社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

国土交通省「残置物の処理等に関するモデル契約条項の活用ガイドブック」の紹介 

2024-07-31 07:38:49 | 賃貸住宅

国土交通省は令和6年6月、「残置物の処理等に関するモデル契約条項」の一層の理解と活用を図るため、残置物の処理等に関する契約の締結から残置物への対応までをステップごとに分かりやすく解説したガイドブックを作成しました。

https://www.shaku-ken.co.jp/img/residue_guidebook.pdf

以下にこのガイドブックの構成等を簡単に紹介します。

(1)残置物処理等の流れをステップごとに解説

  ※このガイドブックでは、居住支援法人が受任者となった場合を例として解説しています。

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【ステップ-1】

単身高齢者の刈照(かりて)さんが居住支援法人を受任者とする「残置物の処理等に関する契約」を締結し、大家の井江望(いえもち)さんと「賃貸借契約」を締結するまで

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【ステップ-2】

入居後、刈照さんが受任者である居住支援法人のサポートを受けて指定残置物の指定を終了するまで

 1) 居住支援法人による指定残置物の指定についての説明

 2)刈照さんによる指定残置物の指定作業

 3)居住支援法人による指定残置物の指定内容の確認

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【ステップ-3】

刈照さんが亡くなってから、受任者である居住支援法人による賃貸借契約の解除、委任者死亡時通知先へ通知するまで

 1)大家さんから解除事務受任者(居住支援法人)に対する通知

 2)解除事務受任者(居住支援法人)による賃貸借契約の解除

 3)大家さんから残置物処理事務受任者(居住支援法人)に対する通知

 4)残置物処理事務受任者(居住支援法人)から委任者死亡時通知先への通知

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【ステップ-4】

受任者である居住支援法人による残置物への対応

 1)物件内への立ち入り 

 2)残置物の状況を確認・記録

 3)残置物の処理作業

 4) 費用の精算

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(2)モデル契約条項の概要と登場する人物・団体の役割・義務等

 ① 残置物の処理等に関するモデル契約条項の概要

 ② モデル契約条項に登場する人物・団体とその役割・義務等

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(3)モデル契約条項に関する補足説明

 ■ 費用の精算について
 1)相続人に対する費用の請求
 2)敷金との相殺

 ■ 残置物の処理等に関する契約の終了について
 1)解除関係事務委任契約が終了するケース
 2)残置物関係事務委託契約が終了するケース

 ■受任者の変更について
 1)新たな残置物の処理等に関する契約締結の努力義務
 2)賃貸人への通知

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(4)供託の手続きについて

 ■ 供託とは

 ■供託の手続き
 1)供託所
 2)供託に必要なもの
 3)供託金の納入方法について
 4)手数料について
 【供託書の記載例】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(5)各契約書の書式について

 国土交通省のホームページでの各契約書式の掲載についての紹介。

  1 解除関係事務委任契約と残置物関係事務委託契約を同一の受任者との間で締結する1通の契約書式 

 《2つの契約をそれぞれ別の受任者と締結する場合の契約書式》

  2 解除関係事務委任契約に関する契約書式

  3 残置物関係事務委託契約に関する契約書式 

 《賃借人と賃貸人が締結する賃貸借契約における特約条項の記載例》

  4 上記1の契約又は2と3の2つの契約の締結を前提とした賃貸借契約を締結する場合に、関連する条項を賃貸借契約書に特約条項として盛り込む際の記載例

(国土交通省ホームページ)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000101.html

 

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西池袋4丁目、池袋3丁目界隈を散策する // 阿部詩選手初戦で敗れる波乱

2024-07-30 17:18:07 | まち歩き(東京)

■2024年7月28日、日曜日、晴れ

この日は短いまち歩き。西池袋4丁目、池袋3丁目界隈を散策。

有楽町線の要町駅を降りて地上に。

山手通りと要町通りの交差点付近。このあたりを歩くのは初めて。

要町通りを池袋方面に歩くと、右側に緑道(谷端川南緑道)が見えた。灌木がきれいに刈り込まれている。

さらに池袋方面に進み、この路地を入る。

 

