真空ジェシカが、M-1グランプリの決勝に進出した。
私は昔からラジオが好きで、radikoやYouTubeが充実した今は関西以外の番組やネットラジオなども楽しめるようになって、これが実にすばらしい。
ダウンタウンの『ヤングタウン木曜日』や『誠のサイキック青年団』など、深夜放送を熱心に録音していた学生時代のような熱が再燃しているところである。
最近だとお笑いのラジオからネットにあがったネタ動画に移行して、そこからファンになるケースが多く、
『ラフターナイト』→『空気階段の踊り場』→『キングオブコント優勝』
という流れで大ブレイクした空気階段など、典型的なそのパターン。
今では、すっかり売れっ子になった2人には、
「まあな、水川と白鳥も、今はああやって活躍しとるけど、俺が育てたようなもんや」
なんて鼻高々だが、真空ジェシカも『ラフターナイト』→『ギガラジオ』からのM-1で、完全にそのラインに乗っかってきた。
これはもう、ぜひとも本番で爆発してもらうしかないわけで、決勝にむけて、大いに盛り上がっているところだ。
そんな真空ジェシカも、自分たちでやってる『ギガラジオ』以外に、ちゃんとした(?)ラジオ番組も持っている。
それが、TBSラジオでやってた『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』で、今はポッドキャストに移行しているが、『踊り場』と同じく、「ラフターナイト」優勝からの抜擢だから、これはたいしたものなのである。
ふつうより、メールコーナーがやたら多めとか、独特の空気感を持った放送が味なのだが、中でもゆかいのがリスナーからメールで募集する
「ワーキャーのコーナー」
これは世にある、神羅万象あらゆるものを、
「ワーキャー」
「玄人受け」
に分けてしまうというもの。
「ワーキャー」とは要するに「ベタ」「素人さん向け」で、番組ホームページで出ている例は、
ワーキャーセンター試験科目「英語」
玄人受けセンター試験科目「倫理」
元受験生からすると、玄人受けは「ドイツ語」。
社会なら「マイナー科目の典型例」としてよく出てきて、理系学生に人気の(出題範囲がせまいため)倫理より、そこにもかかりにくい「地理」の方がいいと思うが、このあたりは議論が紛糾しそう。
そんな私も、将棋に関してはファン歴も長く、多少は「玄人」と自負しているところもある。
そこで今回は、来年には売れっ子になっているだろう、真空ジェシカに乗っかり企画として、棋界の「ワーキャー」と「玄人受け」を考えてみたい。
それではガクさん、お願いします。
「将棋ワーキャーのコーナー!」
■歴代実力制名人
ワーキャー名人=渡辺明
玄人受け名人=塚田正夫
■タイトル戦
ワーキャータイトル戦=名人戦
玄人受けタイトル戦=九段戦
■一般棋戦優勝
ワーキャー棋戦優勝=NHK杯選手権者
玄人受け棋戦優勝=オールスター勝ち抜き戦5連勝
■順位戦
ワーキャー順位戦最終局=将棋界の一番長い日
玄人受け順位戦最終局=指し分け2回で降級点消去
■高学歴棋士
ワーキャー高学歴棋士=中村太地
玄人受け高学歴棋士=加藤治郎
■攻め将棋
ワーキャー攻め将棋=戸辺誠
玄人受け攻め将棋=高島一岐代
■受け将棋
ワーキャー受け将棋=木村一基
玄人受け受け将棋=神谷広志
■新手メーカー
ワーキャー新手・新戦法メーカー=山崎隆之
玄人受け新手・新戦法メーカー=山田道美
■人気振り飛車党棋士
ワーキャーあこがれの振り飛車党棋士=久保利明
玄人受けあこがれの振り飛車党棋士=石川陽生
■中飛車
ワーキャー中飛車=ゴキゲン中飛車
玄人受け中飛車=英ちゃん流中飛車
■矢倉囲い
ワーキャー矢倉囲い=金矢倉
玄人受け矢倉囲い=流れ矢倉
■格言
ワーキャー格言=「歩のない将棋は負け将棋」
玄人受け格言=「55の位はガダルカナル」
■桂使いの名手
ワーキャー桂使いの名手=三枚堂達也
玄人受け桂使いの名手=富沢幹雄
■竜王戦ドリーム
ワーキャー竜王戦ドリーム=梶浦宏孝
玄人受け竜王戦ドリーム=伊奈祐介
こういうのは、お題があれば、いくらでも楽しめそう。
やってみると、ちょっとした空き時間なんかのヒマつぶしに最適なので、将棋ファンの皆様はお試しあれ。
(続く→こちら)