名南将棋大会ブログ 名古屋

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まずは将棋上達法則を見てください。

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(16)

2024-05-04 | 基本定跡の研究

後手の工夫は続きます。

端を受けてから、44歩ではなくて33角を先にします。46歩22玉36歩32銀

穴熊をあきらめて左美濃へ。37桂24歩58金左44歩

先手の48飛が消えてから角筋を止めるのが工夫でした。先手はどう動くかなのですが、47金43金66銀

ここで後手の指し方が岐れます。64歩58飛74歩45歩

「歩越し銀には歩で対抗」の形ですが、この45歩を取れないので少し損でしょうか。73桂55歩86歩

86同歩65桂は77角の利きがそれます。86同角65歩

57銀55歩46銀

この図で田中先生は先手優勢だと書いているのですが、評価値は+71、まだまだ互角です。54銀44歩同金45歩43金26歩83飛75歩

次第に先手が指しやすくなっていくようですが、まだ互角の範囲です。

後手としては

この図で64歩ではなくて64銀58飛52飛

受けに徹すれば、評価値は0近辺の互角です。先手から仕掛けにくいので千日手模様。定跡本では

この図に戻って、64銀58飛74歩55歩

先手の仕掛けを許しています。実戦例なのでしょうが、86歩同歩55歩同銀同銀同角86飛88歩

田中先生は先手が指せるとしているのですが、この図の評価値は0近辺の互角です。AIに聞いてみると、64銀77角82飛45歩

45同歩33角成同桂44歩同金71角

42飛53銀同銀同飛成43金63竜

先手が好調のようですが、まだ評価値は0近辺の互角なのです。62歩同角成同竜同竜44角72竜15歩

端攻めが厳しくて、でも42歩同金引54飛53角打と返しあい、

81竜16歩39玉17歩成56桂

ここまで進んだとして、やっと評価値は+174の先手ペース。ずいぶん難しい岐れのようです。

後手が手順を尽くせば互角に持ち込めるようで、先手番としては、何か工夫が必要でしょう。まあそれ以前に後手が44歩と止める指し方が好ましいとは思いませんが。

コメント
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