ここが「ニシイケバレイ」。緑が豊かだ。下の建物は木造モルタルのアパートをリノベした飲食店。

ニシイケバレイHP https://nishiikevalley.jp/

 

こっちはRCの集合住宅。1階に器屋さん(ガラスの器)が入ってた。写真撮るの忘れた。

木造モルタルの建物とRCの集合住宅の間の路地。自然な感じの緑(植栽)がとてもいい。

この壁面緑化もいい感じ。量感がいいのだろう。

上の建物を過ぎて右に入ると、左に平屋の木造の民家が見え、また緑豊かな路地空間が現われる。ニシイケバレイには樹陰があり、腰かけて話す、休む場がある。

右側の建物が木造平屋をリノベしたカフェ。

木戸門がカフェのエントランス。

要町通りに再び出る。左側の植栽のある集合住宅もニシイケバレイを構成する建物。

立教大学の方に向かう。雰囲気のある古い集合住宅。40年ぐらい前、世田谷の東松原でこんなアパートに住んでいた。

この建物、工場だと思ったら結婚式場のリビエラの建物だった。

立教大学の敷地内には旧江戸川乱歩邸があった

「立教学院内郵便局」なんていう郵便局も発見。

立教大学正門と本館。シンメトリーの美しいエレベーション。そして三角に刈り込まれた2本の高木が風格とやさしさを演出している。

 

立教学院のキャンパスマップ。立教学院は今年創立150周年を迎えるためか正門周辺がきれいになっている気がした。

ここから池袋3丁目。

再び要町通りに戻る。この沿道の集合住宅の開口部のパネルがおもしろい。

「三思館」入口と書いてある。立派な樹木だ。

これが三思館。たぶん建替えられたのだろう。建替え前の三思館を見たかった。上の立派な樹木は三思館の大家さんちのものだろう。

タイレストラン「メコン」

ルーテル東京池袋教会

黄色の看板のもんじゃ焼き屋さんがおいしそうだった。

このへんの街並みは下町っぽい。

谷端川南緑道を歩く

欄干に高松橋と書かれていた。

「要町病院」の看板が目を引いた。

この日歩いたルート。約2.3kmでした。

帰宅後、阿部兄弟の柔道をテレビ観戦。阿部詩選手が初戦で敗れる!!涙、涙でした。

オリンピック観戦は、緊張感があるから、なかなか疲れる。

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天然芝のコートを14面も持つテニスクラブ 『グラスコート佐賀テニスクラブ』

2024-07-24 20:37:49 | 気になった記事

■2024年7月23日、水曜日、晴れ、今日も東京は猛暑

日本に天然芝のコートを14面も持つテニスクラブがあったんですね~。

そのクラブは、グラスコート佐賀テニスクラブ。

佐賀県佐賀市の郊外にある。

開設は1975年。

日経新聞2024年7月7日の記事で知りました。

知る人とぞ知るテニスクラブといったところでしょうか。

こんなコートで一度はプレーしたい。

詳細はグラスコート佐賀テニスクラブのHPをご覧ください。
https://www.gcs-tc.com/


以下の内容も新聞記事からの引用です。

開設者は地元の医師、緒方勝徳さん。

デビスカップ日本代表監督を務めた隈丸次郎さん(緒方さんの中学の同級生)からの懇願がきっかけだったそうです。

当時、テニスの著名な国際大会は芝のコートで開催されることが多く、「日本の選手は芝のコートを知らないので勝てない」という隈丸さんの嘆きを受け止めて、緒方さんはゼロからコートづくりを始めました。

現在はウィンブルドンのクラブのメンバーとの交流もあり、最近は韓国や台湾など海外からきてプレーする人も多いそうです。

芝の手入れは相当大変なようですが・・・。

【隈丸次郎さんについて】

・1921年生まれ

・1949~52年全日本選手権単優勝、4連覇は男子単の最多記録。

・51、52年デ杯代表。

・57、58年デ杯監督。

さすがにこの年代のテニスプレーヤーは知らないです。

 

