■2013年6月23日日経新聞
シリコンバレーならぬ「フードバレー」。
ここに、オランダの農業の「知」が集結している。
オランダでは付加価値の高い特定の農産物に特化し、
市場開拓・商品開発に前向きな農業を進めている。
このほか、デンマーク、フランスなど欧州の農業は、
国土面積が小さくても、国民一人あたりの農業産出額は世界トップクラスにある。
これが「成熟国型農業」である(宮城大学の大泉一貫教授が命名)。
デンマークは畜産に特化し世界戦略を構築している。
なんと我が国のハム原料豚肉の大半はデンマーク産だそうだ。
乳製品も含めたデンマーク畜産業は世界の一大輸出産業で、
その根底には、食品産業と融合したビジネスモデルがあるそうだ。
こういう記事を読むと、日本の目指すべき農業って、ただ、農地の集約化ばかり唱えていて、
どういう農業を目指すのかが何もないような気がする。
ここに農業の問題がある気がする。これじゃ、若者が農業に夢を描けない。
(引用:日経新聞2013/5/9経済教室「成長戦略を問う 農業」( 宮城大学の大泉一貫教授)