ホビージャパンの『HOW TO BUILD GUNDAM』で、気分はプラモ狂四郎

2022年03月13日 | オタク・サブカル

 ホビージャパンMOOK『HOW TO BUILD GUNDAM』を買う。

 『ホビージャパン』の編集部が昔に出したムックで、なつかしのモデラー集団「ストリーム・ベース」のメンバーなどを中心とした、ガンダムのプラモデル作品集。

 私はプラモデルやフィギュアというものに、さほど興味のないタイプの男子だが、先日も言ったように(→こちら)、子供のころは『プラモ狂四郎』を目当てに『コミックボンボン』を買っていた世代なので、この時代のアニメモデルには多少の思い入れはある。

 1981年発売だから、えらい昔だ。たしか、友達が持ってたのを、読ましてもらったんだよなあ。

 そこで今回、電子書籍で見つけたのを機に読み直してみたのだが、これがなつかしさもあいまって、すこぶるおもしろかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 『狂四郎』ではプラモシミュレーションというマシンを使って、バーチャル世界でプラモ同士のバトルをやるわけで、よく言われるが、おそらくは『ガンダムビルドファイターズ』に多大な影響をあたえている。

 

 

 

 

 自分が作ったプラモを操縦できる!

 ちゃんと、パーティングライン(部品と部品の継ぎ目)まで再現されているのが、すばらしい。

 

 それを、一介のプラモ屋のオッチャンが作ったというのがスゴイが、そこで魅力的だったのが、これが単に「ガンダム」とか「ザブングル」ではなく、「そのプラモ」が戦うこと。

 なので、そのキットの特性が反映されるわけで、

 

 「リックドムは、首が後ろに回らない」
 
 「144分の1ゲルググは、腕が肩より上にあがらない」

 

 という弱点があるため、そこをねらわれたりする。

 

 

 

 

 リックドムの弱点を2つを突かれ敗れるの巻。あくまで「プラモ」が戦っているのだ。

 

 

 

 再戦時に首を回転できるよう改造してきた足立くん。さすが「プラモ帝国エンペラー」(ネーミングセンスもすばらしい)のメンバー。

 

 

 そのあたりの指摘がガチなのは、ときには、

 

 「リアルタイプガンダムの欠点」

 

 なんていう、今では考えられない商品への悪口があったり、そのあたりの「あくまでプラモ」というルール設定が絶妙だった。

 

 

 

 

 

 

 ならばとモデラーたちもそれをおぎなうために、改造に血道をあげたりして、

 

 「Gアーマーにまたがるため、ガンダムの股関節に、旧ザクリックドムの部品を使う」

 「グフのヒートロッドを、ハンダ線と糸ハンダで作って破壊力アップ」

 「モーターライズセメントコーティングで、3倍のパワーになったタイガー1型」

 

 

 

 

 

 

 

Gファイターにまたがるため、ガンダムの股関節が開くように改造。

こういう工夫が勝利につながり、そこがおもしろい。京田君の日本語が、ちょっと変なのはご愛敬。

 

 

 また『狂四郎』初期のはずせない名シーンが、

 

 

 

 

 

 

 こんなん見せられたら、

 「オレもプラ板パテ買ってきて、プラモをカッコよく改造する!」

 てな気分にも、なろうというものだ。 

 で、そういうときに色々と教えてくれるのが、『ボンボン』などでその種の解説をしてくれるストリーム・ベースの皆さんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今のメチャクチャ出来がいいガンプラにくらべると、「まあ、こんなもんか」という感じだが、私が子供のころなんかは、見てビビったもの。

 こっちは色塗るだけでも、めんどくさくて肩で息しとるのに、ヤスリでみがくわ、汚し入れるは、デカールは貼るわ、その他諸々の細かい作業とか、ようわるわ!

 その手間ひま考えたら、あの素朴なキットから、ようここまでやれるわと感心します。

 モデラーって、すげえよなとしみじみ思い、今でもプラモ作りがうまい人は尊敬してしまう。

 うーん、これが動いて戦ったら、どうなるんだろうとワクワク。

 嗚呼、早くプラモシミュレーションが、実現しないかなあ。

 もっとも、負けたらプラモがバキバキに壊される鬼仕様は、勘弁してほしいですが。

 子供が一所懸命、作ったのに……。

 

 (続く→こちら

 

 

 


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