テニスの練習動画 錦織圭&フアン・マルティン・デルポトロ&リシャール・ガスケ 

2022年02月11日 | テニス

 YouTubeで、テニスの動画を見るのは楽しい。

 特にテレビなどではなかなか放送されない、ダブルス練習風景などが見られるのが、うれしいのだ。

 スポーツにはテレビ観戦派と、スタジアムで生観戦派でどっちが楽しいかわかれるもので、私は基本的に寝転んでみられるテレビ(最近はスマホかパソコンも多いけど)がいいんだけど、生で観るのももちろん楽しい。

 特にテニスは、スタジアムの大きい野球やサッカーと違って、グランドスタンドコートに出れば、手を伸ばせばさわれるくらい、選手を間近で見られたりもするのがいいものだ。

 リラックスした練習風景もいいし、ダブルスだと、思わぬスター選手が目の前で見られることも。

 また、サインなどをもらうにも、こちらのほうが近さといい選手の気楽さといい、デカ目のコートよりもゲットしやすい。

 フラッとその辺を選手が歩いていたりして、写真握手をお願いできるチャンスも多いなど、そのフランクさが魅力なのだ。

 なので、私はテニスを生で観るなら、センターコートよりもむしろそっちをオススメするのだが、YouTubeであがっている動画などは、まさにそのグランドスタンド目線。

 たとえば練習動画だと、こんなのが。

 

 フアン・マルティン・デルポトロリシャール・ガスケの打ち合い(→こちら)。

 これくらい近いと、トッププロの打つストロークの威力が、ビンビンに伝わってきて迫力。

 デルポトロのショットはやっぱりすごいなあ、この両手打ちバックが機能しなくなるんだから、ケガってホントにつらい。

 「天才」ガスケの片手打ちバックは、やっぱり芸術だとか、そのすごさがダイレクトに味わえるのが病みつきになる。

 他にも、ノバク・ジョコビッチ(→こちら)やラファエル・ナダル(→こちら)といったトップの練習風景とか、クレーや芝といった、日本ではなじみのないコートのプレーの動画もうれしい。

 芝は跳ねないうえに、すべるという特性がよくわかるし、クレーの固めなボール音も気持ちいい。

 あと、トッププロのジュニア時代の練習や試合が見られるのも、昔とくらべて本当に、ありがたくなったもの。

 そのころから輝いていたといえば、錦織圭選手。

 16歳以下の大会で戦う13歳の錦織圭(→こちら)。撮影しているのは、たぶん米澤徹さん。

 スピードのあるサービスにも臆せずリターンし、ムーンボール、ドロップショットからのロビングなど、このころから多彩な「ショットメイカー」だったのがわかる。

 フットワークもいいし、これが13歳なんだから、今さらながらスゴイですわな。

 もうひとつ、今度は16歳の錦織選手(→こちら)。

 フォアハンドを見ると、「あ、錦織や」と、すぐにわかる。

 スピーディーで躍動感にあふれ、見ているだけで楽しい動画だ。

 果敢にネットを取るが、守りのスライスも打てて、やはりここでもショットは多彩

 タッチショットのキレも相変わらずで、コメント欄に絶賛が並ぶのも納得。

 この人がデビュー後すぐトップ100に入っただけでなく、18歳でツアー初優勝を飾り、日本男子テニス界が、何十年も超えられなかった壁を一瞬でクリアしたときには、

 「才能というものの残酷さ」

 これをヒシヒシと、感じさせられたものだった。

 皆が死にものぐるいになって努力し、戦って、どうしても届かないものを、ヒョイと乗り越えてしまう。

 まさに、ピーター・シェーファー『アマデウス』の世界。

 かつて、21歳で名人を獲得した谷川浩司九段について、芹沢博文九段がこんなことを言った。

 

 谷川はスッスッと歩いて来て、目の前にあった、食べたいと思った蜜柑を食べたら、それが名人位であった。

 他の劣れし者は、必死に蜜柑を食べたいと思っていても側にも行けない。

 

 谷川からすれば、そんな簡単なもんじゃない、と反論したくなるかもしれないが、それでもやはり、きっとそういうことなんだろう。

 

 


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