先手四間飛車に対して後手番で右四間飛車を採用すると
この図になるわけですが、ここまで進んでも1手の差があるのです。新しい攻め筋の55銀に、69飛56銀同金
他の応対でも難しくなるのですが、割とシンプルに対応されたとして、78銀19飛87銀成では1筋を攻められてまずいでしょう。評価値では95角と逃げて+158ですから明らかな失敗です。
AIはここでも後手もちなのですが、時間をかけて読ませてみると難しいと認識してきます。65歩同歩77角成同桂
75歩同歩58角19飛47銀
こんな攻め筋を勧めてきましたが、47同金同角成38銀打58馬55角71飛15歩
人間の目でも怪しくなってきました。15同歩13歩同桂45金
この図でもまだ評価値が+160で収まっている(後手不利になっていない)のが不思議なくらいで、かなりの苦戦でしょう。
戻って
後手がこの図に至る前に工夫することはできるのですが、ちょっとマニアックなので説明は省略します。右四間飛車の話も長くなりましたし。
見方を変えれば後手番です。94歩69飛85桂86角95歩
19飛ならば66角で-514の後手有利。互いに手待ちをして(後手は33角とか44角とか)千日手で良し、としておきます。
やっと米長玉銀冠をおしまいにします。優秀な戦法だというのは分かったでしょうか。プロが好まないのが不思議なくらい。アマチュアだとエルモの右四間飛車は見られるようですが、銀冠のほうが優ります。
あとは右四間飛車+穴熊です。これはうまくいかないと思っていたのですが、AIはどう考えるでしょうか。