ちなみに、ゴルフ場のグリーンで小さな穴が開いているのを見かけますが、これは根に酸素を届きやすくするためのものだったんですね。この記事で知りました。

 

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建築雑誌 / 練馬区立美術館・三島喜美代展 / 新しい自販機発見 / 巨大アザミ

2024-06-24 17:34:27 | ごちゃまぜ

■2024年6月24日、火曜日、晴れ、真夏日(梅雨入りしたが今日は真夏日)

(1)建築雑誌2024.6月号

Personal Urbanism -私からはじまるまちづくりの実践

なんとなくそそられるタイトルである。

『「Personal Urbanism」とは個人的、私的を表す「Personal」に都市計画や都市環境での行動様式を表す「Urbanism」という一見相反する言葉をつなげている。トップダウン型の都市計画でもなければ、ボトムアップ型の市民参加のまちづくりとも違う、私的な活動からはじまるまちとの関わりを表す言葉として提案した。』(能作淳平氏/学会誌編集委員会委員)

(2)『三島喜美代―未来への記憶』を練馬区立美術館で観てきた。作品もおもしろいが三島さん本人がなんか面白い。

https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202401281706414617

三島喜美代(1932-)は現代美術家。詳細は上記URLを。

(3)代々木上原を散歩していたらあった。フレッシュオレンジジュースの自販機。シンガポール発。

 350円。オレンジ4個分。45秒で即時生搾り。

(4)川崎市麻生区早野地区で咲いていた「巨大アザミ」。ド迫力です。チョウセンアザミ?アーティチョーク?

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西東京市にある『MUFJパーク』の紹介

2024-05-29 17:54:07 | 公園

■2024年5月19日、日曜日、晴れ

西東京市にある『MUFJパーク』に行ってきました。

五日市街道沿い、武蔵野学院大学の横にあります。

自宅のある西武池袋線富士見台駅から、千川通り~青梅街道~五日市街道ルートで約30分(自転車で)。

最寄り駅は西武新宿線「西武柳沢駅」。

MUFG PARKは、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループが西東京市に保有する施設を公園として再整備し、一般に開放している施設です。

HP情報によると、MUFG PARKは1952年に「千代田銀行武蔵野運動場」として開場されたのち、同行の研修所が開設されるなど、現在まで、同行の大切な施設として活用されてきた。時代に応じて運動場内の施設構成は変化してきたが、開場当初からみどり環境を大切にし、長い年月をかけて貴重なみどり環境を守り、育んできた、とあります。

確かに緑豊かな空間です。

公園全体のデザインも、貴重な緑を残しながら、最低限の改修でスマートに施設が収まっています。
創り過ぎない感がいいです。新たに作ったライブラリーのデザインも風景に溶け込んだいいデザインです。
この公園には、5点満点の5点をあげたいです。

今後、この「MUFJ PARK」がきっかけとなり、資金に余裕のある企業が遊休施設を再整備し、地域に開放するような動きが広まっていくといいですね~。

【住所】
 〒202-0022 東京都西東京市柳沢 4-4-40

【開園時間】
 8:00~18:00
 ※7月1日~8月31日の期間中は8:00~20:00

【施設】

 図書館、テニスコート、グランド、芝生広場、バーベキュー広場、パークオフィス、MUFJクラブハウス

【テニスコート・グラウンド営業時間】
 9:00~17:00
  ※7月1日~8月31日の期間中は9:00~19:00

【まちライブラリー開館時間】
 10:00~17:30
  ※まちライブラリーは月曜日・火曜日は休館になります。一般社団法人まちライブラリーが運営する図書施設で、入館は無料。500円の会費を支払うと、Wi-Fi利用や本の貸し出しが可能になります。

【休園日】
 年末年始(12/29-1/3)

