脱出ゲームR』(未読)
 
 ミスヲタのくせに、この手の謎は全然解けない。
 
 だって、頭使うのめんどくさいんだもん。
 
  


 ★『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』(未読)
 
 
 島田荘司は『奇想天を動かす』がすごいおもしろかったのに、ラストで急にお涙頂戴になって吃驚。

 


 ★『山田風太郎明治小說全集14 一明治十手架(下)』山田風太郎(未読)
 
 山田風太郎は全然読んだことない。
 
 絶対好きという確信はあるんだけど。 

 


 ★『The Book jojo's bizarre adventure 4th another day』乙一(未読)

 乙一さんは一時期よく読んだ。
 
 「せつなさの達人」ってキャチコピー、いまだにマジなのかイジってるのか、よくわからない。

 


 ★『ムーミン谷の仲間たち』トーベ・ヤンソン(未読)
 
 ムーミンは読んだことない。アニメも見たことない。『ドンチャック物語』は見てたけど。


 


 ★『書くことについて』スティーヴン・キング
 
 クリエイターが、どうやって自作を生み出してきたのか知るのは楽しい。

 最近、売れっ子のはずのお笑いコンビが急に解散したりして、おどろくことがあるけど、岡嶋二人おかしな二人 岡嶋二人盛衰記』を読むと、そのあたりのことがちょっと想像できたり。

 あと、ニールサイモンの同様の本のタイトルが『書いては書き直し』って、コワ!

 


(『バーナード嬢曰く』6巻の感想はこちら


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