対耀龍四間飛車を検討してみます。
72玉の形で62金と締まっておくのが耀龍四間飛車のスタート。後手陣左翼の形は流動的ですが、先手側は48飛~45歩の攻めを見るのですが、この場合は48飛を保留したほうがわかりやすいかもしれません。68玉35歩78玉32飛
バランスが悪いと思うのですが、3筋でのさばきを見せられたらどうするか。あっさり25歩34飛38金
右四間飛車は放棄して、3筋に備えます。33角47金32銀68銀43銀45歩
45同歩ならば33角成同桂22角
後手から反撃されるのでしょうが、36歩同歩64角18飛46歩37金25桂38金
11角成を楽しみにして先手有利です。評価値は+478
戻って45歩を取れず32金と受けると
44歩同角同角同銀46金
この図の評価値は+406、すぐに攻める必要はなく、条件が良くなってから(96歩や79金も指しておきたい)、45銀や77角をねらいます。
戻って、33角型は角交換の筋で攻められましたから、33桂で済ませようとしたら55銀があると。
45歩同歩36歩には46銀
37歩成同金25桂のさばきには
22角成同銀25飛24飛
24同飛同歩に47角が攻防です。
29桂を守り、75桂をねらいます。この辺りの評価値は+400ほどですが、ちょっと間違えそうなところがあるので、もう少し見ておきます。28飛に68飛の合わせもある(48歩に36歩ということですが)けれど、68銀36歩75桂
後手の36歩は36同金に38角と合わせようという意味です。この75桂は詰めろ。82銀だと83桂成から清算して71飛で寄せます。74角に36角29角成44歩
この辺りまでくるとはっきり先手有利です。43歩成と63で清算して61飛の筋がありますね。
33桂はだめですが、42銀や32銀だと45銀があります。
ならば52金左として
44歩を守ろうとすると、47金33桂45銀43金24歩
24同歩は44銀同金23歩、24同飛同飛同歩44銀同銀同角・・・は終盤に入りますが、いずれも先手有利です。
ということで後手は33桂の前に14歩も必要です。
77角33桂55銀43金
44歩は守れたわけですが、66銀42銀65銀
51銀88玉52銀78銀
先手の作戦勝ちです。評価値は+200以上。
なので無難なのは
32金だということになるのですが。ここからは持久戦で
これくらいの形でしょうか。後手は左金を寄せるために手損していて、玉も堅くなっていません。耀龍四間飛車で石田流に無理があるのでしょうね。先手からの仕掛け筋は、38飛(18飛31角38飛13角でも良い)64歩15歩同歩36歩
25桂には28飛24飛35歩で先手良し、36同歩ならば15香14歩35歩
35同飛には14香、35同角には36金46角35歩と攻めます。評価値は+806のはっきりとした先手有利です。
ちょっと右四間飛車から離れましたが、(耀龍四間飛車以外の形でも)石田流への組み換えが気になった時に使えるでしょう。
つまり美濃囲いの場合で検討してみると
後手の金は32に上がって52に戻していて、18飛22角38飛13角の手順です。15歩同歩36歩同歩15香14歩35歩
同じ筋が決まれば先手有利、評価値は+450
また後手がそれを避けるとすれば、36歩に25桂ですが、45歩と突いて
評価値は+376の先手有利。
序盤で後手が32銀や33角を保留している場合は、先手は48飛を急がない方が簡明かもしれません。