【管理運営主体】

株式会社石勝エクステリア(本社:東京都世田谷区)、三菱グループから受託

▼メインの芝生広場とライブラリー。芝生広場では子供たちがドッジボールを楽しんでました。

 

▼園内には大木がたくさんあります。

 

▼新入社員は毎年ここで記念植樹をしていたようです。

昭和39年入社社員記念植樹跡「八重桜」とプレートには書かれてましたが「八重桜」はどこに行ってしまったのでしょうか?園内のどこかに移植されたのでしょうか。ちょっと気になりました。

▼ライブラリー。多くの人がデッキで気持ち良さそうに、くつろいでました。

 

 

▼パークオフィス

▼園路

▼バーベキュー広場

 

▼グランドとその周りにつくられたランニングコース

 

 

▼園内にはキッチンカーも出ています

▼MUFJのクラブハウス

▼自転車のバッテリー充電器もあります

お近くの方は是非訪れてみてください。お薦めの公園です。

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新宿駅西口地下通路のブライトサインは「デザインがいい」とあらためて思った

2024-05-13 16:52:32 | デザイン

■2024年5月13日、月曜日

午前中、新宿西口の地下通路を通ったとき、「このブライトサインのデザインはいい」とあらためて思った。この淡いグリーンも何んともオシャレだ。

いいデザインは何十年経っても色あせないものだ。維持管理も行き届いている。

このデザイン、もしかして坂倉準三事務所?

ちなみにこのブライトサインの価格を調べてみたら、すべて同じ広告で埋めると2週間で890万円もする。これまたビックリ!!

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最近気になった新聞記事

2024-05-01 17:46:11 | 気になった記事

知らないことはいっぱいあるもんだ

① 無駄コンクリ(日経新聞2024年4月17日)

工事現場に運ばれたものの、使われずに廃棄処分に回る生コンクリート(=無駄コン)の量は

東京内だけでも、年間で1棟当たり100戸のマンションが17棟建つ。

この無駄コンが発生するのは建設側が見込みの必要量より大めに発注するためで

この対策が長年遅れており、この無駄コンの処理が問題になっている。

② 湾岸部開発緑化率50%(日経新聞2024年4月20日)

東京都は4月から臨海部副都心など湾岸部の新規開発時に求める緑化率を40%から50%に引き上げた。

事業者などが開発に際して容積率などの規制緩和を受けられる「都市開発諸制度」を活用する開発が対象となる。同制度は都が定める「再開発等促進区を定める地区計画」「高度利用地区」「特定街区」「総合設計」の4つの制度を指す。

有明などの臨海副都心、豊洲地区、晴海地区のうち「再開発用促進区」に指定している1,000㎡以上の敷地での開発に対し、緑化率50%の達成を求める。

が、緑化は質の問題がある。

③ 次世代太陽電池(日経MJ 2024年2月2日)

こんな太陽電池もあるのかという記事。

次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」

ガラス建材一体型の太陽光パネルに仕立て、戸建て住宅2階のベランダの手すりのガラスパネルとして設置。
パナソニックではfujisawaサスティナブルスマートタウンのモデルハウスで約1年の実証実験を23年8月からスタートさせている。

ペロブスカイト太陽電池の特徴は、印刷や塗布により形成でき、薄くて軽い。
建材ガラスに直接、太陽電池をインクジェット塗布することができるようだ。

太陽光パネル「UE Power」

ENEOSでは窓ガラス用に透明な太陽光パネル(UE Power)の実証を進める。
JR東日本やYKKAPとの協力で高輪ゲートウェイ駅構内に23年に設置。

同パネルは有機化学物質を塗布して形成する太陽電池を2枚のガラスの間に入れる。

 

新たな太陽電池の仕組みはよく理解できないがどんどん進化しているようだ。

無駄コンはかなり問題な気がする。

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2時間ほど畑仕事に

2024-04-26 14:29:53 | 農業

■2024年4月25日、木曜日、晴れ

雨がやっと上がったので麻生区の畑に行ってきました。

本日の作業は、ジャガイモの芽かきと追肥。

もう芽とは言えないぐらい育ってましたが。

教科書よると、芽は2・3本にしないといけないと書いてあったので、とりあえず3~4本に間引きしてきました。

2株ぐらいは試験的に芽かきしませんでしたが。

6月の収穫が楽しみです。

 

いや~、青空がきれいだったな~!!

