海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海 夕方の挨拶

2010-11-25 | 遠い記憶 現代のレンズ
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私は、1995年に初めて上海に来て、1996年から上海に作品撮影で通うようになった。夕方は「晚上好」と挨拶すると中国語のテキストに書かれていたが、上海で「晚上好」と言う人はほとんど居なかった。
では、なんと挨拶するのかと言うと「吃饭了吗?」と言われる。日本語にすると「ご飯食べた?」が挨拶のスタンダードだったのだ。
つまり、中国は貧しかった時期が長かったので、夕方になると「吃饭了吗?」と言うのがいつの間にか普通になっていたようだ。
今でも、50歳以上のおばはんやおっさんに夕方会うと「吃饭了吗?」と挨拶され、私は笑顔で「吃了」と答える。
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上海蟹 昔話

2010-11-24 | 写真日記
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約4000年前、上海蟹は「虫」と呼ばれていた頃、群れをなして移動し人を襲うので人々から恐れられていたらしい。その虫を初めて食べたと言われる人物が「巴解」という人で、彼の名前の解と虫を組み合わせて、蟹という名前になったと物の本に書かれている。
この上海蟹も、やっぱり本物と偽物があるところが中国だ。偽物と本物を区別するため、ツメの部分に指輪の様なタグを付けて区別していたが、そのタグの偽物が出回ったり、甲羅にレーザーでブランド名を刻んだりとあの手この手で偽物対策をしているようだ。
日本にもあったが、食べ合わせというのがこちらでもあるようで、蟹は体を冷やす作用があるので、冷たいビールなどは避けて暖めた紹興酒を飲みながら食えと店のオヤジが教えてくれた。
蟹を食べる時の前菜などは濃い味の物は避け、あっさりした味の物を選びたい。普段食事中もうるさいほど喋りまくる中国人も蟹を食べる時はおとなしくなる。
一度だけブランド物の蟹1匹1万円というのを食べたがとろけるようで本当に美味しかった。
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夕暮れの南京東路 上海

2010-11-23 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ
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昨日アップした写真から10分も歩くとこの場所に着く。奥に見える新しいビルが無かった頃の南京路は怪しい雰囲気で好きだったが、今は別の意味で怪しい。
今では、歩行者専用道路だが、前世紀は車道だった場所だ。この国は、何をやるにも突然通達が来て本当に実行するので先読みをする事が難しい。 一番の被害者は、今の老人かも知れない。
ビジネスや人々の流行などの好みも同じ事がいえるので、去年は数年前だという認識で物を見たり考える事をお勧めする。
キャノンFD50mm f1.8
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上海 人民広場から見える風景

2010-11-22 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ
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本日、画像のみ。
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路地裏上海 売れない日

2010-11-21 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ
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天秤棒を担ぎ物売りをしているこの人は上海人ではない。田舎から来て都会で必死で生活している農民戸籍の若者だ。
この日は、どう見てもさっぱり売れない日のようだ。気持ちはわかる。
しかし、私に言わせればこの場所では絶対に売れない。なぜなら、彼の立っている所から100m左に行けば多くの市場が並んでいるからだ。(大境路)
高校生の頃の冬休みと春休みに焼き芋のリヤカーを引いてアルバイトを何度もやって大儲けした。大儲け出来た理由は、誰を客にして、何時何処に行けば客が居るのか、買ってくれるのかを計算して売っていたからだ。
90%の客は女だったので、自分の親や近所のおばはんの行動パターンや心理を読むと商売は以外と楽だった。
そして、爆発的に売れる日というのがあり、これは北風が吹く寒い日で、給料日後の土日という条件が重なるととんでもなく売れるのだ。
一度だけ、この条件が重なり1日100kgの芋を売った事がある。売り上げは約8万円で純利は約4万円。
当時、ニコマートFTn 50mm f2 レンズ付きカメラが、46500円だった1973年の話である。
コメント (6)
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