名南将棋大会ブログ 名古屋

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将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS1-12 右四間飛車(37)

2023-07-27 | 基本定跡の研究

先手四間飛車に対して後手番で右四間飛車を採用すると

この図になるわけですが、ここまで進んでも1手の差があるのです。新しい攻め筋の55銀に、69飛56銀同金

他の応対でも難しくなるのですが、割とシンプルに対応されたとして、78銀19飛87銀成では1筋を攻められてまずいでしょう。評価値では95角と逃げて+158ですから明らかな失敗です。

AIはここでも後手もちなのですが、時間をかけて読ませてみると難しいと認識してきます。65歩同歩77角成同桂

75歩同歩58角19飛47銀

こんな攻め筋を勧めてきましたが、47同金同角成38銀打58馬55角71飛15歩

人間の目でも怪しくなってきました。15同歩13歩同桂45金

この図でもまだ評価値が+160で収まっている(後手不利になっていない)のが不思議なくらいで、かなりの苦戦でしょう。

戻って

後手がこの図に至る前に工夫することはできるのですが、ちょっとマニアックなので説明は省略します。右四間飛車の話も長くなりましたし。

見方を変えれば後手番です。94歩69飛85桂86角95歩

19飛ならば66角で-514の後手有利。互いに手待ちをして(後手は33角とか44角とか)千日手で良し、としておきます。

やっと米長玉銀冠をおしまいにします。優秀な戦法だというのは分かったでしょうか。プロが好まないのが不思議なくらい。アマチュアだとエルモの右四間飛車は見られるようですが、銀冠のほうが優ります。

あとは右四間飛車+穴熊です。これはうまくいかないと思っていたのですが、AIはどう考えるでしょうか。

 

コメント
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