里山の新緑も美しかった!!

 

道端のカラスノエンドウのムラサキも鮮やかな色でした。

 

 

下の写真の右側の列がジャガイモです。順調に育っています。出てきた芽を間引いて化成肥料を追肥。土寄せしました。  

 

趣味としての農業は楽しいが、これで食べていくのは相当工夫しないと。

いずれにしても、都市部については、農業振興地域の農振農用地などの縛りを設けず、市民農園的なものに積極的に活用した方が良いと思う。その方がよっぽど農地保全、食料の自給につながると思う。癒しにもなる。

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仙台市の街路樹管理と技術者の育成について

2024-04-09 15:58:47 | 緑・植物

雑誌「公園緑地」feb.2024に掲載されていた『街路樹管理と技術者の育成』(仙台市建設局百年の杜推進部公園管理課 高柳主任著)を読んで。

ここでは仙台市の街路樹管理の取り組みが紹介されている。

仙台市では

平成6年度に「公園樹街路樹管理マニュアル」を作成し樹木の維持管理基準を定め、

平成9年度には「仙台市街路樹等植栽基準」を作成し樹木の移植等整備基準を定めた。

平成22年にはこの2つを統合する形で「仙台市街路樹マニュアル」を作成し、整備から管理まで統一した考えのもとに行っている。

https://www.city.sendai.jp/shisetsukanri/kurashi/shizen/midori/mesho/documents/2.pdf

※他の地方公共団体もこのような取り組みが行われると街路空間も豊かになるだろう。

 

マニュアルでは街路樹の望ましい姿として、並木としての統一美を表現することとし、

「①並木の管理」と「②樹木の管理」の2つの視点で以下の具体的評価項目により管理の適正を評価している。

①並木の管理

 ◎統一性が表現されているか

  ・樹形が統一されているか(同形か)

  ・樹高、枝張り、枝下高が統一されているか

  ・枝葉密度のボリュームが統一されているか

②樹木の管理

 ◎樹幹のバランスが良く、美性(形態美)が表現されているか

  ・樹種のもつ個性(特徴、らしさ)が発揮されているか

  ・樹種のもつ個性に応じた剪定手法が取られているか

 ◎剪定の基本が守られているか

  ・瘤がないか

  ・切り残さずに切り返されているか

  ・頂部優性が意識されているか

 

もう一つ、素晴らしいのは技術者の育成についてである。

仙台市では昭和50年代から宮城県造園建設業協会と協同で、街路樹や公園樹等公共施設の樹木剪定技術の向上と継承を目的とした講習会を年2回開催している。

本講習会では学科、実地による講習が行われ、学科で学んだ内容を実地講習で実践することで講義の内容が深められるようになっている。

毎回約50名の造園会社の担当職員が参加しており、市のベテラン職員が講師を務め、若手造園職員が造園職以外の職種(土木職等)の職員も受講者として参加するなど、受発注者ともに技術の向上と継承に努めている。

このような講習会を継続的に実施することにより、、受発注者間で街路樹の剪定技術や維持管理の考え方の共通認識を持つことができ、適正な維持管理を行い、仙台市が誇る美しい街路空間が生み出されていくものと考えている。

 

なるほど、

このようなことが継続的に実施されていることにより、青葉通や定禅寺通りのケヤキ並木等に代表される素晴らしい並木景観が形成・維持され、杜の都につながっているわけなんですね。

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代々木上原駅南の交差点にある花壇について(愚痴です)

