菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「佐渡金山を世界遺産に」ー前川喜平氏の意見

2022年01月23日 09時56分38秒 | 日々の雑感
 私は、佐渡島の生まれで、小学校2年まで過ごしました。佐渡でも、新潟市に面した側でしたので、佐渡金山のある相川方面は、行ったことがありませんでした。昨年、「佐渡金山を世界遺産にしよう」という動きがあり、世界遺産になればいいなあと期待していましたが、見送られたと知って、残念に思っていました。今日の東京新聞・本音のコラム欄に、前川喜平氏が「佐渡金山を世界遺産に」と題して書いているので、紹介したい。

「佐渡金山を世界遺産に
 前川家平

 昨年の暮れに文化審議会が佐渡金山をユネスコ世界遺産への推薦文案として選定した際、文化庁は今後政府内で総合的に検討すると異例の注釈を付けた。韓国政府の反発を予見したのだろう。佐渡金山は戦時中に動員された朝鮮半島出身者が過酷な坑内労働に従事させられた現場だ。案の定、韓国政府は撤回を求めるコメントを発表した。
 韓国の反発には理由がある。軍艦島(長崎県端島炭鉱)など明治産業遺産が2015年に世界遺産に登録された際、日本政府は「意思に反して連れてこられ、厳しい環境下で働かされた多くの朝鮮半島出身者」の存在を認め「犠牲者を記情報センターの情報センターの設置を公約した。ところが20年6月、東京新宿に設けた産業遺産情報センターには公約した内容の展示がなかった。世界遺産委員会は21年7月、情報センターでの説明が不十分だとして改善を求める決議をした。この問題を放置したままで佐渡金山の登録が認められるはずはない。
 今年の推薦を見送ろうとする政府に対し、自民党の高市整調会長や「保守団結の会」の議員たちは強硬に推薦を求めている。僕も佐渡金山は世界遺産にふさわしいと思うが、それは負の歴史も含めての話だ。まずは産業情報センターについての公約をはたすことが先決だろう。
(現代教育行政研究会代表)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする