名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(23)

2024-05-11 | 基本定跡の研究

高崎先生は

後手の42銀を見て、先手が66歩と止める形を書いています。後手は急戦をねらうのですが、52金右58金左53銀左67金

67銀でも構わないと思うのですが、金を上がる力戦型を勧めています。大野流ということになるのですが、42金上57銀64歩46銀

古い将棋にありそうな形です。45銀と出られるのが気になるので、後手は44銀と対抗して、26歩63銀27銀73桂38金

この図で先手十分だと。評価値は+28なので互角です。後手の仕掛けは難しいけれど、先手から動けないのでは千日手になるのでは。

さてAIに聞いてみると、

44銀ではなくて44歩だと。「歩越し銀には歩で対抗」ですね。26歩43金右36歩45歩

この歩は取っても難しいことが多いのですが、この場合は45同銀13角78飛33桂

先手は46歩を突けないので苦しいです。

なので

ここは銀を引くのですが、37銀引は堅いけれど、どこかで後手から65歩から攻められそう。57銀のほうは73桂27銀65歩

先手の27銀が不用心だったわけですが、65同歩は同桂22角成同玉68銀69角

47角成と86歩同歩87歩の筋を見て後手良しです。評価値は-224

なお先手が36歩を突かなくても45歩があります。

45同銀には13角78飛33桂36銀引35歩

この図の評価値は-118、25銀同桂同歩として、まだ難しいのですが、先手が好む変化でもないでしょう。

ということで、高崎先生の勧める

67金の形は今一つです。後手が初見ならばいい勝負でしょうが。

なお高崎先生は後手が棒銀を採用した場合も書いていて、73銀57銀84銀

78飛64歩98香75歩68角

というのが実戦例なのでしょう。後手は65歩を突いて難しくしている (77桂と迎撃された) のですが、AIに聞いてみると、72飛75歩同銀76歩84銀

この図の評価値は-58、先手良しというわけでもありません。

ということで先手の正しい対応は

67金ではなくて46歩を突いて待つことでしょう。先手三間飛車よりも1手早いのですから、後手の65歩急戦は難しすぎます。左64銀か棒銀になるのでしょうが、後手四間飛車に対しても、居飛車は互角がやっと、かなり指しにくいです。ただ後手が千日手でも良いと待っていたらどうなるかわからないのですが。まあそれは先手振り飛車全般に言えることです。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« SS3-5 先手角道オープン向い... | トップ |  SS3-5 先手角道オープン向い... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

基本定跡の研究」カテゴリの最新記事