2024-04-01 16:41:02 | 代々木上原情報

■2024年4月1日、日曜日、曇り時々小雨

すご~く、久しぶりの投稿です。

今日は、代々木上原駅南の交差点にある花壇(オリジン前)のお話です。愚痴です。

ずっと荒れていた花壇が気になって、4年ほど前から、事務所のメンバーで花壇の手入れを始めました。

ところが、きれいになってくると、必ずと言っていいほど、

花の枝が折られたり、犬の大きな糞が落ちていたりします。

そのたびに、植物が枯れてしまいます。

ある日、花壇の花の状態を見ていたら、40歳代ぐらいの中型犬を連れた男性が来て

中型犬を花壇に自由に入れてました。

慌てて、注意したところ、悪びれた様子も見せず、そそくさと去っていきました。

そういう事情もあり、ここが花壇であることをわかってもらうため「UEHARA GARDEN」というプレートを設置し、

止む無く柵も設置しました。

が、あまり効果はなく、数か月に1回ぐらいの割合で花の枝は折られ、柵は壊されます。

UEHARA GARDENというプレートも写真のように剥がされます。

何が気に入らないのでしょうかね~。

▼花壇はオリジンの前にあります

▼2024年4月1日の写真です

▼はがされたプレートと倒された柵

▼これだけ釘を打っていたら、自然にははずれないですよね。

 

話は変わって、夏日を記録した3月31日、世田谷線の下高井戸から松陰神社前まで散歩しました。

▼下高井戸駅前の踏切

▼松原駅の近くにあった集合住宅のおもしろいファサード

▼この日の散歩の終点「松陰神社」

豪徳寺にも寄りましたが外国人観光客がたくさんいました。外国人観光客も御朱印で並んでいました。

 

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日比谷公園、虎ノ門界隈をプチ散策

2023-11-10 16:44:06 | まち歩き(東京)

■2023年11月1日、水曜日、晴れ

霞が関での打ち合わせの帰り、久しぶりに日比谷公園~虎ノ門あたりを歩いた。

日比谷公園では、第二花壇(噴水前の広場)の芝生広場への改修工事が進められていた。

第二花壇は、工事前、元気のないバラが植えられた花壇で、花壇部分が周りより一段低くなっていたため、利用しにくいスペースだった。

これが段差のない広い芝生広場に生まれ変わるので使い勝手が良くなる。

それと、ブランコ、鉄棒、滑り台など子供の遊具が並んでた場所も大芝生広場に生まれ変わるようだ。

できれば、心字池横の第一花壇も、もう少し植栽に気を使った、上質な花壇にしてほしい。

これも徐々に進められると思うが・・・・・。

とにかく、リニューアルオープンが楽しみだ。

日比谷公園から虎ノ門ヒルズ駅へ。

虎ノ門ヒルズステーションタワービルが竣工していたがひと気があまりなかった。まだテナントは埋まっていない?

左側のビルがステーションビル。右は金刀比羅神社の入る再開発ビル。

虎ノ門ヒルズステーションビルと虎ノ門ヒルズはペデストリアンデッキでつながっていた。

デッキの上は植栽が施されていたがひと気がないからか、なんかさみしい。そのうち人の流れが生まれ、賑わいが出てくるだろう。

ヒルズステーションタワービル側から見た虎ノ門ヒルズ。斜めのフレームが平衡感覚をおかしする。

金刀比羅神社。ここの再開発はおもしろい空間を創出している。

虎ノ門駅ホームの壁がアート。この作品好きです。

調べたところ、作者は彫刻家・中谷ミチコ氏、作品名は「白い虎が見ている」でした。

以上、日比谷公園、虎ノ門界隈プチ散策でした。

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神宮外苑の緑の現況写真(2023年9月8日)

2023-09-17 09:47:19 | 都市開発

■2023年9月8日、金曜日、晴れ

最近、話題になっている神宮外苑の緑(樹木)の現況写真を撮ってきました。

神宮外苑の開発区域は次図の赤枠で囲まれた区域です。

出典:東京都HP

この日歩いたのはオレンジのルートです。ルート沿道の緑(樹木)を写真におさめてきました。

▼秩父宮ラグビー場の緑

 

