社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

湧水と用水のまち 国立市青柳崖線周辺を歩いた(その2)

2022-07-26 14:30:04 | まち歩き(東京)

前回の『湧水と用水のまち 国立市青柳崖線周辺を歩いた』の続きです。

青柳崖線を背に南武線矢川駅方面に向かう。

途中、滝乃川学園なるものを発見。

滝乃川学園の正式名称は「社会福祉法人滝乃川学園」、1891年(明治24年)にキリスト教精神に基づき石井亮一が創設した、日本初の知的障がい児者のための福祉施設だそうです。

当時の所在地であった東京都北区滝野川にあったことからこの名称に。

渋沢栄一も理事長をしていた。

滝乃川学園について詳しく知りたい方は ↓

https://www.takinogawagakuen.jp/

写真の建物は昭和初期を代表する教育建造物で国の登録有形文化財に指定されている。

エントランス

住所は国立市矢川3丁目

学園内にはいろいろ文化財があるようです。

まもなく矢川駅です。甲州街道沿いの信号「矢川駅入口」

南武線矢川駅(北口)

南武線の線路(谷保方面)

矢川通り。桜並木です。桜並木が国立駅まで続きます。

桜はかなり老木のようでところどころで伐採されています。

南武線と平行に走る「さくら通り」沿いにURの団地「富士見第二団地」がありました。

この団地は緑がよく管理され、高木の高さ・間隔、5階建ての建物、隣棟間隔等のバランスがとてもよく、ヨーロッパの質の良い公営住宅団地のようです。

この団地を見て思ったのですが、集合住宅というのはエレベーション的に見ると、5階程度がいいような気がします。

また、エレベータがなく階段室型のため、エレベーションがスッキリしています。

ここから国立駅前の通り。それにしても豊かな緑だ。

このマンション、もしかして裁判になって減築が言い渡されたマンション?

下の写真の低層集合住宅は「ガーデン国立」。40年以上前、設計の課題が低層集合住宅で、担当の先生からこの住宅を見に行くようにと言われ、友人のワーゲンゴルフに乗ってきたことがある。調べたら1978年築。現在、8680万円(97㎡)で売りに出ている物件があった。管理が行き届いている。

ちなみにこのあたりの路線価は36万円/㎡。では実勢価格はいくらか?

一般に実勢価格は公示価格の1.1倍程度で、公示地価の8割が路線価と言われてるので、実勢価格は50万円/㎡でいったところしょうか。実際の取引価格はわかりませんが。

 →路線価36万円/㎡÷0.8×1.1≒50万円

当時、いい低層集合住宅が数多くつくられたがそれ以降は殆んど作られていない。もう一度、低層集合住宅の時代が来てほしいものだ。

このあたりは両側が一橋大学。

沿道は都市景観形成重点地区です。

こんなオブジェもありました。

共同溝化(電線等の地下埋設)した場合に出てくる地上機器も景観に配慮し隠している。

これが地上機器

やっと国立駅にたどり着きました。

復元された国立駅。1926(大正15)年に建設された木造の駅舎。

なんか浮いている。

この屋根部分の柱と梁はレールを使っているそうです。

15時30分に谷保駅をスタートし18時30分に国立駅に到着、3時間の国立散策でした。

崖線を抜ける風が心地よかったな~!!

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湧水と用水のまち 国立市青柳崖線周辺を歩いた(その1)

2022-07-22 15:41:26 | まち歩き(東京)

■2022年7月20日、水曜日、晴れ

湧水と用水のまち、国立市の「青柳崖線周辺」を歩いてきました。

スタート地点の南武線谷保(やほ)駅

 

この日歩いたコース(緑色ライン)。終点は国立駅。この日の歩行距離約7km。

谷保天満宮

  

谷保天満宮の裏手。この池も湧水。

神社の横を湧水が流れ、子供が何か捕まえようてしていた。

ちょっと歩くと府中用水があった。府中用水は江戸時代の初期から多摩川の流れを利用して少しずつくられていった農業用水で全長約6km。青柳崖線の湧水を取り込みながらいくつもの分流となって地域の田畑を潤している。

