社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

国土交通省「残置物の処理等に関するモデル契約条項の活用ガイドブック」の紹介 

2024-07-31 07:38:49 | 賃貸住宅

国土交通省は令和6年6月、「残置物の処理等に関するモデル契約条項」の一層の理解と活用を図るため、残置物の処理等に関する契約の締結から残置物への対応までをステップごとに分かりやすく解説したガイドブックを作成しました。

https://www.shaku-ken.co.jp/img/residue_guidebook.pdf

以下にこのガイドブックの構成等を簡単に紹介します。

(1)残置物処理等の流れをステップごとに解説

  ※このガイドブックでは、居住支援法人が受任者となった場合を例として解説しています。

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【ステップ-1】

単身高齢者の刈照(かりて)さんが居住支援法人を受任者とする「残置物の処理等に関する契約」を締結し、大家の井江望(いえもち)さんと「賃貸借契約」を締結するまで

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【ステップ-2】

入居後、刈照さんが受任者である居住支援法人のサポートを受けて指定残置物の指定を終了するまで

 1) 居住支援法人による指定残置物の指定についての説明

 2)刈照さんによる指定残置物の指定作業

 3)居住支援法人による指定残置物の指定内容の確認

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【ステップ-3】

刈照さんが亡くなってから、受任者である居住支援法人による賃貸借契約の解除、委任者死亡時通知先へ通知するまで

 1)大家さんから解除事務受任者(居住支援法人)に対する通知

 2)解除事務受任者(居住支援法人)による賃貸借契約の解除

 3)大家さんから残置物処理事務受任者(居住支援法人)に対する通知

 4)残置物処理事務受任者(居住支援法人)から委任者死亡時通知先への通知

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【ステップ-4】

受任者である居住支援法人による残置物への対応

 1)物件内への立ち入り 

 2)残置物の状況を確認・記録

 3)残置物の処理作業

 4) 費用の精算

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(2)モデル契約条項の概要と登場する人物・団体の役割・義務等

 ① 残置物の処理等に関するモデル契約条項の概要

 ② モデル契約条項に登場する人物・団体とその役割・義務等

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(3)モデル契約条項に関する補足説明

 ■ 費用の精算について
 1)相続人に対する費用の請求
 2)敷金との相殺

 ■ 残置物の処理等に関する契約の終了について
 1)解除関係事務委任契約が終了するケース
 2)残置物関係事務委託契約が終了するケース

 ■受任者の変更について
 1)新たな残置物の処理等に関する契約締結の努力義務
 2)賃貸人への通知

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(4)供託の手続きについて

 ■ 供託とは

 ■供託の手続き
 1)供託所
 2)供託に必要なもの
 3)供託金の納入方法について
 4)手数料について
 【供託書の記載例】

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(5)各契約書の書式について

 国土交通省のホームページでの各契約書式の掲載についての紹介。

  1 解除関係事務委任契約と残置物関係事務委託契約を同一の受任者との間で締結する1通の契約書式 

 《2つの契約をそれぞれ別の受任者と締結する場合の契約書式》

  2 解除関係事務委任契約に関する契約書式

  3 残置物関係事務委託契約に関する契約書式 

 《賃借人と賃貸人が締結する賃貸借契約における特約条項の記載例》

  4 上記1の契約又は2と3の2つの契約の締結を前提とした賃貸借契約を締結する場合に、関連する条項を賃貸借契約書に特約条項として盛り込む際の記載例

(国土交通省ホームページ)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000101.html

 

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天然芝のコートを14面も持つテニスクラブ 『グラスコート佐賀テニスクラブ』

2024-07-24 20:37:49 | 気になった記事

■2024年7月23日、水曜日、晴れ、今日も東京は猛暑

日本に天然芝のコートを14面も持つテニスクラブがあったんですね~。

そのクラブは、グラスコート佐賀テニスクラブ。

佐賀県佐賀市の郊外にある。

開設は1975年。

日経新聞2024年7月7日の記事で知りました。

知る人とぞ知るテニスクラブといったところでしょうか。

こんなコートで一度はプレーしたい。

詳細はグラスコート佐賀テニスクラブのHPをご覧ください。
https://www.gcs-tc.com/


以下の内容も新聞記事からの引用です。

開設者は地元の医師、緒方勝徳さん。

デビスカップ日本代表監督を務めた隈丸次郎さん(緒方さんの中学の同級生)からの懇願がきっかけだったそうです。

当時、テニスの著名な国際大会は芝のコートで開催されることが多く、「日本の選手は芝のコートを知らないので勝てない」という隈丸さんの嘆きを受け止めて、緒方さんはゼロからコートづくりを始めました。

現在はウィンブルドンのクラブのメンバーとの交流もあり、最近は韓国や台湾など海外からきてプレーする人も多いそうです。

芝の手入れは相当大変なようですが・・・。

【隈丸次郎さんについて】

・1921年生まれ

・1949~52年全日本選手権単優勝、4連覇は男子単の最多記録。

・51、52年デ杯代表。

・57、58年デ杯監督。

さすがにこの年代のテニスプレーヤーは知らないです。

 

ちなみに、ゴルフ場のグリーンで小さな穴が開いているのを見かけますが、これは根に酸素を届きやすくするためのものだったんですね。この記事で知りました。

 

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