▼TEPIAの緑

 

 

▼神宮球場の緑

 

 

 

▼神宮第二球場はすでに解体工事に入ってました。

 

▼工事現場の白い囲いのせいか緑と青空のコントラストがきれいでした。

 

 

▼軟式野球上入口付近の緑

 

▼軟式野球場内

 

▼軟式野球場側から見たイチョウ並木

▼絵画館と軟式野球場の間の緑。大きなヒマラヤスギがある。

軟式野球場に沿ってイチョウ並木の方に歩く

▼管理が行き届くともっときれいになりそうな沿道です。

 

 

▼グランドではヤクルトの選手が練習していました。プロの投げるボールはやはりすごかった!!

 

▼イチョウ並木。やはりこのイチョウ並木は美しい。東京のシンボルストリートでしょう。

 

▼イチョウ並木から神宮球場へ向かう沿道の緑

 

▼常緑広葉樹シイノキの鬱蒼とした緑もいいですね。

 

▼球場敷地内の緑

 

以上、2023年9月8日時点の神宮外苑の緑の現況でした。

 

開発区域内の緑を見てきました。

あらためて見てみると、それなりに緑はありますが、杜というほどのまとまった緑は多くないな~、というのが印象です。むしろその周辺の方がまとまった緑があります。

美しい緑の景観をつくっているのは、イチョウ並木とその周辺、それと、ヒマラヤスギ・シイノキ等の常緑の高木がまとまってあるところの鬱蒼とした緑、軟式野球同沿道の灌木・高垣・中高木に構成される緑等です。もちろん、緑は美しさだけの問題ではないのですが。

これから進められる開発計画の中で、これら既存の樹木がうまく保全され(移植も含め)、新たに植栽される緑と融合して、新しい緑の空間・景観が創造されることを期待したいところです。

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渋谷区上原3丁目の屋上から見た夏の雲

2023-08-25 18:05:47 | 気ままに

2023年8月25日、金曜日、猛暑の中、久しぶりに屋上に上がりました。

 

暑かったですが、迫力のある「入道雲」を見ることができました。

雲っておもしろいですよね。ずっと見てても飽きない。

が、屋上に長くいるのは危険なので5分ほどで退散。

▼渋谷区役所跡に建ったタワーマンションに迫る入道雲

▼セリリアンタワーの裏をアルパカのような入道雲が通っていきます

▼スカイツリー方面の入道雲はスカイツリーが小さく見えるぐらいの大きさです

▼新宿副都心側の雲はまた違う形です

 

▼上原3丁目の屋上から見た、渋谷駅方面から時計回りのパノラマです。

▼東大駒場キャンパス方面

▼丹沢方面

▼幡ヶ谷・笹塚方面

▼代々木上原駅方面

▼新宿副都心

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クールシェア

2023-08-18 14:18:25 | 気になった記事

今回も新聞記事です。最近、暑くて街に出られません。

紹介するのは2023年8月9日、水曜日の日経新聞。

『暑い夏 家から出て涼もう』と都が「クールシェア」呼びかけ

連日猛暑が続く中、熱中症対策と節電を同時に実現するため、「クールシェア」を呼びかけている。

で、「クールシェア」って??

公共施設や商業施設などに涼みどころを設け、猛暑の時間帯に都民に利用してもらうというもの。

これにより熱中症対策と節電を促す。

その背景には、政府が熱中症対策として各自治体に誰もが涼める場所の設置を促している。

そんなわけで、都内で涼みどころが増えているらしい。

広尾にある都立中央図書館では、エントランス部分にクールシェアを周知する幟を設置。

館内各所には冷房の効いた涼みどころとしてソファーが配置され、ゆっくりと涼むことができる。

都内にはこのようなクールシェアのできる都有施設が84箇所ありHPで紹介されている。

■東京都のクールシェア施設一覧

https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/tokyo_coolhome_coolbiz/coolshare/index.files/coolshare_list_metro_20230816.pdf

