■コトの発端は火災報知器が鳴りだしたことから始まった。
現在、築約40年(新耐震)、28戸のマンションに住んでいる。
先週、18時半ぐらいに火災報知器が鳴りだした。
その時の状況は、不在だったので妻から聞いた話。
管理人さんは既に帰宅し、管理会社にも連絡したが担当につながらなかった。
現在、うちが理事を務め、鍵を預かっていたことから、
まずは、管理人室の鍵を開け、管理人室に入り、装置を止めた。
そして、理事会メンバーが報知装置について貼ってあった連絡先に電話を入れる。
ところが、帰ってきた答えは、弊社は、単純に、火災等が起きた場合に鳴動する報知装置を提供しているだけの契約であり、警備会社のスタッフがただちにそちらに出向くような、契約になっていないので弊社では何も対応できない、
だった。
仕方なく、急ぎ理事メンバーが報知装置のランプがついている2つの住戸を確認。
1戸は居住者に確認してもらい特に問題がないことがわかった。
しかし、もう一つの住戸は、ご高齢の単身の居住者が施設に入ってしまったため、ほぼ空家状態。
このため、数人が住戸周り(1階住戸)をチェックし、煙等が出ていないか確認。
とりあえず、見た目で異常は確認できなかった。
漏電の心配もあったがそれ以上確認できず、管理会社の担当に後日、居住者不在の住居の緊急連絡先に連絡を入れてもらい住戸内を確認してもらうよう連絡。
■火災報知器の誤作動ではなかった
そして、1週間後の日曜日に居住者不在の住戸について親族の方に確認してもらったところ、
上階からの漏水で和室の天井が破れ、とんでもない状況になっていた。
これにより、火災報知器が鳴った原因は漏水(銅製の給湯管の経年劣化による亀裂)による漏電であったことがわかったが、同時にいくつかの問題が顕在化した。
問題1)警報装置が鳴っても、契約によっては必ずしも警備会社が飛んでくるわけではない。住民的には不安である。
問題2)居住者が長期留守の住宅について、鍵を預かっていないと中に入れない。このため、せっかく警報装置が作動しても確認ができず、最悪、漏電等による火災が発生するリスクがある。
問題3)長期でなくとも、警報装置が作動した住宅の居住者が不在だと、すぐに連絡できる体制にしておかないと対応が遅れる。
問題4)管理人室の鍵が1個の場合、鍵を預かっている理事がいないと警報装置のある管理人室の鍵をあけられない。
問題5)40年経ったマンションの給湯管は、経年劣化によるピンホールの穴の発生、さらには亀裂が発生し、漏水が発生する危険が高い。
まあ、問題5は以前から言われていたことで、物理的な問題であるが、問題の1)~4)はソフトな体制の問題であり、早期の対応が求められる。