最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

余ったCPUパワーの貸し出し

2006年01月07日 03時03分16秒 | Weblog
過去最大素数の発見から。やることは単純だろうが、7万台も結んで実験を行うのは大変な作業である。単純な分散コンピューティングであることに変わりはないが。ただし各コンピュータは親玉以外と通信する必要も無さそうなので、分枝限定法をグリッド上で動かすよりは単純だ。

過去最大の素数発見、パソコン7万台結び910万ケタ

 米国のセントラルミズーリ州立大は、同大の数学者と化学者の2人が、過去最大の素数を発見したと発表した。
 素数は、1とそれ自身の数字以外に約数がない数字。同大などによると、2人が発見した素数は915万2052ケタで、昨年2月に記録された781万6230ケタを大幅に上回った。今回の素数「3154……3871」を新聞のページ全体に印刷すると、約726ページ分になる。
 2人は、世界の約7万台のパソコンを結んだネットワークを駆使して膨大な計算を実施、先月中旬に最大素数の発見にこぎつけたという。


○SETI@homeと同じようで相違点もある。詳しくは以下を参照のこと。途中でプロジェクトが消えないことを祈ります。
分散コンピューティングで太陽系外惑星を探す

○アフィリエイト、バナー広告よりも儲かるだろうか?やはりお金が動かないとグリッドも普及しないので。
余ったCPUパワーでお小遣い稼ぎ?! フレッツユーザのPCをグリッドとして提供へ

 NTT西日本は、12月22日から、フレッツユーザーのパソコンを並列化し、遺伝子の構造解析や、気象予測など高速で大規模な計算処理が必要な用途に向けて計算処理を提供する「グリッドサービス」を開始すると発表した。
 同サービスは、グリッドコンピューティングの技術を利用して、NTT西日本におけるフレッツユーザのPCの能力を活用し並列計算させることで、仮想的なスーパーコンピュータを実現。その処理能力を、大規模な計算処理を必要とする顧客に提供しようというもの。

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