そのほか、イトーヨーカドーなど商業施設の一部店舗でもクールシェアスポットが設けられている。

 

政府は2024年夏に施行する方針の改正気候変動適応法で、冷房の効いた図書館や商業施設を「クーリングシェルター」として住民らへの開放を施設管理者に義務付ける。

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ペットボトルのリサイクルについて考える

2023-07-28 15:12:56 | 気ままに

■日経MJ2023年7月26日の記事

アサヒ飲料とキリンビバレッジ茨城4市とペットボトル回収の協定締結

現在、日本のペットボトルリサイクル率は2021年度で86%。欧州43%、米国18%と比較すると高い。

そのうち、水平リサイクルである「ボトルtoボトル」は20%にとどまる。

飲料業界はこの比率を2030年度までに50%まで高めるのが目標。

このような中で、茨城県内に工場を持つアサヒ飲料とキリンビバレッジは、茨城県の常総市、取手市、守谷市、つくばみらい市の4市と連携協定を結び、年間約400トンの回収ペットボトルをふたたびペットボトルの資源として活用を目指す。

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気になったのでペットボトルの再生について少し調べてみた。

PETボトルリサイクリング推進協議会のHPによると、ペットボトルの再生利用すると新規に石油由来原料(化石由来原料)を使用して製造したペットボトルと比較して約42%のCO2排出量削減にもつながる、と記されている。

ペットボトルからリサイクルされるものは、食品用トレイ(卵パック、青果物トレイなど)、衣類・自動車・鉄道関連等の繊維など……。私たちの身の回りには想像以上にペットボトルからつくられたものがあふれており、ペットボトルは単なる容器ではなく「資源」である。 

なるほど。

 PETボトルリサイクリング推進協議会のHP: https://www.petbottle-rec.gr.jp/more/introduction.html

 

日本コカ・コーラとサントリー食品インターナショナルも協業し、水平リサイクルであるボトルtoボトルに取組んでいる。

 日本コカ・コーラのプレスリリース: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000820.000001735.html

ペットボトルのリサイクルは、地球の貴重な資源をこれまで通りに使っていくと、いつか枯渇してしまう。それならば、すでに地上にある資源の価値を最大化して有効に利用するほうがいいわけで、ペットボトルという既にある「資源」を最大限に活用することで、限りある地球の資源を守っていこう。

さらには、水平リサイクルであるボトルtoボトルを推進することで、地上の資源であるペットボトルを何度もリサイクルしていくことが、サーキュラー&エコロジカル・エコノミーの目指すところ。 

リサイクル適性が高く、国内で再資源化の仕組みが整っているペットボトルは、適切に回収すれば資源として何度も循環利用が可能で、ペットボトルに再生することで新規資源の使用削減と容器由来の廃棄物削減に貢献する。

二社はこれまでも各社の企業努力において「ボトルtoボトル」水平リサイクルを推進してきたが、さらなる「ボトルtoボトル」比率の向上のためには、「ペットボトルは資源」であるという認知の向上と、消費者をはじめとした関係機関の理解とリサイクルへの協力が不可欠だということで協業に至った。

 

ペットボトルの再生はの意義は

 ◎新規資源の使用削減

 ◎CO2の削減

に貢献することであり、水平リサイクルであるボトルtoボトルの推進の意義は

 ◎業界として容器由来の廃棄物の削減

につなげることにある。

必ずしも水平リサイクルでなくとも、リサイクル率が高まればよいと考えるが、水平リサイクルに取り組んだ方が、業界全体で協力・連携しやすいことから、リサイクル化が推進しやすく、結果的にリサイクル率の向上につながるのではと思う。

それはそれとして、一方で自販機の横に飲み終えた空き缶や空きペットボトルを入れる回収用ボックスが設置されていないケースが多い。さらには、回収容器がいっぱいになっていることが多い。

販売する以上、回収ボックスの設置と回収はセットでは??

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