■2025年3月13日、木曜日、晴れ、気温20℃
【この舗装の仕上げは何?】
内神田1丁目にあるオフィス前の道路整備の舗装仕上げが気になったので工事の人に聞いたら「ミルク舗装」ということだった。
そんな舗装の仕上げがあるんだ。
このあと、チョークの線に沿って道路カッターで目地を入れ、石を敷いたように見せる。
▼セメントミルクを浸透させた舗装。一般名称は「半たわみ性舗装」
▼チョークの線が目地入れライン
▼道路カッターによる目地入れ
この道路を施工している「大林道路(株)」のHPを見ると、アスファルトにセメントミルクを混ぜたものの一般名称は「半たわみ性舗装」で大林さんの商品名が「ハイシール」だそうです。
https://www.obayashi-road.co.jp/technology/tec/library/highseal.html
ハイシールは、空隙の大きな開粒度アスファルト混合物の空隙中に特殊なセメントミルクを浸透させた舗装で、アスファルト舗装の「たわみ性」とコンクリート舗装の「剛性」を備えた半たわみ性舗装です。
特徴は
1.耐流動性に優れています。
2.セメントミルクの着色によりカラー化も可能です。
3.施工が簡単で、経済的です。
4.油類に対し、耐浸食性があります。
5.早強・超早強タイプを使用することで養生期間の短縮も可能です。
【なぜこの事業が千代田区ではなく三菱地所が行っているのか??】
舗装仕上げの話はこのへんにして、次に気になったのが電柱に貼ってあったこの道路舗装の発注元。
千代田区ではなくて三菱地所。
ネットで検索してみると、この道路整備(無電柱化・美装化)は「内神田一丁目地区第一種市街地再開発事業」の事業方針の中に位置付けられていました。
川沿いには船着き場も整備されるようです。
【再開発事業の方針】
(1) 神田・大手町エリアの歩行者回遊性の向上
神田エリアと大手町エリアの結節点となる交流広場の整備や、周辺区道の無電柱化・美装化を行い、両エリアの歩行者ネットワークを強化し回遊性の向上を図る。
(2) ビジネス・産業支援機能の導入による東京の国際競争力強化
「食」や「農」に関する分野の企業活動支援及び企業交流促進のためビジネス・産業支援施設を整備することで、同分野における先進的企業等の集積を図り、企業間連携によるイノベーションを加速させ、東京の国際競争力を強化する。
(3) 地域の防災対応力の強化と水辺空間の賑わい創出
発災時における帰宅困難者の受け入れ環境を整備するとともに、防災船着場の整備をすることにより、地域の防災対応力の強化に寄与する。防災船着場は平時には観光利用等で活用し、水辺広場等の整備と併せて日本橋川の水辺を活かした賑わい空間を創出する。
▼内神田一丁目地区第一種市街地再開発事業区域(赤枠)と無電柱化と美装化を進めている区道(水色の線)
▼再開発事業完成イメージ
出典:東京都HP
内神田一丁目地区第一種市街地再開発事業報道発表資料
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/02/18/05.html
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