名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(164); 四間飛車に中央位取り

2016-05-24 | 大山将棋研究
昭和49年7月、桐山先生と第4回早指し選手権です。


大山先生の四間飛車に桐山先生は中央位取り。

6筋の歩を交換すれば居飛車のポイントです。後で69歩があるので玉がかなり堅いのです。

だからと言って右から動くのは方向が悪いと思うのですが、こういう指し方ばかり見ますね。

派手な手が出ました。角を下に引いて飛車交換はよく見る手筋ですが、銀冠ですし、13香なので飛車打ちの隙が多いということなんですね。角もさばいたほうが飛車打ちの目標にならないので納得できます。こういうのが早指しでぱっと指せるのが大山先生の感覚の良さです。

飛角総交換の後、86歩が先手玉を直撃するので77角は普通の手なのですが、香を逃げられているのが癪で、つまりは振り飛車が指しやすいようです。

飛車打ちで飛車を合わせるのは手筋、少し桐山先生が得をしたようですが

両取りで飛車打ちを狙えば影響はないようです。

結局飛車を打って、先に桂香を拾えそうです。大山先生がやや有利。

とはいえ底歩が打てるので先は長いです。

端を工作して飛車打ち、結構うるさいですね。桐山先生が盛り返します。

これで駒損は大分回復できるのですが

銀と桂香の2枚換え、遊んでいた銀を取った(さばいた)のですから、大山先生がやや有利です。

43歩成をめぐり小競り合いから

2枚換え。トータルでは飛と銀桂香の3枚換え+歩切れですから大山先生の駒得です。そろそろ寄せに入ります。

互いに守りの金を攻め

でも大山先生はしっかり受けて手堅いですね。逆転を許さない指し方です。

と金が働き出してはっきりしました。

投了図。

中盤のさばき合いで指せるとみた大山先生の感覚が冴えていました。手堅くまとめる指し方は是非身につけたいですね。小さな駒得でも長引けば有利がはっきりしてきます。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:桐山清澄7段
後手:大山十段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5八金(49)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5六歩(57)
14 8二玉(72)
15 5七銀(48)
16 7二銀(71)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 6八銀(79)
20 4三銀(32)
21 5五歩(56)
22 5二金(41)
23 5六銀(57)
24 6四歩(63)
25 6六歩(67)
26 6三金(52)
27 6五歩(66)
28 同 歩(64)
29 同 銀(56)
30 6四歩打
31 5六銀(65)
32 7四歩(73)
33 5七銀(68)
34 1四歩(13)
35 6七金(58)
36 8四歩(83)
37 2五歩(26)
38 3三角(22)
39 3六歩(37)
40 8三銀(72)
41 3八飛(28)
42 3二飛(42)
43 1六歩(17)
44 7二金(61)
45 6八金(69)
46 8五歩(84)
47 4六歩(47)
48 1三香(11)
49 4五歩(46)
50 同 歩(44)
51 3五歩(36)
52 同 歩(34)
53 同 飛(38)
54 5五角(33)
55 3二飛成(35)
56 8八角成(55)
57 同 玉(78)
58 3二銀(43)
59 7七角打
60 3九飛打
61 3七飛打
62 同 飛成(39)
63 同 桂(29)
64 8六歩(85)
65 同 歩(87)
66 8七歩打
67 7八玉(88)
68 8八角打
69 8七玉(78)
70 7七角成(88)
71 同 金(67)
72 3九飛打
73 6九歩打
74 3七飛成(39)
75 3三歩打
76 同 龍(37)
77 1五歩(16)
78 同 歩(14)
79 1四歩打
80 同 香(13)
81 1二飛打
82 3七角打
83 1八香(19)
84 2八角成(37)
85 1四飛成(12)
86 1八馬(28)
87 3四香打
88 4二龍(33)
89 3二香成(34)
90 同 龍(42)
91 2四歩(25)
92 同 歩(23)
93 同 龍(14)
94 2三歩打
95 3三歩打
96 同 桂(21)
97 3四龍(24)
98 4六歩(45)
99 4四歩打
100 4七歩成(46)
101 4三歩成(44)
102 5七と(47)
103 3二と(43)
104 5六と(57)
105 4二飛打
106 6五香打
107 6一銀打
108 6二銀打
109 7二銀成(61)
110 同 銀(83)
111 3三と(32)
112 8三香打
113 5二金打
114 7一銀打
115 4三と(33)
116 6八香成(65)
117 同 歩(69)
118 6五桂打
119 7八金(77)
120 6六と(56)
121 8八桂打
122 8五歩打
123 同 歩(86)
124 8六歩打
125 同 玉(87)
126 7三桂(81)
127 投了
まで126手で後手の勝ち

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20160524今日の一手<その330... | トップ | 大山将棋研究(165); 石田... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大山将棋研究」カテゴリの最新記事