この府中用水は2006年農水省の「全国疎水百選」に東京都で唯一選ばれているようだ。

用水路のある農地から見える青柳崖線の樹林

この日は水がいきよいよく流れていた。

用水路の右側は谷保の城山歴史環境保全地域になっている城山公園

城山さとのいえ。農業体験及び農業の情報発信の拠点らしい。休憩もできる。

青柳崖線の緑と城山さとのいえ。手前はヒマワリ畑。

さとのいえの隣には移築された古民家もある。

古民家の裏側が崖線の樹林。樹木が大きく涼しい。

ハケ下散策路とあるが、「ハケ」は崖線のことをいう。「ママ」も同じ。

そういえば、茨城の田舎では里山を削ったところをバッケと呼んでいた。

この崖線と中央高速道路に挟まれた、緑豊かな環境の中にヤクルトの中央研究所がある。

ちなみに、今年もヤクルトは強い!!

崖線の上にあった「くにたち郷土文化館」。

また戻って用水路沿いを歩く。

用水の島状の敷地に住宅が建っていた。最高の環境だ。大雨の時はちょっと怖い。

ここがカフェだと良かったのだが・・・・。そうはうまくいかない。

このあたりは用水路の幅が広い。

ここは「矢川おんだし」。正面から矢川の湧水が流れてくる。矢川と府中用水の合流地点。

この先に「ママ下湧水公園」があった。きれいな、冷たそうな湧水が流れている。裸足になって、たも網もって魚とりをしたくなる。この近所の子供たちがうらやましい。

再び、崖線上に出る。しばらく歩くと神社があった。青柳稲荷神社。

崖線の上を歩いた。左には畑が広がっている。

ここから、滝乃川学園~矢川駅~国立駅まで歩いた。この先の報告は次回。

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この落書きはひどい

2022-07-15 15:58:35 | その他

2022年7月15日、金曜日、雨。間違いなく戻り梅雨だ!!

今日のお昼は富ヶ谷の「麗郷」で酸辣湯を食べた。

昼時、ちょうど雨が上がっていたのでウォーキングも兼ねて上原3丁目から富ヶ谷の「麗郷」まで歩いた。

その時に目に留まったのがこの落書きです。これはあまりにもひどい。

数か月前、この前を通った記憶があるが、ここまで落書きされていなかった気がする。

防犯カメラ等を使って犯人を特定できないのだろうか。

ネットで調べると、

落書きは「建造物等損壊罪に該当する」と書いてある。(刑法第260条、261条)

建造物等損壊罪として有罪になれば5年以下の懲役に処される。

それと、民事上の賠償責任も求められる。この2件の建物の落書きを消すとなると結構な費用がかかると思う。

懲役に賠償責任が求められるような犯罪なのに、実態としてこういう落書きが減らないというのは、なぜなんだろう?

自分が被害者だったら、怒り心頭で、示談に応じられないかも。たぶん。

 

ランチ後、裏渋をちょっとだけ歩いた。

▼最近人気の裏渋にある「あか抜けないバーナー」。素敵すぎる。

▼宇田川遊歩道沿いのカフェ。

建物の壁沿いの木製の長いベンチが設置されている。こういうベンチがいろいろなところにあるといい。

本当は反対側からベンチの写真を撮りたかったのが若い女性が何人か座っていたので撮りにくかった。

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構造力学が少しわかるようになるかも レクチャー動画の紹介

2022-07-14 18:42:32 | 建築

2022年7月14日、木曜日、雨。戻り梅雨という感じの今週。

 

学芸出版社の「今日の建築・都市・まちづくり」https://book.gakugei-pub.co.jp/

のレクチャー動画で浅野清昭先生の「図説やさしい構造力学 著者の教室」をちょっと見た。

これ結構おもしろいわ。

学生時代苦手だった構造力学がわかるかもしれない、という気になった。

ただ、まだ入門編の「分布荷重とその合力」までしか見てないので何とも言えないが・・・・。

しばらく、お昼休みにでも少しずつ視聴することに。

構造力学をもう一度勉強したい人は、是非視聴してみてください。

それ以外にもためになりそうなレクチャー動画ありますよ。

ちなみに、学芸出版社のまわしものではないです(笑)。

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