名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-12 右四間飛車(15)

2023-07-05 | 基本定跡の研究

対耀龍四間飛車を検討してみます。

72玉の形で62金と締まっておくのが耀龍四間飛車のスタート。後手陣左翼の形は流動的ですが、先手側は48飛~45歩の攻めを見るのですが、この場合は48飛を保留したほうがわかりやすいかもしれません。68玉35歩78玉32飛

バランスが悪いと思うのですが、3筋でのさばきを見せられたらどうするか。あっさり25歩34飛38金

右四間飛車は放棄して、3筋に備えます。33角47金32銀68銀43銀45歩

45同歩ならば33角成同桂22角

後手から反撃されるのでしょうが、36歩同歩64角18飛46歩37金25桂38金

11角成を楽しみにして先手有利です。評価値は+478

戻って45歩を取れず32金と受けると

44歩同角同角同銀46金

この図の評価値は+406、すぐに攻める必要はなく、条件が良くなってから(96歩や79金も指しておきたい)、45銀や77角をねらいます。

戻って、33角型は角交換の筋で攻められましたから、33桂で済ませようとしたら55銀があると。

45歩同歩36歩には46銀

37歩成同金25桂のさばきには

22角成同銀25飛24飛

24同飛同歩に47角が攻防です。

29桂を守り、75桂をねらいます。この辺りの評価値は+400ほどですが、ちょっと間違えそうなところがあるので、もう少し見ておきます。28飛に68飛の合わせもある(48歩に36歩ということですが)けれど、68銀36歩75桂

後手の36歩は36同金に38角と合わせようという意味です。この75桂は詰めろ。82銀だと83桂成から清算して71飛で寄せます。74角に36角29角成44歩

この辺りまでくるとはっきり先手有利です。43歩成と63で清算して61飛の筋がありますね。

33桂はだめですが、42銀や32銀だと45銀があります。

ならば52金左として

44歩を守ろうとすると、47金33桂45銀43金24歩

24同歩は44銀同金23歩、24同飛同飛同歩44銀同銀同角・・・は終盤に入りますが、いずれも先手有利です。

ということで後手は33桂の前に14歩も必要です。

77角33桂55銀43金

44歩は守れたわけですが、66銀42銀65銀

51銀88玉52銀78銀

先手の作戦勝ちです。評価値は+200以上。

なので無難なのは

32金だということになるのですが。ここからは持久戦で

これくらいの形でしょうか。後手は左金を寄せるために手損していて、玉も堅くなっていません。耀龍四間飛車で石田流に無理があるのでしょうね。先手からの仕掛け筋は、38飛(18飛31角38飛13角でも良い)64歩15歩同歩36歩

25桂には28飛24飛35歩で先手良し、36同歩ならば15香14歩35歩

35同飛には14香、35同角には36金46角35歩と攻めます。評価値は+806のはっきりとした先手有利です。

ちょっと右四間飛車から離れましたが、(耀龍四間飛車以外の形でも)石田流への組み換えが気になった時に使えるでしょう。

つまり美濃囲いの場合で検討してみると

後手の金は32に上がって52に戻していて、18飛22角38飛13角の手順です。15歩同歩36歩同歩15香14歩35歩

同じ筋が決まれば先手有利、評価値は+450

また後手がそれを避けるとすれば、36歩に25桂ですが、45歩と突いて

評価値は+376の先手有利。

序盤で後手が32銀や33角を保留している場合は、先手は48飛を急がない方が簡明かもしれません。

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